【トークセッション企画】世界初！『木のストロー』の開発者西口彩乃氏による、持続可能な世界を生み出す原動力とは
5月28日（金）に、オンライントークセッションイベントを開催し、YouTubeにて配信いたしました。ゲストには、株式会社アキュラホーム西口彩乃（にしぐちあやの）氏をお招きしました。
西口彩乃氏は立命館大学で土木の環境システム工学を専攻し、大学を卒業後、株式会社アキュラホームに入社。2年目から住宅展示場で営業をスタートし、同年に営業成績がトップに。その後、広報に異動し、現在に至ります。
木のストロー開発のきっかけは、2018年8月 西日本豪雨を取材した環境ジャーナリスト竹田有里（たけだゆり）氏からの相談を受けたこと。間伐材と当時世界的に問題となっていた海洋プラスチックごみ問題を掛け合わせた木のストローの開発に着手し、2018年12月ウッドストロープロジェクトとして木のストローを発表しました。2019年1月 ザ・キャピトルホテル 東急にて導入開始。2019年5月～11月 G20大阪サミットの他、全ての関係閣僚会合でも木のストローが採用されました。
その後、2019年11月 横浜市とともに木のストローの地産地消モデルを発表。地元の木材を使い、地元の身障者の方々が製造を担い、地元のホテル飲食店等で導入し、地元の環境意識の醸成につなげるモデルで、身障者・高齢者の方々の雇用創出を実現しました。その後、成田国際空港 直営飲食店やJR東日本 北陸新幹線、東北・北海道新幹線内のグランクラスにて木のストローの導入を開始しています。これらの開発秘話は、2020年10月 株式会社扶桑社より書籍「木のストロー」として刊行しています。（丸善丸の内本店ランキング１位獲得。）
これらの功績が認められ、地球環境大賞（農林水産大臣賞）、ウッドデザイン賞（優秀賞 ―林野庁長官賞）、キッズデザイン賞、グッドデザイン賞（私の選んだ一品 ―2019年度グッドデザイン賞審査委員セレクション選出）、グッドライフアワード（環境アート＆デザイン賞）など多くの賞を受賞しました。
西口氏はご自身の経験を次のように語ります。
「住宅会社の広報でありながら、当時木のストローを開発するということは、簡単には認めてもらえませんでした。しかしながら、環境というテーマはこれから企業にとっても大きなテーマになってくること、会社としても従来から環境に配慮した住まいを提供し、木造住宅会社として、木を守り、活かす活動をしていたことから、社内・社外でも徐々に協力者が増え、世界で初めて木のストローの開発、量産化をすることができました。また、この木のストローの開発の着想を得たのは、アキュラホームの宮沢社長が毎年入社式でも披露していた大工の象徴的な技でもある「カンナ削り」でした。アキュラホームの広報だったからこそ、この木のストローが生まれたのだと思います。現在は、書籍を出版させていただいたことをきっかけに、木のストローの裏側で、環境にド素人の会社員や、アキュラホームという一つの企業がどのように変化していったか、積極的に伝える活動もしています。」
今回は、当時『木のストロー』にチャレンジされたお話しだけでなく、SDGsの事業の実践者として、自分の経験が社会貢献のきっかけになることを広めていきたいという想いもお話しいただきました。
トークセッションの一部はこちらのページでも公開されていますので、ご覧ください。
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▼西口彩乃氏
1989年、奈良県生まれ。立命館大学理工学部環境システム工学科卒業。2012年、木造注文住宅会社の株式会社アキュラホームに入社。大阪支店での営業職を経て、2014年より新宿本社にて広報を担当。2018年から『木のストロー』の開発に携わり、2019年1月、ザ・キャピトルホテル東急に木のストローが導入された。2019年に開催されたG20のすべての会合で木のストローが採用され、大きな注目を集める。2021年1月 SDGs推進室を新設。木のストローはウッドデザイン賞（優秀賞 ―林野庁長官賞）、キッズデザイン賞、グッドデザイン賞（私の選んだ一品 ―2019年度グッドデザイン賞審査委員セレクション選出）、グッドライフアワード（環境アート＆デザイン賞）、地球環境大賞（農林水産大臣賞）など、さまざまな賞を受賞。
趣味はチアリーディングで、社会人クラブチームで活躍。
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ワクセル（主催：嶋村吉洋）