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【コラボレーターの仕事術】カラフルな手作り日傘で悩んでいる女性を元気したい。nuts 代表 藤村 絵理香

今回、日傘ブランドnutsの『藤村 絵理香』さんにインタビューをさせていただきました。
カラフルな日傘を主婦たちが手作りで作り、悩んでいる女性を元気にしたいと活動されています。
nutsにかける想い、そしてここから世界を視野に入れている藤村さんに大切にされていることやこだわっていることなどをお伺いました。

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自分の苦労した経験から同じような境遇の女性を助けたい

インタビュアー)
どういう活動をしていらっしゃるのでしょうか。

藤村さん)
日傘屋をしています。日傘の製作は癌や引きこもりでお困りのお母さんたちにしてもらっています。

インタビュアー)
やろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

藤村さん)
私は両親に育てられていないため、家庭を持って子育てすることにすごく苦労をしました。3人中2人が障害を持っているので、頼る人も育てた経験もなくて育児ノイローゼにもなりました。

でも何かを作ることでノイローゼが劇的に治っていったので、同じような経験をするお母さんたちにも手作りに取り組むことで元気になってもらいたいと思って始めました。

やっていたら自然とこうなったという感じで、何かを目指そうと思ったわけではありません。「こんなはずじゃなかった」が口癖なんです。最初は少人数のワークショップから、そこからみなさんが共感して応援してくださって今に至ります。


インタビュアー)
同じような主婦の方たちを助けたいと思って始めたんですね。

藤村さん)
はい。最初は近所のママと2人でやっていました。
そこから広がっていったので、こんなはずじゃなかったんです。

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たくさんの人に支えられて「こんなはずじゃなかった」人生に

インタビュアー)
広がったと思うときはどんなときですか?

藤村さん)
叔父が尼崎で会社をやっていて、いきなり商工会議所に連れていかれたんです。そこで起業塾のことを聞かされたり、ビジネスコンテストに出ることになったり。コンテストには出る気がなかったんですがグランプリを獲ったんです。新聞やテレビに出たりして、こんなことになっています。

インタビュアー)
この先はどうしていこうと考えていらっしゃいますか?

藤村さん)
尼崎に拠点となる場所を作り、作家を目指す主婦の方の支援や、nutsの活動に賛同して下さるクリエイターとのコラボを生み出したり、今はpop-upでしかお会いできないnutsのお客様といつでも会えるような場所を準備中です。

インタビュアー)
次は山住さんにお話しをお聞きします。
どういうきっかけで藤村さんのパートナーとなったのでしょうか?

山住さん)
出会いは12~13年前で、藤村が実家を建て替えるために私が務めていた工務店に相談があって、それがきっかけで今のアトリエ兼自宅を建て替えました。

当時の藤村はまだ傘を作っていなく、何か寂しそうな人だなと感じました。話してみてモノを作ることが好きだということや、ノイローゼの時期もあったことなどを知りました。なので、新しい家はリビングを大きくしてワークショップやカフェスペースにすることを提案したんです。そうしたら、外壁をピンクにしたい、キッチンにアンティークタイルを貼りたいなどこだわりが出てきて、価格や機能よりもそういう話をたくさんしましたね。

そこから少し会わないうちに傘屋を始めていて、当時のホームページを見たら、やりたいことから離れているように感じました。工務店も辞めたので、そこからnutsを手伝い始め、私がホームページを作ることになりまして。他にオンライン関係、販促ツール、イベントの搬入・搬出などの裏方をしました。

藤村の世界観は家を建てた経緯から僕なりに理解しているので、こうした方がよりクリエイティブになるとか、悩んでいる主婦がちょっと背伸びしたくなったり、デザインにこだわると生活も暮らしも楽しくなると伝わればいいなと思っています。

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売っているのは日傘ではなく「元気」

インタビュアー)
仕事をする上で大切にしていることを教えてください。

藤村さん)
傘屋やっていると傘を売っていると錯覚しがちですが、売っているのは「元気」です。
お客さんやスタッフにも元気を配ることを大事にしています。日傘を売っているんじゃなくて、元気を作って売っているという軸があります。

インタビュアー)
今後やっていきたいことがあれば教えてください。

藤村さん)
今は尼崎を中心に活動していますが、地方の過疎化している地域のお母さんに傘を作ってもらって、海外でメイドインジャパンとして売りたいですね。

インタビュアー)
これから活躍していく20代30代に向けてメッセージをお願いします。

藤村さん)
軸がぶれずに目の前のことを丁寧にやっていけば、「こんなはずじゃなかった」が続いて、いい意味で「すごくこんなはずじゃなかった」に辿り着くはずです。

山住さん)
20代30代の倍は生きているけどまだ手探りです。目の前のことは1つ1つ丁寧に。そしてぶれないこと。

嫌なニュースも多いけど、自分中心ではなくみんなが少しだけ優しくなれたらいいですね。
店に来てくれる人、買ってくれる人、使ってくれる人、それを見る人が少しでも優しくなれるようなものを作りたいと思っています。


▼ワクセルコラボレーター
nuts 代表
藤村 絵里香さん
https://waccel.com/collaborator/fujimura-erika/

<プロフィール>
「nuts」代表。三児のママ。
服飾販売に携わり、接客業の楽しさを知り、カリスマ店員と言われるまでに。
結婚を機に仕事を辞め、専業主婦に。
出産後、子育てが辛く育児ノイローゼになる。
「お母さんが生きがいを持てる場所をつくりたい」という想いから、日傘ブランド「nuts」を立ち上げる。組み立てから完成まで、お母さんメンバーで分業し製作。nutsのコンセプトは、「頑張る女性たちが作る、頑張る女性のための日傘」
ヴィンテージ布地や国産布地を使った日傘のほか、雨傘や折りたたみ傘も販売。オリジナルのバッグやスマホケースなども人気。

nuts公式HP
https://www.atelier-nuts.xyz

藤村さん Instagram
https://www.instagram.com/dokidokinuts/?hl=ja

<代表作・主な実績>
2016年 尼崎ビジネスプランコンテストグランプリ受賞
2018年 大阪商業大学にて講演
2018年 兵庫県産業労働部長賞受賞
2019年 朝日放送「LIFE~夢のカタチ~」放映


■山住さんプロフィール
工務店時代に、育児をしながら個人で作家活動をしていた藤村さんと出会う。当時、実家の建替えを検討していた藤村さんにワークスペース付きの計画を提案。建築中は数々の我儘と戦いながら担当を務める。その後、nuts黎明期に工務店を退社。マネージメントと力仕事を担う白一点としてnutsに参加。ホームページやオンラインショップなど、nutsのコンセプトとデザインを広く伝える裏方としてサポートを行う。現在は副代表として、雨傘、オリジナルプリントの製作や新規事業の立ち上げと、やはり我儘に振り回される日々を過ごす。

■SOCiAL BUSiNESS COMMUNiTY『ワクセル』
ワクセルは、コラボレートを通じて、人に夢を与え続けていくソーシャルビジネスコミュニティです。健全に学び、チャレンジし、成長し、達成し続ける人が次々と集まるコミュニティを作り続けます。 さまざまな分野で活躍する著名人や経営者、クリエイターの方々とコラボレートすることにより、下記の取り組みやコンテンツ制作を行っていきます。

・YouTube等での番組配信
・オンライン講演会
・出版プロデュース
・プロジェクト創出
・対談、インタビュー記事制作

ワクセル公式HP(主催:嶋村吉洋)
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