今年のENDRECHERIのツアーが楽しみすぎて、今更ながら 「GO TO FUNK」についてレビューしてみる
おはようございます、こんにちは、こんばんは、わびさびです。
ENDRECHERIの2022年のツアーが決定しました。昨年も開催した舞浜のアンフィ・シアターは、もともとシルク・ドゥ・ソレイユの為に作られた半円形の劇場で、どの席からも見やすく音の響きと音の通りがとても良い会場なので、今年もそこでライブを見ることができるのがとても楽しみです。今年のツアーは、誕生日もありますし、郡山も含めてあちこちで開催してくれるのも嬉しいですね。
表題通り、今更、ENDRECHERIの「GO TO FUNK」のレビューをしてみたいと思います。一応、KinKi Kidsオタクではない部分での私の音楽的な趣味を書いてみると、FUNKというかソウルミュージックとしては、スライが好き、ファンカデリックが好き、テンプテーションズが好き、ディアンジェロが好き、アイズレー・ブラザーズとプリンス殿下とブルーノ・マーズとサンダー・キャットを愛しています。日本でいうと、在日ファンク、岡村靖幸、渋さ知らズ、久保田利伸、ORIGINAL LOVE、Suchmos、Afro Parker、中村佳穂、ソウルフルな音楽が好きです。まあ、クラシックからジャズ、ワールドミュージックからロックとミーハーな音楽好きです。(すべてのバンドが、サブスクリプションサービス等で配信されているので、興味があれば是非)
ここから、本題
GO TO FUNK 通常版より(全曲 作詞・作曲名義は堂本剛 編曲 堂本剛 、 Gakushi)
このアルバムの傾向としては、Gakushiさんと基本的に2人で作成しているとのことなので、打ち込みがいつもより中心になっている気がする。そのお陰で、ここ何年か世界的なリバイバルとなっている80年代ディスコサウンド、80年代のソウルそんな感じを思い出す曲が満載のアルバムです。そして、ENDRECHERIのCDでは常なのですがおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさがあるそんな一枚です。そして、今までのどのアルバムより音作りとリズムが楽しいので聴きやすいアルバムだと思っています。
1 ENDRECHERI POWER
パンチのあるオープニングから始まる曲。本当にパワフルな幕開けを感じられるのが好き。どこかで聴いたことのあるようで無いようなホーンセクションの間奏がとても良い。ずっと横に揺れてリズムをとりたくなる1曲。
2 勃
熱いギターのリフから始まる曲。ある意味、ヒップホップのような言葉のリズムが続くメロディ。サビの部分で急にレゲエぽいリズムに変わったりもするので余計にヒップホップ風味を感じる。ENDRECHERIの曲に関して、私は歌詞をほとんど気にしたことがあまりないので、この曲がタイトルや歌詞がエロいと言われても正直ピンと来なかったのですが、ギターの音がすごく生きてる、本能を感じられる気がする一曲。
3 ENDRECHERI Party
70年代のSF映画に出てくるサイケデリックなタイムトンネルの効果音のようなイントロがすごく楽しい。タイトル通り、パーティを始めて3時間夜の11時くらいにかけたい一曲。サビの部分は、今のコロナ禍のライブの風景を歌っているので、10年後に聴いたら、これって何の事と思える未来がくるといいなと思う。
4 ヌルッテたい
オルガンの音が印象的な曲。剛くんの歌声もピッチベンドをいじっているシンセサイザーの音源のようでとても面白い。間奏のベースラインがかっこいいので、私がベースをやっていたらコピーしてみたい曲。
5 沼ンティ
剛くんが「音楽と人」で語っていた所によると「沼んティ」という言葉を使いたかったからできたという曲。
途中から、BPMが早くなるところがとてもファンキーでかっこいい。焦らして焦らして焦ってる。だんだん酸欠になりそうな感じのトラップ感を味わえる一曲。
6 Rain of Rainbow
今回のアルバムの一番の問題作。80年代ディスコミュージックというかユーロビート。Bメロと間奏のキーボードのフレーズやオケヒットの音が好きな人にはたまらないサウンド。剛くんがこの曲を作ったのには少し驚くけれど、サイケで楽しい曲なので、ぜひ歌ってほしい一曲。
7 202021
キラキラとした電子音の強いエレピアノの伴奏が印象的なバラード。キラキラとした粒だったピアノの音と同じ響きを感じることのできる剛くんの歌声は、このアルバムの中でも一二を争う美しさ。間奏に入る本人演奏のギターの鳴きが切なさを誘う。
8 Lovey-Dovey
個人的には、このアルバムの中で1番好きな曲。初めて聴いた時から一番のお気に入り。ベースラインとドラムそれに合わさるオルガンの音がかっこよくて、本当に好き。この曲だけを3時間くらいリピートしてどこかのゾーンに入りたい。それくらいの倒錯感を感じられる。
9 愛 scream
今回のsweetsなファンクは、アイスクリーム。sankakuさんの声のようなエフェクトがかった声が、バックのポップなリズムとキーボードの音色に合っていて楽しい。
歌詞の「知覚過敏」は、本当にアイスを食べた時の知覚過敏から思いついたのかな? なんて想像もしてしまう。
10 摩って舐る
『サステナブルとは持続可能であるさま。特に、地球環境を保全しつつ持続が可能な産業や開発などについていう』その言葉を「摩って舐る」に空耳をしているこの曲。摩って舐るの単語のリズムに合わせてすごくファンキーなギターとホーンのリズムの繰り返しが気持ち良い。この繰り返しがサスティナブル(持続)なのかもしれない。
11 愛のない 愛もない いまが嫌い
ジェンダーレスな歌声の楽曲。この曲も間奏のボーンズのセッションとキーボードのオケヒットが懐かしさも感じつつ新しい。愛を求めてるわけじゃなく、少し世界を悲観してるのが、今の気持ちにマッチする気がする。
ベースとタムのリズムが好き。
12 愛を生きて
70年代のディスコミュージックのイントロから始まるこの曲は、本当にミラーボールのよく似合う曲。もしも合わせて踊るならツイスト風な振り付けが良い気がする。剛くんの曲は、愛を歌うけど、何度か同じことを書いてるけれど、どこか愛に絶望してる。気持ちの良いリズムを探すことで、絶望しながら愛を営んでいるのかもしれない。
13 Make me up! Funk me up!
今回のアルバムは、ファンクの16ビートのリズムの基本から遊びをしながら、どんどん曲がスピーディーに出来上がった気がする。この曲は、歌声もギターの音色のようで、ギターのリフや泣きを歌声からも感じられる曲。フレーズがループにつぐループをすることで、どんどん、愛と歌声の真綿で首を絞められているような気持ちになる。
14 GO TO FUNK
アルバム表題曲。歌詞の通り「あの頃なボクら 」を迎えにきてくれる本当にリズム遊びが楽しい曲。ハンドクラップをするのも、ファンクポーズを交えたフリを一緒にするのも楽しい童心に戻れるかわいい曲。こどもは特に好きなるクセになる一曲。
15 蜜
baby making music 。少し直接的なのかもと思うけど、実際には、相手に触れられていないので、妄想と幻想が入り乱れてる感じが曲に表れてる。急に刹那めなミディアムなテンポになったかと思ったら、すごく楽しいところもあるので、やっぱり今の時代のbaby making music(この音楽が気になる人はぜひ検索を)。すごく好きな曲です。
16 Get out of 地球
ティーンネイジャーの素敵なドラマーCHITAAさんをフューチャーしたイントロがとてもカッコいい曲。歌詞はかなり攻めてるのだけど、エフェクターがかかってリズムの刻みとして聴こえてるので重くならないのが良い。
この曲を聴きながらサグラダファミリアのような渋谷の地下道を闊歩したい。そんな気持ちになる曲。
17 雨雷鳴
ENDRECHERIというより堂本剛。奉納祭の曲にふさわしい少し仄暗く、ギターの音色が琵琶や三線のような響きのある和の良さを感じる曲。炎が揺らめく中で聴きたい一曲。こういう曲が急にでてくるのが剛くんの魅力だと思う。
18 愛のひと
そして、おもちゃ箱のようなカラフルな曲たちの最後には、白いバラード。ピアノの伴奏と中心のシンプルなバラードで締めるのは少しズルい。楽しくてノリノリだった時間がまた静寂に戻っていく作りは、18曲も目一杯詰め込んでくれたアルバムを書き終えた満足感も与えくれる。本当に綺麗なバラード。柔らかな歌声と中盤からドラムと静かなストリングスという展開も本当にやさしいバラードだなと思う。
という曲で通常盤全曲、レビューというか感想を書いてみました。今年(2022年)のライブではこのアルバムから何曲くらい歌ってくれるのか考えているのも楽しい時間でした。(勢いで書いたので、誤字の訂正は随時します)