世界の始まり4(ギリシャ神話編:怒りのガイア)
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長い戦いの末、やっとティタン族に勝利したゼウスたちオリュンポス神。
だけどゼウスはその勝利に満足するにとどまらず、戦いの中で自分たちを苦しめたティタン族に対して徹底した処罰を与えたんだ。
う〜〜ん、恐ろしいほどの執念深さ。。
ゼウスの処罰によって・・・
まずゼウスは、ティタン族の中でも巨体&怪力で一番強敵だったアトラスを、ギリシアの西の果てにある大地(現在のモロッコ〜チュニジアにかけて)に立たせ、頭と両肩で天空が落ちないよう未来永劫支え続ける、という役目を命じたんだ。
実際にこの地にあった大きな山脈を「アトラスが天空を支える姿」に見立て、その山脈は「アトラス山脈」、
その先に広がる海は「アトランティック・オーシャン(大西洋)」と呼ばれるようになったんだ。
ギリシャ神話に出てくる神は地名にも大きな影響を及ぼしてるんだね。
そしてゼウスは他のティタン族を、地底の暗黒界「タルタロス」に幽閉、厳重にタルタロスの口を塞ぎ、ヘカントケイルを見張りにつけると言う徹底ぶりで、負けたティタン達を永久的に地底に閉じ込めたんだ。
これで一安心、、、
さあ!やっと俺たち、オリュンポスの神々の時代だ!!
・・・と思いきや、ゼウスのこのティタン達に対するひどい処罰に、ガイアは大激怒!!
更なる戦い、ギガントマキア勃発!!
激怒したガイアは、ウラノスの性器から流れ落ちた血とガイアの交わりによって生まれた「ギガンテス」を新たなゼウス達の対戦相手として送りこんだ。
この戦い「ゼウス達オリュンポス神VSギガンテス」を「ギカントマキア」というよ。
だけど、
ギガンテスは神の力では倒せない。倒すには人間の協力が必要。
と予言されていたんだ。
どうする、ゼウス!?
しかしゼウスは先手を打っていた!!
実はゼウスはあらかじめ、美しい人間の王女「アルクメネ」との間に子供をもうけていたんだ。(※厳密には「アルクメネ」も神の血を引く半神半人。アルクメネの話はまた違う回で書きます)
その子供の名前が「ヘラクレス」・・・ギリシャ神話の中でも最大の英雄とよばれる、神(ゼウス)と人間の子。
ヘラクレス自身のエピソードはまたいつか書くとして、、、(この方の話題は沢山あるので)
ヘラクレスは、ゼウス&オリュンポスの神々が攻撃したギガンテスに、矢でとどめを刺し、ギガンテスを全滅させたんだ。
やっほーい!!!やっと・・・やっと終わった!!!!(泣)
(な、なんかいつも最後はあっけない・・・?)
しかーし!
ガイアの怒りの炎は消える所か、さらに燃え上がってしまったのでした。。
つづく
◇◇◇◇今日のおまけ◇◇◇◇
ウラノスの切られた性器から流れ出た血とガイアの交わりによって生まれた「ギガンテス」。(※「ギガンテス」は複数形で、単体だと「ギガース」。)
ギガンテスは「とてつもなく巨大な体で、下半身は蛇の形」とされてる。
そんなギガンテス。
実は今の私たちにとても身近なものに、名前が使われてるんだ。
それは、
Giga(ギガ)
スマホを使ってたりすると「ギガ数が〜」とか「ギガがない〜」とか言ったりするよね。CMでもギガ使い放題!なんて叫んでたりする。
正確にはこれは「GigaByte(ギガバイト)」のことなんだけど、
Gigaは単位の種類で、およそ10億のこと。
そしてByte(バイト)は情報量の単位。
スマホやパソコンの情報量はこれで表されるね。
Byteの話はちょっと難しくて私には説明は無理なので省きますが(笑)
Gigaの下がMega(メガ)で、キロ(K)の1000倍(=100万)
そしてそのMegaの1000倍がGiga=(10億)
つまりGigaは「めっちゃ巨大」ってこと(笑)
で、そのGigaの語源になったのが「ギガンテス」なんだ。
ちなみにGigaよりさらに大きいのが「Tera(テラ)」=1兆
Teraはギリシャ語で「怪物」を意味するんだけど、、、
そういえば、「ガイア」はローマ神話では「Terra(テラ)」だったよね。
ココは関係があるのかどうか・・・私にもわかりまへん^^;