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ソーシャルリスニング

今週もウェブ解析士のnoteをご覧いただきありがとうございます。
中の人は、ユーザーインサイトを探すために「ソーシャルリスニング」を実施する事があります。でも、結構感覚的にやっているなぁと思ったので、改めてソーシャルリスニングについてまとめてみようと思います。
と言うことで、今週はソーシャルリスニングの概要についてです。お付き合いください。


ソーシャルリスニングとは

まずは、ソーシャルリスニングとは何かを改めて確認しておきましょう。

ソーシャルリスニングとは、TwitterやInstagramといったSNSをはじめ、ブログなどのソーシャルメディア上でユーザーの書き込みを収集し分析することです。具体的に自社の「商品名」や「#サービス名」のようなキーワードを元に検索(エゴサーチ)します。アンケートで得られる回答よりも正直な感想やニーズがわかり、商品開発やサービスの改善に役立てられます。

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要するに、公に発せられたユーザーの声を拾って分析し、事業に活かしていきましょう。というものですね。ブランドや製品に対する顧客の意見をリアルタイムで把握する事ができるのが大きな特徴です。

ソーシャルリスニングからわかること

なんとなく、ソーシャルリスニングの意味はわかったところだと思います。では、なぜ企業はソーシャルリスニングを行うのでしょうか。ユーザーの声を拾って明らかにしたい事があるからですよね。
例えば、「ブランドイメージの調査」を目的にすれば、自社の掲げたブランドイメージと、ユーザーが抱くブランドイメージの乖離度合いを測る事ができます。ブランド戦略の見直しができそうですよね。
その他にも業界の動向や、実施したプロモーションの効果測定もできますし、冒頭に挙げたようにユーザーインサイトの調査にも利用できます。

ソーシャルリスニングが重要な理由

企業がソーシャルリスニングを重要視するようになった原因はいくつかあると思いますが、その中でもソーシャルメディアが購買行動に組み込まれるようになった事が大きいと思われます。
株式会社ホットリンクが提唱するSNS時代の消費者行動モデルULSSASでは、UGC(ユーザーによって投稿された口コミなど)を起点に、SNS上での検索や拡散が行われることでユーザーの購買を後押しします。
先日ご紹介した最新の消費者行動モデルEIEEBでも情報との接触から発信するまでSNSが大きな役割を果たします。
ソーシャルメディア上での会話が無視できないほど大きくなっており、どれだけ迅速に対応できるかが重要になってきているようです。

ソーシャルリスニングの実装

実装のステップを簡単にまとめると、下記の通りです。

  1. 目的の設定: 先にも述べた通り、ソーシャルリスニングで分かることは多いですが、無目的で行うと情報の波に飲まれてしまうので、「何がしたいのか」を明確にしておきましょう。

  2. ツールの選定: ソーシャルリスニングには多くのツールが利用可能です。目標に合わせて適切なツールを選択し、設定します。無料で使えるものから有料ツール、さらに外注することもできます。投下できる予算・時間・人員などを考慮しながら検討しましょう。

  3. キーワードの選定: 監視するキーワードやフレーズを選定します。単純にブランド名や製品名だけでなく、業界関連の用語や略語・スラングなど、ユーザーが使っているワードを絞り込みます。

  4. データの分析: 収集したデータを分析し、解析していきます。感情分析、トレンド分析、言及の増減など様々な角度から解析する事ができそうですね。

  5. アクションプランの実施: 解析結果に基づいて、マーケティング戦略や製品開発、カスタマーサービスの改善などのアクションプランを立てて、実施していきましょう。

具体的なツール活用

こう書いてしまうとかなり仰々しくなりますね(笑)
中の人はそこまで大掛かりなことはしていません。例えば、Googleトレンドを利用して大きなトレンドを掴むとか、Yahoo!リアルタイム検索を利用して言及数やポジ・ネガ比率を確認するとかですね。
あとは、X上で検索して個別に見ていくことが多いかもしれませんね。
具体的な検索方法は以下の通りです。検索コマンドを上手に使うと、フィルターをかけて検索する事ができますよ。

•「 min_retweets:○○」 → リツイート数が○○以上
•「 min_faves:○○」    →「 いいね」数が○○以上
•「 min_replies:○○」    →返信数が○○以上
•「 ○○:)」        →ポジティブなツイートを表示
•「 ○○:(」        →ネガティブなツイートを表示

その他、様々なSNSアカウントの解析ツールが出ていますが、大体のツールでキーワードを指定してモニタリングする機能がついています。そういった有料ツールを使って効率化するのも良さそうですよ。
分析内容によっては、手動でやっているととんでも無い時間がかかる作業もありますから。(遠い目…)

ソーシャルリスニングの活用事例

さて、どんな感じでソーシャルリスニングが活用されているのかも紹介しておきましょう。
有名どころでいくと、日清のカップヌードルですね。
ソーシャルメディア上で「〇〇味と△△味を混ぜたら美味しい」と言う投稿を見つけ、調査。複数のアカウントで同様の投稿を見つけたことから生まれたのがスーパー合体シリーズです。

https://twitter.com/cupnoodle_jpより

まとめ

以上、ソーシャルリスニングの概要について解説しました。自社のブランドイメージの調査やプロモーションの効果測定など、様々な情報を得ることができます。また、GoogleトレンドやYahoo!リアルタイム検索、Xの検索コマンドなどの具体的なツール活用方法も紹介しました。ソーシャルリスニングはデジタルマーケティングでも今後必須になると思われる重要な手法ですので、ぜひ活用してみてください。

あとがき

今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
いやー、早いもので95週目を迎えました。目標の100まであと5記事なんですが、あと5つもネタを見つける事ができるのか不安です。(笑)
「中の人」頑張りますので、応援代わりにスキを押すか、シェアをお願いしますね!
それでは、また来週お会いしましょう。

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