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世界の始まり5(ギリシャ神話・戦いの終わり)

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怒りがおさまらないガイアおばあさま、、、

わざわざ自分の兄弟のタルタロス(奈落の底)と交わり、
今度は超怪物「テュポン」を産んで、ゼウス達に差し向けたんだ。

タルタロス ガイア テュポン

・・・しかし、ガイアも相当執念深い。。(泣)

ゼウスも執念深いし、、、これ、血筋ですかね?

まぁそれはまたおいおい書くとして。

超怪物「テュポン」登場

テュポン・・・どこが「超」なのかというと、、、

目から火炎を噴き出す半人半蛇で、

頭は天に触れ

両手を広げれば世界の両端に届く、、、

と言う怪物。(どないやねん)

さすがのオリュンポスの神々もこの超怪物にはびっくり!
怖くなって、エジプトに逃げて動物に姿を変えちゃう始末。

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だけど、どうしても王になりたいゼウスは1人、テュポンに果敢に立ち向かったんだ。

ところが、戦いはゼウスが圧倒的に劣勢・・・
しかもテュポンに手足の腱を切り取られて動けなくなってしまう。。

ゼウス絶体絶命!!もはやこれまでか、、、!!

・・・と思いきや

ここで「ヘルメス」登場!!!

ヘルメスは、ゼウスと女神「マイア」の間に生まれた子で、

旅の神、商業の神、牧畜の神、そして泥棒の神(!!)でもあるんだ。

口がうまく嘘つきで、逃げ足も早いヘルメス・・・

だけどいろんな情報をいち早く得ることもできるから、ゼウスには「使者(要はパシリ)」として可愛がられたんだね。

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ちなみにヘルメスの母「マイア」はアトラスの娘。
(マイア・・・自分のお父さんをあんな目に合わせたゼウスと子供作っちゃったのか。。※アトラスのエピソードはこちら

・・・っと、ヘルメスに纏わる色んなエピソードもまた次の機会に書くとして。

テュポンに手足の腱を切られ動けなくなったゼウス・・・だったけど、
泥棒の神でもあるヘルメスが、テュポンから腱を盗み出し、再びゼウスに装着!!

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こうして腱を取り戻したゼウスは復活し、テュポンと再対決!

だけどさ、テュポンは「超」怪物でしょ。
最初だってゼウスは劣勢で腱も取られて負けかけた訳でしょ?

どーやったら勝てんのよ。。

どんどん出てくるお助けキャラ

さあ、ここで運命の三女神(モイライ)の登場です。
「モイラ=割り当て」という意味で、複数形だと「モイライ」になるんだ。

その「モイライ」はゼウスとテミスの子供達。
(※ニュクス(夜)の子供達という説もあり)

クロト(運命の糸を紡ぐ女)、
ラケシス(割り当てる女)、
アトロポス(逃げられぬ定め)
という名の3姉妹で、「運命を司る女神達」なんだ。

そしてテュポンは、このモイライにそそのかされ、パワーダウンする実(無常の果実)を食べてしまう。

みるみる弱くなっていくテュポン・・・そこにゼウスがとどめを刺し、見事テュポンを倒したんだ。
(や、やっぱり最後はあっけない・・・?^^;)

無常の果実


ようやく折れたガイアあばあちゃん。そして・・・

さて。

ここまでの戦いを見てたガイアも、とうとうゼウスを認めざるを得なくなり、やっとのことでゼウスは「神の王」の地位をモノにしたんだ。

だけど、ゼウスさんには2人の兄(ハデスとポセイドン)がいるよね。

全支配権をゼウスが取ってもよかったんだけど、
まぁここは兄の顔も立てといたほうが良いし、
世界は広すぎて1人で管理するのは大変だし・・・
と言うことで、3人でくじ引きして世界を分けよう、となったんだ。

そしてくじ引きの結果、ハデスが地下界の、ポセイドンが海の、ゼウスが天空の支配権を得ることに。(でも基本的にはゼウスが神の王=最高神)

当選結果

てか、「くじ」て。。

神の王になるための戦いは長く凄まじかったのに、こーゆーの決めるのは「くじ」なんかい・・・
そんなんでいいのかい。。

なんて思わなくもないけど、まぁ一応「くじ」は公平ですからね(笑)
(でもギリシャ神話のエピソードには今後「不公平」が沢山出てくるけど^^;)


いかがでしたでしょうか?

ギリシャ神話における「世界の始まり」はゼウスが「神の王」になったこの記事で、とりあえず終わりです。

ん?あれ?「人間」がほとんど出てきてないじゃない?
世界が始まった時、人間はすでに存在していたの?

「人類の起源」においては、
・大地(ガイア)から自然発生した
・クロノスの時代に作られた(黄金の種族)
・プロメテウスが作った
・ゼウスが作った
などなど諸説あります。

しかしいづれにせよ、その時はまだ「男性」のみ。

「女性」はゼウスによって(正確に言えば「ゼウスの企みによって」ですが^^;)後に作られることになります。

それも含め、今後はゼウスを中心とした「オリュンポスの神々」のエピソードを書いていきたいと思います♪

◇◇◇◇今日のおまけ◇◇◇◇

ティタン神とオリュンポス神で「司る対象」が同じ神がいるよね。

例えば、ティタンのヘリオスは「太陽を司る神」。
だけど、オリュンポスのアポロンも「太陽を司る神」・・・。

ヘリオス アポロン

どっちがどっちなの?
それとも「太陽神」は2人いるの?

と訳わかんなくなりそうだけど^^;

ティタノマキアで負けた多くのティタン達は、ゼウスによってタルタロスに閉じ込められたね。(ゼウスの味方をしたティタンは無事だったけど)

ココから急速にティタン族の影は薄くなってしまう・・・

まぁ簡単に言えばティタン→オリュンポスと
世代交代が余儀なくされた」ってことかな^^;

記事「ギリシャ神話って?ローマ神話って?あんたら一体なんなのさ」にも書いたけど、ローマの神々に対応されていったギリシャの神々も「オリュンポスの神」が圧倒的に多いし、エピソードも沢山あるんだ。

その中でヘリオスは段々とアポロンと同一視されるようになり、「太陽神=アポロン」という認識が一般的になるんだけど、
今でも「太陽」はギリシャ語で「Ήλιος(ヘリオス)」、つまり一般名詞として使われているよ。

そして、ヘリオスに関しては、これからのエピソードにも(脇役だけど)ちょこちょこ登場しまーす!




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