カードゲームを自作する選択
今回は、カードゲームを自分たちで作るメリット的なお話です。
前回は、カードゲームを含む「ボドゲ」が今とても人気である、と、言ったお話でした。
他と比較した場合のメリット
今回お話致しますメリットとは、費用をかけて物を作ることにおいて、「カードゲームを作ること」と「他の何かを作ること」を比較してについてです。しかもやんわりと。
カードゲームを作れば、あなたにメリットがありますよ、という話ではないので、ご注意下さいませ。
物をつくり、販売することは、ネットやマッチングシステムが整ったこのご時世、意外と簡単にできます。しかし当然、コストもリスクもかかってきます。
僭越がカードゲームを作るにあたり踏まえた点
1.期限が無い
2.販売できる場がある
3.制作コストが安い
1.期限がない
カードゲームは、食品のように保存期限がないこと、流行りもののように売り時が短くないこと、
また、時代に左右されない永遠のエンタメである、ということです。
何十年後、床に臥した僭越のメンバーに、他のメンバーがそっと歩み寄り、手を握り「最後の一個がさっき売れたよ」と涙を浮かべながら微笑む。それを聞き、そっと目を閉じ、長い眠りにつく。
僭越はそれぐらい長期的な完売目標にて挑みこととしました。それが例え100個程度だとしても。
基本的に一個あたりは小さな商品ですので、作り過ぎさえしなければ、在庫がかさばらないのもメリットと言えるかもしれません。
また、SNSの影響が大きい昨今では、ささいなきっかけで注目を浴びる可能性はあり、新しいモノだけがその対象とは限りません。そうした大きなチャンスをつかめずとも、商品に期限さえなければ、細く長く販売し続けることが可能なツールが充実した時代なのです。
2.販売できる場がある
とは言え、どんなに販売ツールが充実していても、全く売れなければ意味がありません。しっかりと利益を出したいのであれば、販売努力は必要です。
僭越は、
■「ネットを利用した販売」は2次的なもの
■はじめっからメルカリ限定で売るとか面白くない?
など考えつつ、自作カードゲームを販売できるの場はないかと探してみました。あるんですね、素敵人気イベントが。国内最大アナログゲーム販売イベント、そう「ゲームマーケット」です。
このイベントで販売すべくカードゲームを開発、製造する人や団体も多いようです。なので、僭越もこんなに良い販売機会があるならば出店しようと、ゲームマーケットでの販売を第一の目標としたわけです。
そこでの実績をもとにメルカリに広げるか否かを見極めることとしました。
3.制作コストがやすい
一般的にチラシや名刺などの印刷物はとても安いコストで発注ができます。カードゲームもしかりです。
カードは、印刷してくれる会社により料金形態は様々ですが、カード1枚当たりの単価は10円前後で作ることが可能です。加工方法や大きさ、材質により金額は変わってきます。箱や説明書も一緒に作ってくれるので、制作会社を選定し依頼すれば、カードゲームが作れてしまうのです。
1セット製造単価として考えた場合、何枚で構成されたゲームを作るかにより変わります。ちなみですが、トランプは52枚、ウノは112枚で構成されています。当然、1セットの枚数が多くなれば、その分販売単価を上げる必要があります。販売価格については、利益をどれくらい求めるか次第ですが。
20~30枚ほどでプレイできるゲームを作ることができれば、1個当たりの単価はある程度抑えることができるわけですが、カード枚数12〜36枚ほどで箱、説明書込みの50セットで、25,000〜45,000円くらいで作ることができます。単価500~900円程。
3万円前後で、オリジナルのカードゲームが作れると言ことですね。
50セットとしましたが、これくらいの少ロットで印刷、製造してくれるような、カードゲーム制作に特化した印刷屋さんは意外にも多くあります。僭越でも製造依頼実績のある「萬印堂」さんもその一つです。少ロットプランやゲムマ出店目的のプランなどもあります。
逆に製造ロット数を大きくすればするほど、1枚単価をさらに安く抑え作ることができます。例えば1,000セット以上とか。安く作れると言うことは、利益を得やすくなるメリットがあるわけですが、在庫を抱える、沢山売らなければならない、というデメリットがあり、初めから多く作ることはおすすめしません。
例え「絶対売れる自信があるし」と、思っても、その自信の根拠となる戦略や販売計画を立てたうえで、製造個数を判断してみましょう。
まぁ、僭越のように初回製造分を一生かけて売っていくつもりなら、話は別ですが。
本日もお付き合い頂きまして、誠にありがとうございます。
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