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エンドロールの演出に感動した映画ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
ゴールデンウィーク中ということもあり、家族総出でスーパーマリオの映画を観に行くことにしました。
年齢差が一番離れているところで60歳以上ある家族が一緒に観に行ける映画自体が稀有かも知れません。それだけマリオブラザーズに歴史があるということです。
最近は収益性が悪くて上映が激減している3D映画ですが、吹き替え版のみ3D上映していたので、こちらで観ることにしました。バーチャルボーイや3DSなど、3Dに並々ならぬ情熱がある任天堂らしいです。
映画は躍動感のある演出にこだわりを感じました。いままで発売した歴代のマリオシリーズの演出、SE、BGMが随所に散りばめられており、1回では見つけられない演出が隠されているように感じました。その辺りの楽しみ方がディズニーに通ずるところがあります。本編は適度な緩急があり、子供達も集中して楽しんでいるようでした。
しかし、ルマリーがエンドロールに入る時に字幕版では以下のような台詞にオッと感じました。
この物語はハッピーエンドで終わりだけど、残ったのは自分たちと闇だけだよ。
これは何を意味しているのだろうかと考えました。続編への匂わしという意見もありましたが、私は現実に戻る時間が来ましたよという意味に感じました。英語版でどのように表記しているのか気になるところです。
また、エンドロールで思わず涙が溢れたところがありました。それはクレジットの最後の方に岩田聡さんの名前を見たときでした。
後から調べたのですが、映画の話が持ち込まれたのが2014年だそうです。つまり、岩田さんが代表取締役社長をやられていた最晩年に持ち込まれた企画が9年の歳月を経て実を結んだことになります。
普段は値段が安く、客も少ないレイトショーを観ることが多いため、子供たちの笑い声、驚きを聞きながらの映画鑑賞は久しぶりでした。遊園地のアトラクションを観に行く感じで楽しめる良作でした。