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【ワクセル講演会レポート】公認会計士・山田直輝氏による9割の経営者が知らない会社のお金を増やす方法〜5/11(火) 20:00オンライン開催-(主催:ワクセル)

ワクセル(主催:嶋村吉洋)は5/11(火) 20:00、山田直輝氏(ストラーダ税理士法人 代表社員)によるオンライン講演会を開催いたしました。山田氏は、Delloite Touche Tohmatsu(有限責任監査法人トーマツ)に入所後、 メーカー、サービス業、学校、 商社等の上場一部企業の会計監査や内部統制監査を行い、以後、ベンチャー企業支援、 賠償業務算定の構築や上場支援業務、 企業リスクにおけるリスクマネジメント業務も担当。某大手人材紹介会社の上場経験も有します。その後、2015年に独立して、 ストラーダ税理士法人を設立し、税金、労務など、色々な方面で中小企業を支援しています。

倒産する会社と倒産しない会社の違いとは何なのか。
経費や運転資金などの基本の知識から、経営・財務・税金における大事なエッセンスまで山田氏に惜しみなくシェアいただきました。本レポートではその講演会の報告をいたします。

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■講演会の概要
本講演は、​次世代を担う起業家の輩出と人財育成に取り組む嶋村吉洋が主催する、ワクセルによるオンライン対談イベントです。
山田氏が講師となられた本講演のテーマは、「公認会計士税理士の山田直輝氏による9割の経営者が知らない会社のお金を増やす方法」。

講演会は、以下のプログラムで進行いたしました。

●会社にお金を貯めるための経営力、税金力、財務力とは
●3つの経費について
●3つの節税について
●財務力向上に必要な数字(借入時の1.47倍の法則 返済時の8対2の法則)
●社長とパートナーのお金の増やし方

■講演会の詳細

いかにお金を増やすのか?

10社の内、10年後に残るのは2社。
倒産しないようにすればどうすればいいのか。

5月7日に発売された山田氏の著書である『会社のお金を増やす方法 9割の経営者が知らない』にはその答えが書いてあるといいます。既に、各書店で週間ランキングに入っており、平積みにもなっています。

公認会計士として7年間、上場会社や大会社から学んできた経験。
独立して6年間、顧問先約300社から学んできた経験。

それらを通して、まず山田氏は「いかに会社のお金を増やすか」が一番大事であるとします。

●倒産させる社長 = 売上重視!節税!を考えている
●倒産しない社長 = 会社を長く存続させるにはどうすればいいのか、を考えている

売上を上げたのにお金が残らない。
節税したのにお金が残らない。

そんな疑問を解消する本書の内容を、今回は講演で惜しみなくシェアいただきました。

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経営力、税金力、財務力

●売上 ー 経費 = 利益
●利益の1/3くらいが税金へ
●そこから借入の元本を差し引いたものが現金預金になる

まず山田氏がお話されたのは、この流れをしっかり認識する重要性です。
そして3つの流れを経営力、税金力、財務力と定義します。

●経営力 = 売上ー経費 :取引先・外注先・仕入先
●税金力 = 1. から税金を引いたもの :税務署
●財務力 = 2. から元本を引いたもの :銀行

これら3つを最大化させることが、倒産しない会社には必須だといいます。

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社長は、お金に4つの色と2つの区分をつける

次に、山田氏は通帳の中身に4つの色、お金に2つの区分をつけているというお話をされました。

通帳の中身
①資本金
②前の期の利益(税引後)
③今年も得た利益(税引前)
④預かっているお金(借入金・税金の未払分)
お金の区分
①あなたのお金
②あなたのお金ではない

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これらの区分を認識した上で、しっかりと計画することが重要です。
「あなたのお金ではない」お金を使って税金が支払えない・倒産する、というパターンも多いといいます。

山田氏は、安全に経営していくには、固定費6か月分は所持し、それに加えて「運転資金」も確保し続けるべきとします。運転資金は、「売掛金を早く回収する」「買掛金の支払いを遅くする」ことが良いとされ、そのためにも、以下の点を実践するといいといいます。

●売掛:現金商売にする、前入金に変更する、入金サイトを短くする等
●棚卸:受注販売にする、在庫予測する等
●買掛:翌月出金を翌々出勤にするだけで資金繰りよくなる等

攻めの経営と守りの経営

山田氏は、「縦軸を財布の中身、横軸を時間軸とする」という図で経営の在り方について説明しました。

●攻めの経営=いかに多く稼ぐか=財布の中身
●守りの経営=いかに長く続けるか=時間軸

攻めの経営については多くの本に書いてあるとのことで、守りの経営について詳しくステップで述べてくださいました。
それは、いかに倒産リスクを減らすかという点であり、以下の順序が大事とします。

●特定:倒産する可能性の洗い出し
●評価:影響度・発生頻度の把握
●分析:リスクマトリクスによる可視化
●対応:受容・軽減・共有・回避のいずれかで対応する

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会社の財務の考え方がわかる本

次に、山田氏は、出金するすべての取引は3つの支出に分けられるとのことで、これらを認識した上で考えてお金を出す必要性も述べます。

●その期経費支出
●今後経費支出(減価償却費)
●経費にならない支出

減価償却費については、1期目は資金繰りが悪化しますが、2期目からは「魔法の節税」となること、また、人にお金貸すことは経費にならない支出であることなどをシェアいただきました。

また、その後も「3つの節税の種類」や「理想的な返済額」、「社長とパートナーの財布の増やし方」についてもお話いただき、講演会は質疑応答の時間へ。

この時間では、銀行はどんな決算や財務諸表であればお金を貸すのか、役員報酬の決め方、買掛金を増やすコツ、スタートアップの時期に大切なことなどにお答えいただき、参加者の疑問に対して真摯に対応いただきました。

本講演会の内容は、下記の動画でも配信しておりますので、ぜひご視聴ください。
https://youtu.be/rvUScNxUaJ4

今回は、山田氏の著書『会社のお金を増やす方法 9割の経営者が知らない』の一部や記載のないご経験や知識までお話いただきました。

ここでは簡単なレポートとなっておりますので、より深く学びたい方はぜひ本書を手に取ってみてください。

9割の経営者が知らない 会社のお金を増やす方法 単行本

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■山田直輝氏 プロフィール

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公認会計士・税理士・行政書士
ストラーダ税理士法人 代表社員
ストラーダビジネスサポート株式会社 代表取締役
ストラーダ行政書士法人 社員
ストラーダホールディングス株式会社 代表取締役
他3社の社外役員

2009年中央大学卒業し、公認会計士試験に合格、その後、Delloite Touche Tohmatsu(有限責任監査法人トーマツ)に入所し、 メーカー、サービス業、学校、 商社等の上場一部企業の会計監査や内部統制監査を行う。 監査班では、監査の主任業務を経験した。その後、 アドバイザリー部門に部署異動をして、ベンチャー企業支援、 賠償業務算定の構築や上場支援業務、 企業リスクにおけるリスクマネジメント業務を行う。上場は、 某大手人材紹介会社の上場経験を有する。2015年に独立して、ストラーダ税理士法人を設立。

現在は、税理士・公認会計士・社会保険労務士・中小企業診断士・ 行政書士等の複数の士業が集まるグループの代表である。18人の メンバーと、税務、財務、会計、補助金、助成金等の支援を行う。

ストラーダ税理士法人HP

■SOCiAL BUSiNESS COMMUNiTY「ワクセル」
ワクセルは未来を切り拓く人たちが集まり、世の中のワクワクでいっぱいにし、これからの社会を創るためのソーシャルビジネスコミュニティとして、持続可能な社会づくりや事業輩出のための活動、講演会を開催してまいります。ワクセルは自律した人たちが集まった上下の関係のない横のつながりの組織です。

ワクセル公式HP(主催:嶋村吉洋)
https://www.waccel.com/

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https://www.youtube.com/channel/UCG01_a1_jI7FcCwx0ORtw0w

主催   :嶋村吉洋
本拠地  :東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー18階
コンタクト:contact@waccel.com

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