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女性誌『FRaU』のSDGs特集号の立役者!石川淳哉さんが実践する社会課題解決【ワクセルトークセッション企画】

ワクセル主催のトークセッションイベントのレポートです。
ワクセル(主催:嶋村吉洋)は、コラボレートを通じて、人に夢を与え続けていくソーシャルビジネスコミュニティです。

ワクセルは12月14日(火)に、トークセッションイベントを開催しました。ゲストにはsocial good producer(ソーシャルグッドプロデューサー)の石川淳哉(いしかわじゅんや)さんをお招きしました。

MC:ワクセルコラボレーター渋沢一葉(しぶさわいよ)さん、ワクセルメディアマネージャー三木

石川さんが社会課題を解決しようと活動を始めたきっかけや立ち上げてきた主なプロジェクト、今後の展望などについてお話しいただきました。

今回のトークセッションの内容は、ワクセル公式ホームページにも掲載しておりますので、併せてご覧ください。

社会課題解決に興味を持ったきっかけは”絵本”

2001年に9・11(アメリカ同時多発テロ事件)があり、自分の生き方について考えていたなかで、社会課題を分かりやすく描いた絵本『世界がもし100人の村だったら』のプロデュースに携わることになった石川さん。社会課題をわかりやすく伝えることで、人々が興味を持つきっかけになり、世の中が変化していく実感を得たそうです。

それを機に、石川さんは広告業界で世界最大規模の広告賞といわれる『カンヌライオンズ』で金賞を受賞後、社会課題の解決により直接的に取り組むことを決意しました。

絵本のプロデュースに携わるなかで、実際に社会課題解決の入口を提供できたことに、非常に大きなやりがいを感じたと石川さんは語りました。

立ち上げてきた多様なプロジェクト

写真:雑誌『Pen』の表紙に掲載された世界を巡回するピースアートプロジェクト「リタイアードウェポン」のデザイン

石川さんは、『世界がもし100人の村だったら』を皮切りに、さまざまな社会課題解決のプロジェクトに尽力します。

▼石川さんが立ち上げてきた主なプロジェクト

●2005年 風船の戦車が世界を巡回する「ピースアートプロジェクト」をスタート
●2011年 復興支援情報ポータルサイト「助けあいジャパン」を設立
●2013年 松任谷由実さんのベストアルバム『日本の恋と、ユーミンと。』のプロデュース
●2018年 女性誌『FRaU』(フラウ)のSDGs特集号プロデューススタート
●2021年 social good producer 育成塾を開講

2005年にはアートディレクターと「平和の入り口を創る、デザインの力」という切り口からピストルから花が咲いているという構図の「リタイアードウェポン」を発表します。雑誌『Pen』の表紙に掲載され、電車の中づり広告でも大々的に取り上げられました。目黒でアート展を開催したところ、世界中のアートディレクターから注目を浴び、ミラノ、ベルリン、ロンドンなど世界で展開されることになりました。

女性誌『FRaU』のSDGs特集号は、第10号を発刊するに至っています。第1号の発刊当初の2018年には、SDGsについての認知度が現在よりもかなり低く、影響力のある女性やファッションリーダーにSDGsを広めてもらいたいという思いで出版しました。石川さんは出版するだけではなく、この特集号が"SDGsのバイブル"として使われて、社会課題解決に繋がる一歩になればと考えています。

社会課題の解決に取り組む枠組みを作るために「social good producer 育成塾」を開講した石川さん。社会課題を解決する入り口をどう作るか、マネタイズの方法や仲間づくり、どのようにインパクトを与えていくかといった課題を解決するための塾です。参加者は、自治体、地域プロデューサー、企業、学生、メディア関係者などさまざまです。応募の資格は特になく、本気で社会を変えるためにプロジェクトリーダーになりたい人が集まっています。

(※1) 「SDGsに関する生活者調査」(2018年、株式会社電通)

いま私たちにできることと今後の展望について

写真:助けあいジャパンについて話す石川さん

いま私たちにできることは、「気候変動は自分たちで止めることができるかもしれない」と思うことだと石川さん。2021年8月に政府間パネルの最新報告書で「気候変動は人間の活動によるものである」という結論が発表されました。その事実も、まだあまり認知されていないため、まず伝えることから始めています。

日本の電力供給源は火力発電が主流ですが、二酸化炭素の排出量の観点から世界的には遅れている現状だそうです。自分の使用している電気が何をエネルギーとして発電されているのかを知り、たとえば太陽光などの再生可能エネルギーのものに変えるなど、一つひとつの行動が社会課題の解決に繋がっていくと石川さんは語ります。

ワクセルでは、チャレンジし続ける人を応援していくことをテーマに、何度もチャレンジし続けるスタッフが集まっているので、みんなで協力してプロジェクトを作っていきたい、という話でトークセッションを締めくくりました。

写真:左から三木、石川さん、渋沢さん

■石川淳哉さんプロフィール

●経歴
social good producer(ソーシャルグッドプロデューサー)。1962年大分県生まれ。世界のさまざまな社会課題を解決するために、クリエイティブの可能性を追求する人生にすると決断。自宅に太陽光発電を導入、EV車にシフト。コンポストで堆肥循環。東京と二拠点生活の静岡県の御殿場(ごてんば)で無農薬農園を仲間と運営するなど、暮らし方の社会実験を推進中。防災士。

●代表作・主な実績
主な仕事に、ベストセラー書籍『世界がもし100人の村だったら』、世界初「2002 FIFA WORLDCUP PUBLIC VIEWING IN TOKYO」、ミラノ・ベルリン・ロンドン、現在も世界を巡回するピースアートプロジェクト「retiredweapons」、100万枚突破アルバム『日本の恋と、ユーミンと。』、3・11復興支援情報ポータルサイト「助けあいジャパン」などのプロデュースなどがある。カンヌライオンズ金賞、NY ADCなど受賞。

■ワクセルコラボレーター 渋沢一葉さん

■SOCiAL BUSiNESS COMMUNiTY『ワクセル』
ワクセルは、コラボレートを通じて、人に夢を与え続けていくソーシャルビジネスコミュニティです。健全に学び、チャレンジし、成長し、達成し続ける人が次々と集まるコミュニティを作り続けます。
さまざまな分野で活躍する著名人や経営者、クリエイターの方々とコラボレートすることにより、下記の取り組みやコンテンツ制作を行っていきます。

・YouTube等での番組配信
・オンライン講演会
・出版プロデュース
・プロジェクト創出
・対談、インタビュー記事制作


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