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本が発売されました
どくさいスイッチ企画
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お世話になっております。
どくさいスイッチ企画です。
一人でコントをやっている芸人です。
ショートショート集
「殺す時間を殺すための時間」
KADOKAWA様より10/31に発売されました。
出版の打診をいただいたのが3月、R-1グランプリ2024の決勝に出た2日後だったので、それから半年以上かかりました。その間、ずっと不安でした。「これはドッキリなのではないか?」という疑問が見本誌をもらう段階になっても払拭できず、家で口にしすぎて妻に怒られたりしました。フリー1年目で売れていないピン芸人をドッキリにかけるメリットはどこにもないのですが、それにしても信じられない話だったからです。
ショートショートを書き始めたのはmixiに載せるためでした。2009年くらいの話だったと思います。そこからカクヨムに移行し、細々と投稿を続けてきました。ですので、書籍化まで15年かかったことになります。結構な数字です。カクヨムに載せていただいたインタビューには「執念のショートショートが悲願の書籍化!」というアオリ文がついていました。執念。いい言葉だと思います。自分の長所というか特徴について最近よく分からなくなっていたタイミングで、執念、という言葉は非常にしっくりときました。
先日、自分の生き方について人に話す機会があり(このようなお仕事も受け付けております)そこで「好きなものと得意なものの見つけ方」について聞かれました。自分の答えとして「好きなものは自分で見つけられる、得意なものは人が見つけてくれる」と答えました。自分はお笑いが好きですが、やれるほど得意ではないと思っていました。仕事にするまでにいたったのは、多くの方に褒めてもらったり、お客さんにウケたり、賞レースで評価をもらったりしたからです。自分の得意や特性は人から言われて気づくものだというのが持論です。今回も、インタビューの宣伝文を通じて、自分は執念深い人間だと改めて気づけました。
発売当日、せっかくなので執念深く楽しもうと思い、思いつく限りの書店を回れるだけ回ってみました。都内を中心に10軒の書店を回り、そのうち7軒で「殺す時間を殺すための時間」を発見しました。思った以上に置いてあって嬉しかったです。置き場所としては「タレント」とか「お笑い芸人」の棚だったり、文芸のコーナーに平積みされていたり、と様々でした。怪談本とまとめて置いてあるケースも観測できました。背表紙の色合いはしっかりマッチしていました。大型書店を中心に回ったものの(置いてないとそれはそれでイヤなので)駅ナカの書店に陳列されていたのを見たとき一番驚きました。「殺す時間を殺すための時間」は、確かに流通していました。
この段階を以て、やっと、ドッキリではないらしい、と判断できました。
正確には、まだ全然ドッキリの可能性があり、いつ「大成功」の立て札が目の前に出てくるか分からない状態、だとは思っています。ただ、この段階でドッキリでした!と言われても、自分にとってメリットが大きすぎるので全然許せます。とにかく本が出ました。夢が叶いました。本当に嬉しいです。
あらためてフックアップしてくれた編集者様、おそろしく凝った装丁でかっこいい本を作って下さったデザイナー様、わけのわからないフリー芸人の本を出版していただいたKADOKAWAの皆様に心から感謝いたします。自分は集団行動が極端に苦手で人に迷惑ばかりかけているのですが、そんな自分でも分かるくらいプロフェッショナルな方々のおかげでこの度の出版に繋がりました。誠にありがとうございます。
そして、過去の自分にも最大限の感謝をしたいです。具体的には、Twitterのプロフィール欄にカクヨムのリンクを載せてくれて本当にありがとう。あれがなければ佐賀砂有信=どくさいスイッチ企画だとは誰にも気づかれなかったでしょう。やはり何から何まで自分から言い出さないと何処にもつながらないなと思いました。自己顕示欲が高くて本当に良かった。ありがとう。
あとはもう「殺す時間を殺すための時間」が売れるのを願うばかりです。自分ができることは、もうほぼ無いです。可能性があるとすればR-1グランプリ2025で結果を出して自らが広告塔となることぐらいです。そのような目論見を立てて賞レースに臨むと大失敗しそうなので極力意識しないようにします。折よく発売日のすぐあとに三連休があるので、このタイミングで買って読んでくださる方が増えれば嬉しいです。読後のご感想、無限にお待ちしています。
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