【ワクセルトークセッション企画】元阪神タイガース桧山進次郎氏が「代打の神様」と呼ばれるようになったワケ 9/26(日)@オンライン開催
ワクセル主催のトークセッションイベントのレポートです。
ワクセル(主催:嶋村吉洋)は、コラボレートを通じて、人に夢を与え続けていくソーシャルビジネスコミュニティです。
2021年9月26日(日)に、オンライントークセッションイベントを開催しました。ゲストには阪神タイガースで「代打の神様」と呼ばれた元プロ野球選手桧山進次郎(ひやましんじろう)氏と、フリーアナウンサーの川口満里奈(かわぐちまりな)氏をお招きしました。
桧山氏は、阪神タイガースに通算22年所属し、引退後2014年からは「野球解説者・スポーツコメンテーター」として活躍。2020年からはYouTubeチャンネル『桧山進次郎の何しよ?』を開設して動画配信もされています。
桧山氏の幼少期から現役引退までの野球人生で培った経験や、どんな時にも前向きに捉えて挑戦し続ける考え方を中心にお話しいただきました。
プロ野球という大きな壁
桧山氏は野球をやっていた父親と2歳年上の兄の影響で、物心ついた時には野球を始めていました。家の目の前が公園でとにかく毎日野球の練習をする、大好きな野球漬けの日々でした。京都出身の桧山氏は根っからの阪神ファンでしたが、入団当時の阪神タイガースは暗黒期と呼ばれるほど成績が低迷していました。
桧山氏は、大学時代も首位打者を取るなど優秀な成績を残しており、ドラフト会議での上位指名も期待できる状況で阪神タイガースに4位で指名され、入団するか就職するか迷いました。その時、父親に「小さいころから阪神ファンやろ。チームが弱ければ自分が入って強くしたらいい。」と背中を押されて阪神タイガースへの入団を決断したのです。
入団当初は、「PL学園よりも弱い。」と言われていたチームでレギュラーを取ることは簡単だと思っていた桧山氏。入団してすぐのキャンプでベテランの真弓選手のトレーニングの重量の違いや、技術の高さからプロ野球とアマチュアのレベルの差を実感したそうです。
どん底から這い上がってきた原動力
チームは暗黒期を彷徨いますが、桧山選手は入団からしばらく経ち不動のレギュラーとして活躍し続けます。
それでも「向上心を失ってはいけない。」と他球団の選手を見て、「自分は阪神以外の球団に行ってもレギュラーとして活躍できるのか。」など常に客観視して自分を律していました。
ですが当時はとても頑固だったと振り返る桧山氏。コーチのアドバイスはいいと思えるものだけを聞いて、自分で取り入れるかどうかを決めていました。
ところが野村監督に変わってから試合に出られなくなり、状況は一変します。
試合に出られなくなり、周囲の目や評価も気になりだし、クビになったら次は何の仕事をしようか、今後の人生をどうするか、思い悩んでいた時期があったそうです。
そこから考え方を変え、自分は「野球を通して人生経験をしている」「好きな野球で苦しむことで人間的に成長できる」と捉えるようになりました。
野球に取り組む姿勢も変わり、それから「自分が納得するまで取り組む」ことを決めてより一層練習にものめり込むようになります。
そして「代打の神様」へ
現役終盤は代打としての起用が多くなった桧山氏。チームのことを考える監督の立場や、チームの状況としては若手を育成するのも仕方がないと思うものの、プロ野球の世界は個人の世界、自分の働く場所がなくなれば当然給料にも反映されると考え、煮え切らない思いでいました。
しかし、ここで桧山氏は「代打の世界は自分が今まで足を踏み入れてこなかったからこそ、挑戦しよう。」と前向きに捉えます。代打は、いつ自分が呼ばれるかわからない中で準備を続けること、いざ出番だと思っても出られないこともあるので気持ちのコントロールが難しいのです。
その中で大事にしてきたことは「事前準備」です。相手選手の研究、代打として結果を残すための練習、試合中の感情のコントロールを続けていくうちに「代打の神様」と呼ばれるようになります。
さいごに
今回のトークセッションでは、桧山氏のさまざまな経験と考えを語っていただきました。
阪神タイガースに22年間所属して「代打の神様」と呼ばれるようになるまでチャレンジを続けた桧山氏。その経験の中から事前準備、自分を客観的に見て物事を判断すること、チャレンジを楽しむこと、特に自分の考えが固まりつつある20代30代が大切な時期だと、終始楽しくお話いただきました。
■桧山進次郎氏
元プロ野球選手(外野手)。現役時代は阪神タイガースに22年間所属、背番号は24。2013年に現役を引退した。2014年からは野球解説者・スポーツコメンテーターとして活動中。
平安高校を経て、東洋大学へ進学。東洋大2年生時に首位打者を獲得。4年生の春には、主将としてリーグ優勝に貢献する。1991年ドラフト4位で阪神タイガースに入団。2001年から2003年までの3年間選手会長に就任し、2003年に4番に抜擢されると対中日戦で史上58人目のサイクル安打を達成。18年ぶりのリーグ優勝へチームを導き、日本シリーズでも4番として出場し、その活躍から優秀選手賞を受賞。
2005年にもリーグ優勝を果たし、2006年以降は活躍の場を代打に移す。2008年、その活躍から「代打の神様」と称されるようになる。2013年10月クライマックスシリーズで代打ツーランホームランを放つもチームは敗れ、結果としてこのホームランが現役最後の打席となり、ファンに惜しまれながらも引退した。代打通算158安打(球団単独1位、セ・リーグ歴代2位)、代打通算14本塁打(球団単独1位)111打点(球団単独1位、セ・リーグ歴代2位)を記録し、引退後は『野球解説者』『スポーツコメンテーター』として活躍している。
■SOCiAL BUSiNESS COMMUNiTY『ワクセル』(主催:嶋村吉洋)
ワクセルは、コラボレートを通じて、人に夢を与え続けていくソーシャルビジネスコミュニティです。健全に学び、チャレンジし、成長し、達成し続ける人が次々と集まるコミュニティを作り続けます。
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