EmudeckとSteam Linkで快適なゲーム環境を作る
ここ一年は遠方への出張が減ったこともあり、移動時間やホテル滞在時のお供である中華ゲーム機のチェックも疎かになっていました。しかし年末年始に布団でゴロゴロしながらゲームしたいなと思い、2025/01時点の状況を久しぶりに確認しました。
10000円くらいで購入できる機種:
AllwinnerかRockChipのLinuxベース。プレステ1くらいまで違和感なく遊べる20000円くらいで購入できる機種:
UnisocやMedia TekのAndroidベース。サターン、ドリキャス、DS、PSPあたりが追加される。30000円くらいで購入できる機種:
QualcommのAndroidベース。プレステ2、ゲームキューブ、Wii、3DSあたりが追加される。それ以上(80000円以上)
WindowsやSteamOSのポータブルゲーミングPC。プレステ3、XBOX(360)あたりが追加される。
あとはデザインと遊びたいゲームに合わせて機種を選ぶ感じになります。個人的にはプレステ、プレステ2を中心に遊びたいのですが、この辺りが境界になっているのが現状です。プレステは10000円クラスの中華ゲーム機で十分ですが、プレステ2を遊ぶとなりますと30000円クラスが必要になります。
また大は小を兼ねることを考えますと、携帯性が損なわれて本末転倒ですが、ポータブルゲーミングPCでも良いのではとSteamdeckを眺めていたのです。
するとEmuDeckでSteamdeckを最強エミュレータマシンにしようみたいな記事が多く紹介されていることに気づきました。
1. EmuDeckとは
EmuDeckとは、SteamOSを中心に様々なOSに対応したマルチエミュレーション環境です。EmuDeckを導入すれば、個別にダウンロードしていたエミュレータ本体、各エミュレータの画面、ゲームコントローラーなどの設定をまとめて設定してくれます。
これだけでもありがたいのですが、一番のポイントはSteamクライアントにエミュレータを登録できるところです。
2. SteamクライアントにSteam Linkでアクセスする
EmuDeckからSteamクライアントにエミュレータを登録することで、Steam LinkからSteamクライアントにアクセスする機能を利用してEmuDeckから登録した各種エミュレータにアクセスできるようになります。
つまり、Steamクライアントがインストールされたパソコンを起動しておけば、様々な環境で遊べます。それは以下のようにSteam Linkが幅広い環境に対応しているからです
Windows、macOS、Linux
Apple iPhone、iPad、Apple TV
Android TV、タブレット、スマートフォン
Raspberry Pi 3、3+、4
Meta Quest 2、3、Pro
3. 動作検証
以下のように環境をWindows11のデスクトップパソコンにセットアップしました。
EmuDeckのWindows版をダウンロードして、インストールする。
今回はEmuDeckからプレステのエミュレータであるDuckstationをSteamクライアントに登録します。
iPadにSteam Linkをインストールし、XboxワイヤレスコントローラをBluetooth接続します。
デスクトップパソコンとiPadを同じネットワークに接続し、パソコンのSteamクライアントを立ち上げた状態でSteam Linkを立ち上げ、Steam Link側の認証コードをパソコンに入力すれば設定完了です。
印象としては、かなり現実的なやり方だと感じました。アクションゲームは少し遅延がありましたが、Steamクライアント側の設定を見直せば改善できるかもしれません。
またゴロゴロしながら遊ぶゲームはそんなに瞬発力を求めないゲームのため、考慮する必要もないかもしれません。
SteamクライアントとEmuDeckを導入したパソコンと、お手持ちのスマホやタブレットにSteam Linkを導入すれば遠隔で遊べますので試してみてはいかがでしょうか。