居室にヒーターがやってきた

1月も末になった今日この頃。
居室にようやくヒーター(正確には、セントラルヒーターのパネル)がやってきた。これで氷点下の夜も布団にくるまって、湯たんぽを抱きしめながら過ごさなくてよくなった。

家探しの段階では、まさか部屋のヒーターが機能しないとは思っていなかった。パネルの下の部分は温まるものの、上の部分までそれが伝播せず、結局全然機能しない状態に陥っていたのである。我が家の個室3部屋+風呂・トイレ、キッチンのうち、私の部屋を含めた個室2部屋でパネルがこのような状態にあった。同居人によると、私が入居する3ヶ月以上前からこのような状況であったようだ。同居人は私の入居前からこれを大家に訴えていたという。

これはよくある症状で、パネルの中に空気が溜まってしまうのが原因である。ではそれを抜けばいいはずなのだが、パネルが旧式なのか、取り付け方が悪かったのか、通常のエア抜きの器具を使うことができず、修理が難しい状況にあった。これが判明したのは12月上旬であったと記憶している。私が入居し、大家に修理を訴え始めてから2週間ほどが経っていた。

それを受け、大家は新しいパネルを用意し、業者を呼んでその取り付けを行うと言っていた。これは12月中旬である。

さて、そこからである。一向に取り付けの連絡がこないので問い合わせてみると、「クリスマス前は誰も働きたくないから業者が見つからないんだよ」との返事。だったらもっと早くに済ませればよかったのに、との思いを抑えつつ、なるべく早くお願いしますと返す。

新年になる。新年は日本ほど重要視しないので、2日から世の中は動き始めたが、念のため日本人感覚で1月2週目に問い合わせをする。返事がない。きちんと記録を残しておいた方が良いとの同僚のアドバイスを受け、メッセージで対応していたのがまずかったのだろう。

1週間が経ち、電話をかける。「明日やるわ」との返答。この手の「明日やる」は「思い出した」以上の意味を持っていないとヨルダン生活でよく学んでいたので、あまり期待はせずに待つ。

翌日。「業者がドタキャンした。来週火曜になる」
火曜。「また業者がドタキャンした。他を探す」

そこから1週間が経ち、今日、無事に業者がやってきて、作業を行ってくれたという次第であった。

大学の友人に聞いてみると、民間の賃貸に住んでいる学生にとってはよくあるトラブルであるとのこと。大家との関係性をうまく作り、住宅の不具合に対応してもらうというのは誰にとっても難題のようだ。

「暖房の提供は大家の責任である」「電気ヒーターの外部からの持ち込みは禁ずる」との条項が契約書に記述してあるのだから、こちらとしては必ず満たしてもらって然るべき事柄であるのだが、賃貸人と賃借人の関係上、そう強く出るのも難しい。

同種のトラブルに遭った人に向けて。私からできるアドバイスは、1. 電話とメールを併用し、メールで日付をしっかりと残しつつ、電話で催促をかける 2. これを面倒くさがらずにまめに行う、という2点くらいだろうか。相手の対応が悪いと失望し、依頼するのも億劫になってしまいがちだが、それをぐっとこらえ、まめに(でも丁重さを忘れずに)大家にコンタクトするように心がけてほしい。もちろんこれは、過去の自分に向けたアドバイスです(後悔先に立たず)。

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