【講演会レポート】迫佑樹氏講演会:最短最速で0→1を立ち上げる起業術〜独立から4年で年商10億円を達成する方法〜 3/15(月) 20:00- 開催(主催:ワクセル)
ワクセル(主宰:嶋村吉洋)は3/15(月) 20:00、迫 佑樹氏(株式会社スキルハックス代表取締役社長)によるオンライン勉強会を開催いたしました。迫氏は、自身が立ち上げたプログラミングやブログ運営や動画編集などのスキル習得をサポートするオンラインスクールの受講生はのべ1万人を超え、更には、WebサービスのBrainの運営や、美容室・飲食店をはじめとする実店舗経営、メディアの制作および運営事業を展開されています。
現在24歳、独立4年目、会社2社経営で年商10億。
Amazonビジネスランキング1位の著書のほか、Web系のみでなく実店舗経営もしており、大学教員としても活動。
最速で成功にいたったポイントとは何なのか。本レポートでは今回の講演会の報告をいたします。
■講演会の概要
本講演は、次世代を担う起業家の輩出と人財育成に取り組む嶋村吉洋が主宰する、ワクセルによるオンライン対談イベントです。自身が立ち上げた、プログラミングやブログ運営や動画編集などのスキル習得をサポートするオンラインスクールの受講生はのべ1万人を超え、更には、WebサービスのBrainの運営や、美容室・飲食店をはじめとする実店舗経営、メディアの制作および運営事業を展開する、迫 佑樹氏(株式会社スキルハックス代表取締役社長)が講師となりました。
今回のテーマは「最短最速で0→1を立ち上げる起業術〜独立から4年で年商10億円を達成する方法〜」です。
本講演会のプログラムは以下の構成で進行いたしました。
●起業のきっかけからここにいたるまでの流れ
●なぜWeb系だけじゃなくて実店舗も経営したのか
●集客で意識しているポイント
●人生の目標から逆算した着実な行動の積み重ねとは
●最速で成果を出し続けるために必要なリスクの取り方
■講演会の詳細
どうしたら時給1,000円が3,000円になるんだろう?
「起業のきっかけはゲームです」
開始早々、そう会場を驚かせた迫氏。
はじめに起業を考えたきっかけは学生時代に取り組んだ「戦国武将を育てて天下統一を目指すゲーム」だったそうです。そのゲームには課金制度がありましたが、「1枚600円で、たった0.6%しか入っていないレアカードを出す」ことが一般の会社員で可能なのか、そう考えたことが始まりだったのです。実際にそのゲームのオフ会に参加すると、課金している方は社長が多く、時間もお金も自由なライフスタイルの経営者に憧れたといいます。
そんな思いで大学生になった迫氏は、大学の4年間で全力で起業に向けて動こうと決めます。その時は「4年間頑張って無理だったら普通に会社員をやろう。」と腹を括っていたとのこと。しかし、親戚に起業家はいない。初期資金もない。人脈もない。そんな状態で唯一「時間だけはたくさんある」ところに焦点を当て、以下3つを意識しました。
●労働の時間単価を最大化する
●情報発信でレバレッジをかける
●利回りの高い事業投資をする
この3つの手順を踏むことで売上規模と利益を拡大してきたといいます。
一つ目の『労働単価の最大化』について、迫氏は「労働によってお金を貯める時間は1-2年と決めていた」とのことですが、より早く稼ぐためにどうしたら時給1,000円が3,000円になるかを考えました。
そこで取りいれたのが投資の考え方でした。
迫氏は、1日3時間、月20日稼働するとして、時給が2,000円変わると12万円の差になることから、12万円までなら投資しても回収できると考え、学びへの投資で時間短縮できれば有効だなと気づきます。
その為に最初に学んだのがプログラミングで、迫氏は自身のスキルを磨き上げることで時給単価を向上させていきます。
そして二つ目の『情報発信でレバレッジをかける』です。
時給が高まっても労働からは脱出できない。
そう考えた迫氏は、どうしたら「自分の労働時間に依存しない収入源」が確保できる方法を考えます。
そこでブログやTwitter等での情報発信による広告料のビジネスモデルを始めます。
プログラミングからの案件獲得、メインブログからの広告収入、ダイエットブログからの広告収入、その他細かいPR依頼などを含め、大学4年間で多くの収入源を確保するに至ります。
ここで迫氏は更に思考を深めました。
100人はプログラミング学びたい人を集客できた実績。
ここに、「他のプログラミングスクールの広告をやるより、自分でプログラミングスクールを創ればよいのではないか」という気づきがありました。
その為に、大学を中退することを決断し、法人を設立します。
そして三つ目の『利回りの高い事業投資をする』を始めます。
もともとは資金がなかったので広告も打てなかった状態でしたが、少しずつキャッシュを積み上げて事業投資を進めることができ、ジェラートやスイーツ、ヘアカラー、不動産など多岐にわたって事業を展開していったのです。
手元に1億円あったらどうしますか?
迫氏は、よく受ける質問に「なぜWeb系だけでなく実店舗に?」といったものがあるらしいのですが、その時にいつも逆にこのように考えてほしいといいます。
もし、1億円あったらどうするか。
多くの方は「資産運用に突っ込んでセミリタイヤします」と考えます。
しかし、迫氏は、セミリタイヤするのに1億円もいらないといいます。
実際、1,500万円で創った店から毎月25万円の利益が出ていますが、これで年間300万円が入っています。
つまり、資産運用するより店舗運営などで事業構築する方が利回り高いのでは、ということなのです。
一般的には店舗の方が不安定なイメージもありますが、迫氏はあることを実践することで利益を安定させることが可能だといいます。
それはリピート率です。
もし、リピート率が100%なら安定して利益が出ることは誰でも予測ができます。
「勘違いされがちですが、ビジネスはリピート率が重要です」
迫氏はそう強く断言し、以下の理由で実店舗経営に踏み切ったとまとめました。
●収入源の柱を増やしていきたかった
●知名度に依存しないビジネスを構築したかった
●Webと店舗が同じであることを伝えたかった
●資産運用やるより面白いかつ収益性も高い
リピート率さえ押さえれば、実店舗の運営は1億円での資産運用より利回りが良い上、自由で面白い。
そんな意外な着眼点で店舗の経営へ踏み切られたのです。
地元のスナックがつぶれない理由
次に「集客で意識しているポイント」についてお話いただきました。
迫氏は「フォロワー数を追う必要はない、結局残った人が大事。」とします。
これは上述した点にもある、リピート率と関係があります。
「地元のスナックがつぶれないのはなぜか?」と考えたときに、迫氏は「5人の太客をつくれば店は成り立つ」という視点で説明します。
つまり、「月に1回だけ来るお客さん」より「平均の倍のお金を使い、週3回来店してくれるお客さん」であれば、通常の24人分の売上効果があるので、地元のスナックのような集客をすれば経営は安定するというロジックです。
しかも、Web上では物理的な制限はないので100人も200人も集客が可能です。
では、ウェブ上で濃いお客さんをつくるにはどうしたらいいのか。
それは、「自分の発信を追うだけでメリットになる状態をつくる」ことだといいます。
具体的には下記を実践したとのこと。
●周囲の人にどんどん利益をあげさせる
●接触回数を増やしていく
●クロスメディア戦略を使っていく
●プッシュ型、プル型のメディアを活用していく
一つ一つと着実に正確に実行した迫氏は、実際に太いお客さんをもつことに成功します。それが事業安定化に繋がったのです。
人生の目標を細分化する
次のトピックは「人生の目標から逆算した行動の積み重ね」です。
現在、迫氏はご自身の会社の目標を「関わってくれたすべての人の経済的・時間的自由度を最大化する」こととしています。
そこで、下記のようなステップで関わってくれた人へ貢献をされています。
●スキルアップ系のサービス→まずは手に職をつけるべき
●ビジネス力をアップさせるサービス→お金と時間を両立
●知識を販売できるプラットフォーム→学んだことを収益に
では、最初からこれができたかというと、そうではなかったといいます。
自分の経済的自立がない状態で大きな目標を実現するのは簡単ではないからです。
そこで、迫氏は人生の目標から「逆算」することを提案します。
大きな目標やその過程をしっかり細分化し、そのひとつひとつを確実にこなしていく。
迫氏の年商10億円も小さな行動の積み重ねであり、大きな目標を突然実現したわけではなかったのです。
基本的にリスクはとってはいけない
最後は「最速で成果を出し続けるために必要なリスクの取り方」というテーマで話していただきました。
リスクというワードについて、早速迫氏は意外な発言をします。
それは「リスクは、基本的にとってはいけない」ということです。
なぜならば、リスクを抱えると最適な判断ができなくなるからです。
自分が許容できる範囲内のリスクをとることが大事だといいます。
例えば、スキルがないのに仕事をやめて独立したとします。しかし、スキルがないのでうまく稼げません。そこで劣悪な商品を販売するようになってしまう。
これでは、最適な判断ができなくなってしまいます。つまりリスクを取って独立する必要はなかったのです。
迫氏は、更にこの本質に迫ります。
それは、「リスクをとる」=「ビジネス力が低い」=「勉強不足である」ということ。
先の事例でいえば、「独立」というリスクに目を向けるのではなく、「スキルがない」という点に目を向けて、そこをもっと勉強すれば良いのです。スキルがある状態であれば、「独立」はリスクではなくなります。
迫氏が言うにはリスクとは「学びが足りていない証拠」なのです。
実際、迫氏は大学を中退した事実に対してよく「リスク取られたんですね」と言われるらしいのですが、迫氏自身は複数の収入源が安定していたので大学中退して法人化することは「リスクではなかった」のです。
また、迫氏はリスクに関する考え方を下記のようにまとめています。
●悪いことが起きたときのシナリオを複数パターン考えておく
●撤退ラインを明確にしておく
●失敗しても立ち直れる状況をつくっておく
●一つの行動に対して複数のメリットをつくっておく
●どこかのポイントで成功すればいいやマインドを持つ
リスクは基本的には取ってはいけない。
よく聞く「リスクを取れ!」という言葉だけに反応して行動するのではなく、勉強することや事前準備にフォーカスした迫氏の考え方は非常に合理的です。
うまくいく人の共通点は?
あっという間に進行した講演会も、最後の部の「質疑応答」へ。
早速、「どうしてリスク取らずに起業へ進もうと考えられるようになったのか?」という質問に対して、迫氏は「学生起業家が投資してもらってビジネスしているのを見て、危ないと思った。」とのこと。
投資をしてもらうのは良いことですが、回収できずに終われば失敗です。迫氏はそんなリスクをとるべきではないと考え、時給単価を上げることや自分の学びに時間とお金を費やすようになり、今の考え方に至ったのです。
また、プレゼン内容が非常にわかりやすくスムーズである点に対し、何か工夫があるのかという問いに対しては、「誰でもわかるような内容にすること」「具体と抽象を行き来すること」「常に改善してきたこと」「例を入れること」などを挙げており、この講演会資料においても入念に準備されていることがわかります。
次に「迫氏から見たうまくいく人の共通点は?」という質問。
迫氏は「素直且つ行動力ある人は強い。なぜならうまくいっている人からすぐに吸収するから。」といいます。
言われたことを「やります」といいながらやらない人や遅い人より、すぐに言われたことをできる人はシンプルで強いといいます。教育に携わる迫氏からは、そういった視点からの言葉にも説得力が増しています。
他にも多数の質問があり、それに対して簡潔に的確に答えていく迫氏からは、上述した一貫した考え方があり、成功のエッセンスを垣間見ることができました。まだ会場からは手があがっていましたが、講演時間は終了を告げていました。
最短最速で立ち上げる起業術。
そこには、偶然年商10億円へ到達した奇跡のストーリーではなく、計画や目標を入念に考え込んだ上で進んできた24歳の経営思考がありました。
■迫 佑樹氏 プロフィール
迫 佑樹
Sako Yuki
<経歴>
1996年生まれ。大学時代にフリーランスエンジニアとして案件をこなしながら、ブログで情報発信を開始。
2018年、事業に専念するために立命館大学を中退し、教育事業を行う株式会社スキルハックスを創設。
現在、プログラミングや動画編集等を学べるオンラインスクールの受講生はのべ1万人を超える。
さらなる事業拡大として、WebサービスのBrainの運営や、美容室・飲食店をはじめとする実店舗経営、メディアの制作および運営事業を展開している。
■代表作・主な実績
著書 人生攻略ロードマップ 「個」で自由を手に入れる「10」の独学戦略
■SNS
YouTube:さこ社長の実業チャンネル
Twitter:迫 佑樹@人生攻略ロードマップ著者
ブログ:ロボット・IT雑食日記
■SOCiAL BUSiNESS COMMUNiTY「ワクセル」
ワクセルは未来を切り拓く人たちが集まり、世の中のワクワクをいっぱいにし、これからの社会を創るためのソーシャルビジネスコミュニティとして、持続可能な社会づくりや事業輩出のための活動、講演会を開催してまいります。ワクセルは自律した人たちが集まった上下の関係のない横のつながりの組織です。
主宰 :嶋村吉洋
本拠地 :東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー18階
コンタクト:contact@waccel.com
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