研究計画との格闘
今日は一日、研究計画と格闘していた。
研究計画と一言で言ってしまうとだいぶ漠然としているが、一つはまだ論文にできていない研究の論文化に向けた計画、もう一つは現在の派遣プログラムのもとで進めている新しい研究の計画である。
前者については、(こちらの国の水準で)論文にするのに十分なデータが揃っているか、議論が整っているのかを議論しようとメンターから言ってもらったので、その準備のためにこれまでの自分の成果と向き合うこととなった。自分なりに頑張った結果だし、何か新しい知見をもたらしているのは事実であるし、その上で、研究内容をさらにブラッシュアップできるというのは素晴らしい機会である。
ということは頭ではわかっているのだが、「これが足りない」「あれも足りない」「こんなのなんの価値があるんだ?」といったところが見えてきて、目を背けたくなる気持ち、イライラする気持ちが隠せない時間が長い一日だった。
その延長で後者、現在〜未来の研究計画を考えようとしても、不安の上にうまく土台は作ることができず、まだ納得のいく形に整えることができていない。これが固まらないと倫理審査の書類も最後まで書けないので、頭を抱えている。
そして、これらは博士課程での「あるある」なのであるが、修了した今もそれが続いてしまっている自分の半人前に目を覆いたくなる気持ちが一番しんどいところ。ただ、同僚からは「うまく問題を切り分けて、一つづつ進むしかないさ」とアドバイスをもらったので、それを胸にもう少し、寝る前の時間を頑張ってみることにする。
どれだけ虚勢を張ろうとも、それだけでは今の自分以上にになることはできない。今の自分を今以上のものに変えられるのは前向きに努力することしかない。目に見える成果を得るという意味では、努力は得てして人を裏切るけれども、どんな状況でも前進する力をくれるのは努力の積み重ね。29歳、がんばります。