ルーフテントとデイキャンプの親和性
今からちょうど2年前にルーフテントを購入/装着しました。これを機にキャンプの目的と過ごし方が変わったので少しその経緯を紹介できればと思います。
1. きっかけ
2020/1に9年間乗っていた車を乗り換えることにしました。その際にカスタム車も見てみたいということで2020/1/31~2/2に開催された「ジャパンキャンピングカーショー2020」に足を運びました。
しかし、あるビルダーさんは営業さんがまったく売る気がなく、もう一方のビルダーさんはファーストコンタクトは良かったのですが、カスタマイズについて聞いていると露骨に面倒な態度に変わっていくなど散々でした。やはり嗜好品の業界です。
もう一つ、このショーで目を付けていたのがルーフテントでした。これなら正規のディーラーから車を購入して後付けすれば良いと思い、結局、馴染みのディーラーで車を購入し、i-kamper社製の「Skycamp2.0」を取り付けることにしました。
2022/4に改良版「Skycamp3.0」が発売していますが、最大の変更点はテント内のマットです。マット底面に断熱用のアルミシートが入り、厚みが1cm増え、より体重を分散する構造に変更されています。「Skycamp2.0」は海外レビューでマットが薄いという意見が見受けられたので、これに対するフィードバックだと思います。他にも改善点はありますが、10万円高くなる費用対効果まではないかなとは思います。
当初は日本の正規販売総代理店であるウィード本店まで行く予定で見積もりを取りましたが、当時の県外移動自粛で延期。その間に販売代理店が増えたので2020/9に近くのお店で取り付けました。
2. 準備をして気が付く
何度か自宅の駐車場で試し設営をし、2020/12に冬のデイキャンプでルーフテントのデビュー戦に臨みました。最初は設営に15分、片づけに30分くらいかかりましたが、それでも通常のテント設営に比べれば非常に準備時間が短いことを実感すると、デイキャンプでも十分楽しめるのがルーフテントの真の魅力でないかと思い始めたのです。
数週間後に宿泊にも試してみましたところ、デイキャンプの昼寝程度では気にならないのですが、就寝すると地面から2メートル浮いているため車の傾斜が非常に気になることが分かりました。このときは全く気にせずに駐車したので車体が左前に傾いており、起床したときには頭の位置が就寝したときと比べて270度回転していました。起床後すぐにAmazonで水平器を購入しました。
3. 数回のキャンプを経て
それから2021年はさまざまな場所でキャンプをしましたが、こういう中で必ず起こるのが、持っていく荷物が増えてキャンプ自体に行くのが面倒に感じ始めることです。それを今回は何となく察知できましたので、心機一転で2022年はルーフテントと以下の最小限の荷物でデイキャンプを楽しむというところに戻りました。持参するのは以下のものです。
小型ガスバーナーコンロ(ガスカートリッジ)
調理器具(コンパクトケトル、スキレット、メスティン)
コップ、お箸
折り畳み机と椅子
脚立
食糧(朝食、昼食)
本(1冊)
数回前までは焚火台と薪を持って行っていたのですが、春夏秋の焚火はデイキャンプでは暑く、冬は上半身は暖かいものの、特に足裏が冷たいことに気づきました。調理も焚火よりガスバーナーの方が便利です。
無心になって薪を焚火台に放り込みたいこともありますが、それは夕食後にお酒を飲んでいるときだけですので、デイキャンプには関係ないことに気が付きました。
4. 現時点の結論
現時点ではキャンプを「自分の周りからできるだけ物を取り除いた環境でくつろぐこと」としています。このとき本を1冊だけ持っていくことにしています。最近は将棋の戦術書あたりが適度に知りたくて、知りすぎると眠くなる内容なので適していると考えています。
5. ルーフテントを使う長所と短所
ルーフテントが気になっている方に私が感じているメリットとデメリットを紹介します。
<長所>
設営/撤収が早いのでデイキャンプで十分満足できます。慣れれば合計で15分程度です。
寝る場所と調理/焚火をする場所が離れているため早寝します。特に冬場は20時には確実に就寝します。
テントを常に積んでいるので出発前の準備が少なくなります。
床に災害用のアルミシートを敷いていますが、冬キャンプでは床面が地面ほど冷たくないです。
宿泊時の夜中に野犬の声を聞いてもあまり焦りません。
<短所>
車高が高くなるため、車を普段使いするときに利用できる駐車場が制限されます(通常、屋内は2.1m以下がほとんどですが、ルーフテントを載せたことで2.27mになりました)。
制限速度がメーカー推奨で110kmです。また80kmくらいから風切音が発生します。
メンテンナンス・フリーではありません(ベースキャリアとルーフテントのねじやナットの増し締め、ルーフテントの天日干し、屋根の素材がFRPの場合は定期的なコーティングなど)
車上にテントがあるため、車両乗入OKなキャンプ場である必要があります。「なっぷ」の検索オプションで選択できます。
ルーフテントにいると音全般(他の方の話し声、音楽、焚火のパチパチ音が)地上よりも大きく聞こえます。