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R-1グランプリ2025準々決勝敗退について
お世話になります。
どくさいスイッチ企画と申します。
フリーで活動中のピン芸人です。
2025/1/17に開催されたR-1グランプリ2025の準々決勝に出場しました。
結果、準々決勝で敗退となりました。
敗退してから数日はほぼ何もできませんでした。約2週間経ってやや頭が動くようになってきたので、今回、通過できなかった要因を考えてみます。
何故落ちたか
「ウケなかったから」です。R-1グランプリがYouTubeに準々決勝敗退者の動画を載せています。詳しくはそちらで確認していただければ幸いですが、明らかにウケの量も質も足りていなかったため落ちました。
何故ウケなかったか
①ネタ選びを間違えた
今回、どくさいスイッチ企画は「閉ざされた山荘」というネタを上演しました。なぜこのネタを選んだかと言うと「これまでで一番ウケたことがあったネタ」だからです。一番ウケたんだから一番強いだろう、と僕は確信していました。参考までにその瞬間の動画を挙げておきます。
「ウケたから強いネタ」という思い込みが敗因の一つです。正確に言うならば「どくさいスイッチ企画を見に来ている方に向けた単独ライブで、何本かネタをやって見方を分かってもらったうえで一番ウケたネタ」でした。ここまで客観的に分析ができていれば、他のネタを選択肢に入れて比較検討する作業ができたと思います。しかし実態としては、このネタを勝負ネタにすることを早々に決めてしまい、ライブにかけてもあまりウケず、それを他の外的要因のせいにして微調整を続ける、という工程に没頭してしまいました。再現性のない幻想に固執せず、どこかで早めに見切りをつけるべきでした。「いちど大きくウケたから、きっと大きくウケるはずだ」という思い込みは本当に危険です。
②直前の出演者に打ち負けた
当日はルシファー吉岡さん→ヒロ・オクムラさん→マツモトクラブさん→どくさいスイッチ企画、という出番順でした。この4組は共通して一人コントを行っており、さらにどくさいスイッチ企画以外の3組は準決勝に進出しています。明らかに格上の相手に対してほぼ同系統のネタで挑み、はっきりと力負けするという結果に終わりました。構成や演技で細かくとっていくコントでは実力差が明確に出てしまうので、たとえばアイデア一点突破型のコントをやっていたら見え方も違ったかも、などと考えてしまいます。この点、準々決勝の出番順が発表された時点で対策を講じるべきでした。
③売れていなかった
「通すほどの芸人ではなかった」ということが考えられます。端的に言ってしまえば人気や知名度のことです。R-1グランプリがテレビ番組である以上、ある程度の人気や知名度がある人がそれを武器に勝ち上がってくるのは当然のことだと思っています。どくさいスイッチ企画はR-1グランプリ2024の決勝進出以外に目立った露出がなく、世間一般に対しては無名として括って差支えのないコンテンツです。人気や知名度の援護射撃が期待できない状態でネタの強度が弱かったのだから、通過できないのは当然と考えます。
今後の打ち手
①ネタ数を増やす
少ない選択肢の中からネタを一本に絞るのは危険なので、ネタ数の増加に努めます。これまでは半年に一度単独をやってそこで8本下ろす、という生産サイクルでしたが、今年は新ネタを下ろすライブを定期的に行います(2か月に一度を想定しています)。R-1グランプリで使えるネタをいきなり作ろうとするのではなく、自分にあったネタの傾向を掴み、よりよい一本が作れるようにまずは生産体制の増強を第一目標とします。
②外部のライブに出る
どくさいスイッチ企画を全く知らない方にも笑ってもらえるよう、多方面のライブに出て試行錯誤したいです。客層を見てネタを選べるような勝負勘は実戦におけるトライアンドエラーでしか養えないと思っています。自分は自分に対しての見積もりがかなり甘いことが分かってきたので、フィードバックを正確に受け止めて次につなげる姿勢を身に着けたいです。単独は単独、外ライブは外ライブで分けてウケられるようになれば理想的です。加えて、語弊のある言い方ですが、ウケないことに慣れたいです。理由は後述します。
③R-1グランプリ以外を頑張る
R-1のみに没頭して他のチャンスを全て逃すのは本末転倒なので、ライブや落語や大喜利、それ以外の表に出る仕事についてもより一層の注力を行います。恒久的な課題として「生活の維持」があり、そのために何ができるかを考えていきます。極論、R-1にもう出なくてもよくなる状態を目指します。仕事が仕事を呼んでくれることを信じて、人気と知名度を得るための打ち手を模索していきます。
最大の問題
今回、一番の問題となったのは敗退後の精神状態です。敗退が決まってから極端な落ち込みが発生し、SNSの運用と体調に多大な影響が出ました。「情けない」「申し訳ない」という感情で頭がいっぱいで、何をどうすればいいか分からず、自分をコントロールすることが極めて困難な状態でした。準々決勝で敗退するのは通算3度目なのですが、ここまでの状態になったのは初めてでした。結局は時間経過によってゆるやかに通常時の状態に戻っていきましたが、あまりにも負けに慣れていなすぎました。今後も錯乱状態に陥り、その結果だれかに迷惑をかけるとしたらR-1の結果どうこうよりも重大な問題です。まず「自分は錯乱することがある」という事実を重く受け止めたうえで、どう対処すればいいか対策を講じたいです。うまくいかないこと、ウケないこと、スベッたことに対しての処理、対処、落としどころを早めに見つけて引きずらない姿勢を身に着けたいです。こうすればいいのでは、というご意見があれば教えてください。
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