.ENDRECHERI.こと堂本剛先生のFunk Musicについての講義を有楽町で聴いてきた話
この文章は、未来の私のための文章なので、発言等はもちろんニュアンスです。あしからず
ファンクマスター達のSpotifyリンク埋め込み済み
.ENDRECHERI. Erother_meeting Do more the E_FUNK 2023/7/6(Thu) 19:00~
2023/3/21に開設して、堂本剛ソロプロジェクト.ENDRECHERI.の情報サービス「funk love」で実施した初めてのファンミーティングに参加してきた。この情報サービスは完全無料ということで、東京国際フォーラムホールA(収容人数5012席×3)と大きな会場だったのだが、結構な倍率だった。最近、このサービスに入会した知人の会員番号が7万を超えていたので、その倍率も仕方がないのかもしれない。
しかし、ここで真面目な事をちゃんと書いておくと、無料の情報サービスなので、ぜひライブやこのようなファンミーティングでは、本人確認して欲しいとは思っている。チケットの公式リセールと本人確認をすることで、救われる真面目なファンが沢山いるのだ。(毎回、会場前で見かけるあの光景にちょっとウンザリしてしまう)
一応、自己紹介。
他の文章でも記載しているが、この文章を書いている人間はただのジャンル問わずの音楽好き。FUNKもSoulも好き。このあたりの話だと、スライが好き、ジョージ・クリントンのファンカデリックやパーラメントが好き、アイズレー・ブラザーズ、フライング・ロータス、プリンス殿下とブルーノ・マーズとサンダー・キャットを愛している。邦楽だと、在日ファンク、岡村靖幸、久保田利伸、ORIGINAL LOVE、中村佳穂、ソウルフルな音楽も大好きだ。ファンクに難しさや、とっつき辛さや壁を感じた事はほぼない。たぶん、ファンクのリズムは歌謡曲とかバラエティの音楽とかからでも、沢山吸収してるので、日本で暮らしたことのある人は、誰にでも楽しいと思う。盆踊りにも通じるリズムだとも思ってる。
さて、今回のファンミーティングの会場は、有楽町からすぐの東京国際フォーラム。有楽町の駅では、ジャニーズ好きには有名なパン屋さんTruffle BAKERYに長蛇の列ができていた。
Opening
フルバンドセットのセット「FUNK TRON」の軽やかなリズムに乗って.ENDLICHERI.の登場。私の席は、1階中くらい中央。初めてこの「funk love」で取った席にしたはなかなか。周囲の殆んどの人はブラスの音がなり始めると立ち上がって、楽しそうなオープニングが始まった。
ここからは、堂本剛先生によるファンク講義。ジャブとして「せっかくfunk loveを発足したのだから、日本のfunk人口を増やしたい。もし、徹子の部屋に出たとしてもこんな話はできない」というトークと「このドリンクホルダー(←この動画に写っているブルーベリーソースのかかかったホットケーキの形)は使いづらい。果肉が大きめのスムージが入ってるので、何度か吸っていても口に到達してないからファンクであるとのこと
ファンク講義の後は、funkのネットサーフィンをして欲しい。 Funky netsafingをして欲しいとも話していた。
ファンクやHip hopは、コメディの要素がある、日本でいうとダジャレ的な要素がある。ファンクミュージックに出会って生きることを選択することを与えてくれたので、ファンクミュージックが好きだと話ていた。(剛くんの心の痛みは私には計り知れないけど、私が、ファンクミュージックが好きなのは音がただ楽しいから。もちろん、人種や地域性は存在していて理解したいと思っている…… 私がオススメの参考リンク『ファンクの誕生、そして黄金時代へ――1964~1979【誌面連動】』
ここから、ファンクに大切はファンクマスターの話(この辺は、私の殴り書きのメモを参照しているので、自分用メモである)
1)James Brown(JB) 剛くんによるイラストを表示して紹介
ファンクの王様 怒ると怖い。例えば日本でいうと、JBの影響を受けているのは「オオサカ=モノレール」「在日ファンク」そして、JBのバンドに参加していたスーパーベーシスト「Bootsy Collins」の紹介。絶対、覚えて欲しいとのこと。昔、剛くんもライブを見に行った時に、ブーツィーが会場に降りる前に会館の人が入ってきて、これから客席におります。触っちゃだめよというお知らせの後、客席に降りていったという思い出を話していた。そして、JBの粒だったファンクサウンドについて語っていた。
JBのサンプル曲(「I Got You」?「Cold Sweet」? 的な曲)
SpotifyのJB'sのプレイリスト
2)Sly Stone(Sly & The Family Stoneのリーダー)(イラストを表示して紹介)
この人の音楽は、太陽を感じると話していた。JB'Sとは異なるのですが、エネルギッシュ。剛くんがライブに行った時は、椅子に座って何もしていない。本当は鍵盤を弾くはずたったのだけど、かっこよかった。そしてしばらくして動いた。それだけでファンクだった。グラミー賞を取った時(2006年)は、金髪のモヒカンヘアだった。と話していた。私は、この時のグラミー賞の映像を見た記憶があるのでこの話は楽しかった。そして、Sly & the Family StoneのベーシストLarry Grahamの話に。Larry Grahamは、ベースの奏法「チョッパー、スラップ奏法」を地球初にリリースした人、初代工場長と紹介。その後、剛くん自身のベースでスラップ奏法(演奏中に手でベースを叩いてパーカッションのようにリズムを刻む技)を実演。なんで編みだしたかの説明としては、実際自分が参加していたバンドのドラマーがいなくなってしまって、ドラムの役割を担わないといけないので編み出したと話していた。この奏法は、ファンクだけでなく、ロックやパンク、ソウル、R&Bに影響を与えた。剛くんは、Larry Grahamとセッションしたことがあるとも話をしていた。(*Larry Grahamに自ら手紙を書いて、音源を送って音とボーカルを重ねてもらったENDLICHERI☆ENDLICHERIの「ENDLICHERI☆ENDLICHERI 2」Neo Africa Rainbow Axに収録 )
Slyのサンプル曲(「Evereday People」?な感じ)ハッピーで前向きな楽曲が多い
SpotifyのSly & The Family Stoneのプレイリスト
3) Prince (イラストを表示して紹介)
性別を超越した音楽。音楽だけでなく、ファッションやアートも彼独特。ボーカルも神がかっていて、ギター、ドラム、ベース、ピアニストとしても神がかっている。トラックも作成して、自分でマスタリングまでする。スーパーマルチファンクマスターと僕は呼んでいると紹介。Princeがすごいのは、日本人がとりずらい上の16ビートの中に皆がとれる8ビート(ダウン・ビート)を感じさせる。そしてその逆もできるのがすごい。デジタルとの融合もできるすごい人。今になってわかるのは、時代の少し先を歩いてていた人。最終的には、名前がなくなってマークになった。周囲は結局「かつてPrinceと呼ばれた男」と言われていた。と紹介。(この辺は、1994年頃起きたレコード会社との権利問題で揉めたのが影響していて、私としては「The Artist」と呼んでいたりした。そして、剛くんは説明していなかったけど、ちゃんと2000年に権利契約問題が解決して名前を元のPrinceに戻している)
Princeのサンプル曲は(「Paytyman」?に近い曲だった 自信はない)
SpotifyのPrinceのプレイリスト
4) George Clinton (イラストを表示して紹介 鼻の穴が目立つイラスト)
P-Funkの創始者。Georgeのアートワークには、宇宙、宇宙人が多い。ライブでも宇宙船(Mothership)から出てくる演出している。剛くんは、彼は地球による様々な悲しみから救いたいと思っていて、それを地球人として表現しても伝わらない。なので、宇宙人として、地球を救いたいと思ってると解説していた。そして、その宇宙人としてFunkを鳴らして平和を願っている。George Clintonは、まずPARLIAMENTというバンドを立ち上げる。そしてそこにJB’sで色々あった先程も紹介したスーパーベーシストのBootsy Collinsが加入する。そして、GeorgeとBootsyでP-FUNKサインを生み出した。このサインはMothership(宇宙船)とコネクトするためのパスワードである。もっとファンクサウンドを知って欲しいと思い、Georgeはロックサウンドを交えた音色を作り出し、FUNKADELICというバンドを作る。常に進化していくファンクマスターで、色々な人に出会い、色々なサウンドを混ぜて行く。Snoop Doggとかにも影響を与えた。G-funkの話はできないので、家で調べて欲しいとも言っていた。De La SoulがGeorge Clintonの曲をサンプリングした話や、Princeとコラボレーションした話をしていた。PARLIAMENTは、16ビート、FUNKADELICは8ビートのロックテイスト剛くんが、今年セッションした「Flash light」は、2・4のリズム(ドッパー)である。
George Clinton サンプル曲は(「Atomic Dog」風だった気がする)
PARLIAMENT & FUNKADELICのPrinceのプレイリスト
5) ENDRECHERI(剛くんによるイラストを表示して紹介)
最後のファンクマスターは、ENDRECHERIこと堂本剛。彼はアイドル文化を生きてきた中で心を見失って、身体を見失って、イメージに悩まされた。
まず、ブルースのHound Dog Taylorのことが好きになり、Jimi Hendrixを経て、Sly StoneからGeorge Clintonのファンクが好きなったと語っていた。
生きる意味は愛ということを知り、自分を生きろというメッセージを受け取った。George Clintonとセッションした時も決まっていた「Flash light」
だけ決まっていて他は権利とか諸々の問題で参加できないとGeorge Clintonに伝えたら、「関係ない お前が歌いたかったら歌え、いたければ居ろ、ギターが弾きたかったら弾け」と言われた。そこで、自分がファンクを聴いた時に思った、自分を生きろと言われていると思ったことに答えあわせができた。そして、George Clintonから「お前のギターめっちゃいいやん。Welcome to Mothership」と言われた。だから僕はP-Funkの一員でもあるんですと、嬉しそうに話していた。(このミーディンクの少し前のテレビ番組「ENDRECHERI MIX AND YOU」では、FUNKADELICの一員かもしれないと語っていた)本当にセッションをした話は嬉しそうだった。
私が書いていた剛くんのファンク講座のメモはこの辺から適当になる。(笑)
この後、ENDLICHERI☆ENDLICHERIがアイドル文化をリスペクトしながらファンクをしていた話、その後、別名義のプロジェクトを立ち上げたり、そして、再びENDRECHERIプロジェクトを立ち上げた話をしていた。何度でもやり直せるように(re startできるように).ENDRECHERI.と前後にピリオドをつけて表現していると話していた。(きっと、この辺の剛くんの話は、別の方が色々書いていると思うのでそちらを参考)
ENDRECHERIのイメージカラーが紫の理由
ファンクは、自分が生まれ育った地域の影響を受け深く染み込んでいる。紫は僕の生まれ育った奈良を深く感じることができる。また、紫は赤と青に分けられる。情熱を意味する赤と冷静を意味する青、2つの色を両手に乗せて、真ん中の胸に合わさるのが紫、これは願いや思いや愛を表していると語っていた。
あとSankakuの話も……グラフィック的な意味でも面白いし、この三角形は奈良のお山を表している。Sankakuは生命体を超越していてライブの終わりに愛を呼びかけている。ファンクだと、楽しく「愛と平和」の話ができるから選んだとも語っていた。
一応流れなので、.ENDRECHERI.のSpotifyのプレイリスト
1時間強の長い歴史の旅でした。
ここから、楽しみにていたENDLICHERIバンドの実演演奏
日本のファンク人口は少ないので、凄い人たちがここに集っているので名曲「410 cake」を利用してバンドメンバーのかっこよさを聞かせるコーナーだった。
1度目は、皆で「410 cake」を演奏し、その後どんな音が潜んでいるか皆で聴いてみる。
1人目は、ベースのLawrenceさん、ビヨンビヨン、ベチョベチョと鳴るベースの音がとてもかっこよかった。
2人目は、ギターの小林(bobsan)さん、キャッキャした、ロックとちがったクリーンな音がするギター Princeなんかは音を歪ませているとも語っていた。
3人目は、Gakushiさんとのじゃんけんの結果、ドラムの容男さん。フィルやピッチでロックがファンクかがわかるとの事
4人目は、ブラスチーム SASUKEさん、ルイスさん、かわ島さんの切れのよいファンクなブラス音がよくわかった。
5人目は、竹内さんの紹介で入ってくれたGakushiくん。Gakushiくんが入ってENDLICHERIはさらにファンクになったと剛くんも言っていたけど、本当にGakushiさんが加入してからのENDRECHERIは私好みのサウンドになったと思っている。この演奏でも、オルガン調の音色がとてもよかった。キツめで、よく見えない水中メガネをつけているGakushiさん良かった。ゴースト(Grace note)聴こえないはずだけど、聴こえる間の話をしていた。ファンクには、ゴーストが大切と話してくてた。このゴーストによる間がグルーヴを作ると話していた。
この後の演奏リスト
・ Rockアレンジの「4 10 cake」1970年から80年代あたり(私の中では、Led Zeppelin風だと思った)のアレンジ剛くんのシャウトから始まる、ギターのあの感じのRockアレンジ最高だった。Rockバージョンは、2・4がわかりやすく鳴っているので、日本人は盛り上がると話していた。2・4のリズムを刻むヘドバンは、地面に打ち付けて鼻血が出て、また地面に打ち付けるじゃなくて、鼻血がでて地面に打ち付けてもう一度鼻血がでる。と実演していた。
・ Soulアレンジの「4 10 cake」このバージョンの剛くんは、良い感じなソウルシンガーな声がでていた。上記のRockバージョンとはまったく声の出し方が違うのに驚いた。そして、アレンジとしては、ベースとキーボードの音が綺麗でStevie Wonderの「Ribbon In The Sky」風味を感じた。すごくかっこいい。好きだ。
・Bruno Marsの「Uptown Funk」の風アレンジの「4 10 cake」は、本当に最高だった。Gakushiさんのボコーダー(だよね)の音とブラスのなりとギターのリフのかっこよさは最高で、このリミックスどこかで音源リリースしてほしいくらい最高だった。Baking Powderのシャウトも最高。剛くんとしては、このタイプのファンクも好きだけど、剛くんは、音が混じっていて、演奏する人の命の匂いがプンプンして「くっさぁ~」としてファンクが好きと語っていた。
剛くん曰く、2・4のリズムを意識して聴いて欲しいと言いつつ、ごちゃまぜご飯のファンクサウンド演奏(ライブ)が始まる。
セットリスト
・MYND
・Super Funk Market のMix
・音源として発表されているデジタルぽい雰囲気ではなく、かなりfunkyなサウンドになっていた。久保田利伸さんに名付けてもらった「funk chant」全開。「勃」を作った時に生まれた、ラップよりも音程があって、でもはねている歌唱方法はとても気に入っているのを感じた。
・LOVE VS. LOVE
初めての全編英語歌詞に挑戦した話をしていた。ファンに多くいる医療従事者の方の大変さを思い、自分も挑戦している姿を見てほしくて挑戦した。と語っていた。そして、私がこの曲を初めて聴いた時「Price殿下の影響を受けてる気がする」と思っていたのだけど、本人からその話を聞けて最高の答え合わせができた。PriceのファンクにP-Funkの影響も踏まえて作った楽曲と語っていた。この楽曲を今回は、Sly Stone風のメロウなサウンド(「If You Want Me to Stay」とか、皆大好き沢山の曲のモチーフにもなってる「Family Affair」風かな)に合わせたアレンジで披露すると教えてくれた。本当にかっこよくて、ちょっと夜でチルな雰囲気もあって最高だった。ベースとキーボード良かったな。アウトロで歌う剛くんの即興的なフレーズも良かった。また、このアレンジでライブをして欲しい。
・新曲 (ミーティングの曲)
楽曲を途中までつくって持ってきたというこの曲。歌詞は「.ENDRECHERI. Brothers ErotherとListen Love」だけ。観客とのコール&レスポンスで作り上げたいといっていた。Listen Loveの部分は、耳に手を当てて愛を聴くポーズをするファンクジェスチャーを考えていて、バンドメンバーがソロ演奏をする時などには、このポーズをして欲しいと言っていた。(プリンスのジェスチャーの話も)演奏のバックに、かわいいSankakuの映像が流れるなか、コールをしながら楽しいファンのためのP-Funk。今後この曲もライブの定番になりそうな気がした。ミーティングが思った以上に楽しくって、アットホームでとっても良かったと剛くんは楽しそうに語っていて、心がちょっと大阪のファンミーティングにも気持ちが飛んでいた。
・Wedding FUNK
ライブの定番の、メンバー紹介兼エンディングソング。剛くんのギター今回も最高にかっこよくって楽しい。
【感想】
今までとちょっとお客様の層がちがって(職業柄、大体の性年代の構成比とかを気にしてしまう)男性からの声援が飛ぶのもよかった。初めての人も10代20代の子も多かった。無料の情報サービスを作ってよかったね。剛くん。としみじみ思った。音楽が好きな人にこれからも、楽しい音楽が届くといいなと感じるとってもノリのよい楽しいファンミーティングだった。
最後のSankakuも「気をつけて帰れよーー」って楽しそうだった。楽しくて何より。
次回は、ライブ。また、ファンクな世界をノリだけで楽しめると良いな。
とっても嬉しかった記事
ギター・マガジンの記事
https://guitarmagazine.jp/article/2023-0810-endrecheri-erother-meeting/