見出し画像

のびのびTRPG(ソード)をボードゲーム定例会に持ち込んで遊んだ感想

第7波のさなかですが、定期的にボードゲームの集まりを継続しています。マスクは常時着用、会議室の排煙窓を最低一つは開ける、会議室内は飲料のみ可の3つのルールを設けています。排煙窓のため網戸もなく、外からは熱波と蚊が入ってきますのでキャンプで使っている蚊除けを置いています。

最近持参しているゲームは「イーオンズ・エンド」、「スカウト」そして、今回追加したのが「のびのびTRPG ソード」です。

のびのびTRPGは、先月D&Dの在庫状況をイエローサブマリンに確認しに行ったときに売り上げ1位になっていたときから気になっており、今月購入しました。遊んでいるときの盛り上がりは一番だったと思います。実際に遊んでみて良かったこと、改善がすべきこと、勝手に改善していたことを紹介します。

ゲームのルールはアークライトゲームズの紹介動画を見ていただければ思います。

今回こちらを遊んでいて一番印象に残ったストーリーは、伝説の剣を誰よりも早く探しに行くというイントロから、最初の場面でゴブリンから手に入れてしまい、残りの14場面は消化試合のような雰囲気のままクライマックスを迎え、さらに最後の挑戦にも失敗するという結果でした。
それはそれで面白かったのですが、なぜ最初に手に入ってしまったのかを考えながら場面をつないでいけばもっと物語に広がりがあったのかもしれません。しかし目的は達成したのだから、もう早く終わらせようという雰囲気が勝ってしまいました。このゲームでのGMは、前の場面と今回の場面をつなげてストーリーにすることに力を入れてしまうと、場面全体を見渡す役割が不在となってしまい、話が点と点になってしまうのかもしれないです。

◇ 良い点

1. 準備が一切不要

TRPGのGMは本当に事前準備に時間を要します。自身を振り返ってもGMをやっていた期間だけは漫画、アニメ、小説を読み漁りました。おそらく何かシナリオのテーマとなるヒントがほしかったのだと思います。
これに対して「のびのびTRPG」には数多くの場面があります。またGMも一人ではなく、プレイヤー全員がやるので負担が一人に集中しません。

2. TRPGを知らない方に紹介するときに使いやすそう

そのままですと魅力が完全に伝わらないかもしれませんが、一つのお題のもとにみんなで場面を共有し、協力するという仕組みを分かってもらえると思います。

◇ 改善すべきこと

1. 二度目の場面カードに冷める

前のゲームと同じ場面カードが出ると、たとえ前後の場面が異なっていたとしても「あぁ、またこれか」という感覚を強く覚えます。おそらくこれは場面と場面をくっつけただけでストーリーになっていないからと考えています。

2. クライマックスカードに対して達成感、喪失感が少ない

TRPGは一般にプレイヤーがその世界に住む者を作り、この人だったらGMが用意した状況でどのような判断をするかを考えながら発言、行動します。その中でクライマックスはそれまでの自分たちの苦労が報われる、報われない瞬間です。最後の成功ロールが成功したとき、失敗したときの歓喜や落胆はそれまでのストーリーを塗り替えるくらいのインパクトがあったと思うのですが、「のびのびTRPG」はクライマックスの前にゲームが終わっている感覚が強いです。

3. 順番を1周ごとに変えた方が、面白い展開が期待できる

このゲームはGMとその左側に座っている人が場面を担当するプレイヤーとなりゲームを進めていきます。これを時計回りに繰り返すと自分がGMをするときの場面プレイヤーと自分が場面プレイヤーをするときのGMは常に同じ人です。それよりも1周回ったら席の配置を変えるか番号札を持って入れ替えた方が思ってもいないような展開が期待できるのではないかと思います。

4. キャラクターは自分で用意した方が感情移入がしやすい

「のびのびTRPG」では自身でキャラクターを作成する必要もなく、あらかじめ16種類のキャラクターが用意されており、それぞれに特殊能力も設定されています。こちらを使えばキャラクターメイキングも必要がありません。
ただ自分で用意したキャラクターは格別で、プレイヤーの場面に対する没入度が上がることが期待できますので次回の集まりまでにオプションルールを用意して提案したいと考えています。

◇ゲームをしながら勝手に改善していたこと

1. 場面プレイヤーとGM以外の参加者は何をするか

場面ごとにプレイヤーとGMは1人ずつ担当しますが、それ以外の参加者はとくに役割を与えられていません。ですが、ゲームを重ねるにつれて場面に合わせてGMが説明しきれていない部分をプレイヤー以外の登場人物(NPC)の目線で説明するような担当や、ちぐはぐな場面カードのストーリーの流れを場面カードが出るたびにまとめる担当が自然発生していました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?