振袖が振袖になった背景~長い袖は恋愛活動に欠かせない!?
新成人の皆さん
二十歳の門出、おめでとうございます!!
コロナ禍で迎える今年の成人の日は
嬉しい・楽しいことだけではない
想い出になることでしょう。
こんなご時世だからこそ
新たな感性や価値観で
これからを過ごして欲しいなと思います。
ところで
成人の日の衣装と言えば
すっかり振袖が定着していますが
これは
女性が最初に厄年を迎える数えで19歳のときに
長いものをまとって身を清める風習から
振袖を着るようになったことが
きっかけと言われています。
振袖はいつ誕生した?
現在の振袖の形が誕生したのは江戸の中期ごろ。
着物の原型と言われる「小袖」は
袖が身頃に縫い付けてある形状が特徴です
写真/染分沙綾地雪輪山吹模様小袖 江戸時代(18世紀)東京国立博物館蔵
Wikipedia
江戸時代の初期
女性の衣装が装飾的になるにつれて
オシャレで小袖の袖が長くなっていっても
その形状は変わらずでしたので
非常に動きにくかったわけです。
それに
体温が逃げないので
汗ばむことも多かったとか、、、
で
動きやすさと通気を考慮して
脇の部分を開けて始末するスタイルが生まれました。
これが「脇明け」です。
脇明けのおかげで
袖と身頃が分離され
その結果
袂が自由に動くようになったわけですね。
風が吹いたり
腕を動かすと
ハラハラ~と長い袖が振れることから
「振袖」という名前がついたんだそうですよ(^-^)
長い袖は色気の象徴?
女性は
袖を左右に揺らして好意をよせている男性にアピッたり(笑)
殿方から、袂に文を忍ばせられたり(≧▽≦)
と
長い袖は
恋愛の場面で心の内をアピールをする手段にも
なっていました。
今の時分
袖を振りふりなんてしてたら
お行儀の悪い!
って怒られそうですけどね(笑)
他には
袖を持って手をたたくと、嬉しい♪
袖を持って口で噛むのは、悔しい、
左右の袖を交差させると、契りを結びたい
仕草でこんな表現をしていました(^-^)
古くから日本では
「袖には魂が宿る」
とされていたからか
「袖」にまつわる言葉も非常に多い。
代表的なのは
袖振り合うも多生の縁
ですね。
道すがら
すれ違うだけなのに袖が振れあうのは
前世からの因縁とも言える…
それほどに
人と出会っていくには
良いも悪いも
何かしら意味があるもの。
だから出会いを大事に!
という感じでしょうか(^-^)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?