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KinKi Kids 合作曲について徒然に(リスト付き)
【今後も徒然に更新予定】
祝、KinKi Kidsデビュー25周年
デビュー25周年イヤー第二弾シングル 作詞 KinKi Kids 作編曲 山下達郎の「Amazing Love」の発売が楽しみすぎるので、今回は、KinKiふたりの合作曲についてリスト化して感想を書いてみました。自身で作詞・作曲した曲は、ソロやミュージカルナンバー、提供曲を含めるともっと多くあるのですが、今回は、1曲にどういう姿でもふたりが関わっている曲を選定しています。
1 「まけたらアカン」 作詞 KinKi Kids 作曲 小森田実 編曲 CHOKKAKU
1996年10月開始のフジテレビ系バラエティ番組「まけたらアカン!」のテーマ曲。この頃の雑誌を色々とひっくり返してみたが、どういう経緯でふたりが作詞をすることになり、どうやって作詞したのかという記事を私は、見つけることができなかった。(ご存知の方がいたら教えてください)
「がんばらなアカンな BABY がんばり時や MAYBE 」というポップなリズムで始まるこの曲の作曲と編曲は、SMAPの「SHAKE」のコンビ、ちょっとだけ Hip Hop風味な楽曲は、この頃の元気なふたりの作品としては納得の1曲。
いつか音源化して欲しいし、また、シャカリキな息切れダンスを見せて欲しい。ちょっと疲れている時に聴くと、とても元気なれる1曲。KinKi you コンの映像がとても好き。*CD音源化なし
2 「好きになってく 愛してく」 作詞 堂本剛 作曲 堂本光一 編曲 武部聡志
「Love Love あいしてる」内のコーナー「ピカピカニューソング」から生まれた、吉田拓郎さんプロデュース作品。光一くんに曲を、剛くんに詞をと決めたのも拓郎さん。剛くんの詞は、「全部だきしめて」のアンサーソングとして、早めに出来上がっていたのだけど、光一くんの曲が中々できず、箱根合宿を決行。その合宿でも曲ができなかったが、やっと完成した1曲。
日本のアイドルグループとして、始めて自分たちの作詞・作曲によるオリコン1位を獲得した楽曲。「全部だきしめて」のアンサーソング、この曲の代わりに新しい番組テーマを作るのが目的だったのもあり、イントロのギターのリフがとてもかっこいいフォークソング風の楽曲。近年は、あんまり歌ってくれないのがとても残念。Bメロのかなり早口じゃないと歌えない部分のメロディーラインと、歌詞がとても好き。さらに、武部さんのストリングスとコーラスがだんだん重厚になっていく愛があふれたアレンジがとても気持ちが良い。
*9枚目のシングル「KinKiのやる気まんまんソング」との両A面曲
3 「愛のかたまり」 作詞 堂本剛 作曲 堂本光一 編曲 吉田建
13枚目のシングル「Hey!みんな元気かい」のカップリング曲。言わずとしれたKinKi Kidsの自作曲の代表曲。この曲のエピソードは、あちこちで色々語られているので、ここに書く必要があまりないと思うのだけれど、この曲の編曲者である吉田建さんがゲストの「新堂本兄弟」(2009年11月16日)の時に、「愛のかたまり」のデモテープの話題が出て、光一くんが、絶対誰にも聴かせたくなくて、冗談で「流そうか」といった建さんに対して、大慌てで「やだ やだ やだ」っと言っていたエピソードが好き。デモテープがどんなものだったのかは、ファンの我々は、きっと永遠に知ることはできないのだろうな。
また、KinKi Kidsの楽曲の中では、「硝子の少年」と1、2位を争う、カラオケで良く歌われる楽曲。私も「印税、印税」と唱えながら、カラオケに行くと必ず自作曲を歌うようにしている。ジャニーズ事務所の後輩達にも愛され、多くカバーされている楽曲でもある。光一くんの作る少しメロウでロマンティックなメロディにピッタリ合う、建さんの壮大だけど少しだけ淋しいイントロは、何度聴いてもやっぱり名曲だなと思う。間奏で演奏される少しスパニッシュな風味のギターも心地良い。
4 「5×9=63」 作詞 KANZAI BOYA RED 作曲KANZAI BOYA BLUE 編曲 知野芳彦
15枚目シングル「solitude~真実のサヨナラ~」の初回盤のカップリング曲。この曲はどうしたら良いのだろうと思っていたのですが、みんな大好きこの「5×9=63」も一応合作曲ということでこちらにも記載。楽しそうなギターと歌の掛け合い。レコーディングスタジオにふたりで入ったまま即興の様に作った感じが堪らない。本人達制作のトンチキソング。お餅つきをしているような楽しい掛け合いソング。
5 「恋涙」 作詞 堂本剛 作曲 堂本光一 編曲 石塚知生
「愛のかたまり」から続く、女性目線の詞の恋愛ソング。勝手に3部作だと思っているシリーズの2作目。 イントロの澄んだストリングスが美しい。「愛のかたまり」より軽やかなメロディラインなのは、少し幸せな恋の歌だからだろうか。切ないけれど、キラキラした楽曲。剛くんのあの独特の甘い歌い出しの優しさ、ko-saku さんと光一くんのコーラスがさらにキラキラと輝いている気がする。*8枚目アルバム「H album-H・A・N・D-」に収録。
6 「futari」 作詞 堂本光一 作曲 堂本剛 編曲 吉田建
光一くん作詞、剛くん作曲の楽曲。この組み合わせは「5×9=63」以来という事になる。Aメロ、Bメロを剛くん、その後を光一くんが歌うという、ソロ歌唱が長く続く曲。サビも剛くんのソロパート、光一くんのソロパートがあり、最後の最後の大サビで、ふたりの声が重なる作りは、哀愁のある曲が似合うKinKi Kidsの中でもかなり切なさを誘うと思う。柔らかな剛くんのメロディーに、すごくロマンティクな悲哀のある歌詞がのっていくのがとても美しい。KinKi Kidsの楽曲を編曲すると、いつも全てを包んでくれる建さんアレンジの音が温かい。*9枚目アルバム「I album -iD-」に収録
7 「Music of Life」 作詞 堂本光一 作曲 堂本剛 編曲 吉田建(オリジナル アレンジ 堂本ブラザーズバンド)
2006年8月1日 の「堂本ブラザーズバンド2ndライブ」で初出。作詞 光一くん、作曲 剛くんの楽曲としては、3曲目。ピアノのイントロから始まって、Aメロ、ギター、コーラスとどんどん音色が増えていく、ボレロのような構成の楽曲。その為、どんどん時間が経つにつれロックバラードの音が重厚になっていく。前半部分の歌詞とメロディラインは、とても切ないメッセージソング。その後、間奏のストリングスとギターの鳴きでどんどんと盛り上がっていく。何度目かのリフレインで、一人一人で歌っていたKinKi Kidsがユニゾンになるのがとっても好き。後半は、アップテンポでコーラス隊との掛け合いとシャウトが楽しいロックサウンドに展開していくのも、ライブでのバンド演奏を目的に作った楽曲らしくとてもカッコいい。長尺の8分47秒なのに全く飽きさせない楽曲。いつか、ライブでまた聴きたい楽曲。*10周年記念ベスト・アルバム「39」に収録
8 「銀色 暗号」 作詞 堂本剛 作曲 堂本光一 編曲 吉田建
「愛のかたまり」から続く、女性目線の詞の恋愛ソング。勝手に3部作だと思っているシリーズの3作目。光一くんは冬をイメージした楽曲を作成して、そこに、剛くんが「プロポーズされた日の夜」をイメージした歌詞をのせている。KinKi Kidsのファンなら、この曲のイントロクイズを出されたら絶対正解するくらい、印象的で美しいイントロから始まる楽曲。
KinKi Kidsは、短調のミディアムテンポのバラードとコーラスが厚めに入った楽曲を作るのが本当に上手い。「プロポーズされた」幸せな曲のはずなのに、ちょっとだけ悲哀が感じ取れるのは、建さんのアレンジの所為なのか、光一くんの紡ぎ出すメロディラインの所為なのか……。間奏のラテンな雰囲気を感じるギターの音色も好き。アウトロの音源で聴くと微かに聴こえる「落ちて 落ちてく…」の部分までもが本当に切ない美しい冬の夜曲。10枚目のアルバム 「Φ」に収録。
9 「Family ~ひとつになること」 作詞 堂本剛 作曲 堂本光一 編曲 吉田建
30枚目のシングル「Family ~ひとつになること」は、初回盤、通序盤を含めて、KinKi Kidsふたりの合作曲のみで構成されている。当時流れていたCMと初回盤のスリーブとジャケット裏の写真で、ふたりの楽曲作成の様子も垣間見ることができる。この楽曲をフィーチャーした2010年~11年の「~君も堂本FAMILY~」コンサートの印象が強い。ストリングスのアレンジと、ふたりの歌声の掛け合い、分厚いコーラスが荘厳なゴスペルのような雰囲気。家族愛、友情、恋愛、すべてを含めた愛の歌だなと思うのは、剛くんの愛に溢れた歌詞と光一くんの優しいけど強いメロディの所為かもしれない。
10 「Tears」 作詞 堂本光一 作曲 堂本剛 編曲 石塚知生
フルートの音色から始まる、剛くん作曲のファンキーで少しだかけサンバのステップを感じるこの曲は、KinKi Kidsふたりの合作曲としては珍しいタイプの楽曲かもしれない。編曲の石塚知生さんの編曲したKinKi Kidsの楽曲は、どこかジャジーだったり、ラテンだったり、北欧風味だったりバラエティに飛んでいてとても楽しい。(「恋涙」、「ふたつの引力」、「切ないね」など)この曲もそんな楽曲の一つ。
個人的に本当に大好きな1曲で、ずっと「またライブで歌って欲しい」と願っている1曲。光一くんの書く歌詞は、ロマンティックで切ない。サビの「僕たちは、流す涙の意味を……」の部分のメロディの美しさ、歌詞の切なさ。バックのオケのラテンのリズムの相乗効果の楽しさがたまらない1曲。*30枚目のシングル「Family ~ひとつになること」初回盤カップリング
11 「me ~地球のいろ」 作詞 堂本剛 作曲 堂本光一 編曲 家原正樹
初回盤の「Tears」とは反対の剛くん作詞、光一くん作曲の切ない疾走感があふれるラテンテイストな1曲。初回盤のカップリング「Tears」がフルートの音色が南米ブラジルだとすると、こちらは異国情緒のあるスパニッシュな雰囲気のあるメロディライン。ソロパートがなく、全編ふたりのユニゾンとハーモニーで歌われるこの曲は、良く言われているKinKi Kidsの1つの声として聴こえてくる。イントロから奏でられるクラシックでスパニッシュな音色のギターが、この曲の切なさを更に増している。編曲の家原正樹さんは「ボクの背中には羽根がある」の編曲者でもあるので、納得の異国情緒。歌詞はやっぱり大きな愛。この曲もまた、ライブで聴きたい大好きな1曲。*30枚目のシングル「Family ~ひとつになること」通常盤収録
12 「Topaz Love」作詞 堂本剛 作曲 堂本光一 編曲 堂島孝平
2017年7月15~16日 KinKi Kids デビュー20周年イベント「KinKi Kids Party!」の場で作成途中で披露された作詞 剛くん 作曲 光一くんの楽曲。この曲のエピソードもあちこちで語られれいるので、ここでもう一度書く必要はいないともうので、楽曲について書いておきたい。キラキラした電子ピアノの音色から始まる、光一くん曰く乙女な女性詞の楽曲。
「Topaz Love」の大サビは、絶対にひとりでは歌えない、呼応する2つのメロディが掛け合いをして最後に合わさるのが心地よい。剛くんのつけた歌詞のダブルミーニングも思いが深い。POP職人でもある堂島孝平くんのアレンジは、キラキラとした恋の歌をさらに煌めかせている。この曲もきっとこれからも大切に歌われていく1曲になると思う。*39枚目のシングル「Topaz Love/DESTINY」に収録
13 「Amazing Love」作詞 KinKi Kids 作曲 山下達郎 編曲 山下達郎
KinKi Kids CDデビュー25周年記念シングル第2弾にして、共同作詞曲。山下達郎さんに折りをみて曲を書いて欲しいとお願いしていたのが、ここに来て念願が叶った楽曲。曲が出来た後、どなたに作詞を頼むか検討する際に、25円CM用の楽曲を共同制作していたこともあり、ふたりで詞をつけることを剛くんが提案したのは、各ワイドショーや雑誌の記事で紹介済み。
山下達郎さんのイメージは「クリスマス・イブ」の印象が強いかもしれないけれど、元々「海だ、山だ、達郎だ!!」のキャッチコピーが有名なるくらい爽やかな夏の曲を制作したら天下一品。という事で、この曲は、どことなく「ジェットコースター・ロマンス」を彷彿とさせつつ、大人になったKinKi Kidsが歌うのにふさわしい、ギラギラとした真夏の昼間に太陽の光ではなく、明け方や夕方の柔らかな光のようなサマーソング。光一くんの紡いだ「Magic Time」という言葉と、剛くんの紡いだ「虹のライン」。達郎さんが、KinKi Kidsがドームコンサートで歌って映える曲として、そして「今、世の中が混沌としていて暗い空気感があるので、KinKi Kidsのような25周年続けてきているアーティストでありアイドルである彼らに、あえて明るい曲を歌ってもらいたい」(*1)として制作していただいたのが、とてもうれしい。聴くと本当に「一瞬で幸せになれる曲」だと思う。ふたりが、達郎さんのモノマネをしながら作成したエピソードもとても楽しい1曲。*45枚目のシングル「Amazing Love」(2022/7/27発売)
(*1 2022/07/28 放送 bayfm78「明日の音楽」の周水さんの話より)
14 「HEART」作詞 KinKi Kids 作曲 KinKi Kids 編曲 斉藤伸也(ONIGAWARA)/Gakushi
現在、放送中(2022/7 現在)の KinKi Kids デビュー25周年記念の企画、#キンキ25円でCM出演中 で流れている ふたりの共作曲「The Story of Us」を作成中に、剛くんが勢いで作ったというこの曲。剛くんの思いが詰まったPOPなメロディ本当はちょっと優しく、光一くんは「Dメロの展開」をという話だったのだけど、確かに聴いてみると、Dメロ(落ちサビ?)は光一くんのメロディの風味を感じることができるのも楽しい。ハンドクラップをして、ライブで盛り上がりたい、孤独を愛しながら元気になれる曲。ゴスペルの「Hail Holy Queen」をなんとなく思い出してしまった。これは、全編発表前の壮大な楽曲「The Story of Us」も楽しみ。
*45枚目のシングル「Amazing Love」通常盤のカップリング
15 Sayonara あいしてる 作詞 吉田拓郎 作曲 KinKi Kids 編曲 武部聡志&LLAS
2022/7/21 「LOVE LOVE あいしてる」番組内にて発表
吉田拓郎さんから頂いた詞に、ふたりがそれぞれで曲をつくったもの。光一くんの曰く少し沖縄調なサビと剛くんのAメロ、Bメロは別物だけと、合わさると一曲のちゃんとした曲になっているのがとても素敵。あたたかな拓郎さんの歌詞も合わせて本当に良い曲、忘れられない1曲でした。
16 「The Story of Us」作詞 KinKi Kids 作曲 KinKi Kids 編曲 363820
#キンキ25円でCM出演のCMで触りが聴けるKinKi Kidsふたりで制作した、壮大な楽曲。編曲は、「響 -hibiki-」「Precious Memories」の363820のユニット。とっても素敵な曲そうなので期待しています。
追記:
共作曲の感想を書くために、楽曲を何度も聴き返して思った事は、ふたりともKinKi Kidsとして歌うために作詞・作曲した曲は、ひとりでは歌うことが難しい、ふたりで歌うことを目的とした楽曲をちゃんと制作しているのだなと改めて感じた。そして、2017年8月27日に放送された「関ジャム 完全燃SHOW」で、ふたりで曲を合作する際には、剛くんは光一くんに歌って見て欲しい詞を、光一くんは剛くんならどう歌うかを想像しながら楽曲を作るという話を何度も思い返した。そして、光一くんのストックにあるはずの「Topaz Love」の時のもう一曲もいつか共作として聴ける日が来るのを楽しみにしています。