演劇の台本を書きました

お世話になっております。

どくさいスイッチ企画名義で一人芝居の台本を書きました。

INDEPENDENT:22
ユニットg
マイゴ
出演 福田恵
脚本 どくさいスイッチ企画
演出 大沢秋生
小道具 飯伏裕理
衣装 鍵山千尋

ご覧くださった皆様、誠にありがとうございました。

以下、一人芝居への挑戦記です。

再三にわたって書いておりますが福田さんとはR-1グランプリをきっかけに知り合いました。共に準々決勝まで進出したアマチュアということで勝手に注目しており、共通の知人である栗尾さんを介して連絡をとったり、準々決勝の会場でご挨拶したり、ありがたいことに僕の単独に来ていただいたりしました。

折しもINDEPENDENT:22トライアルの開催が発表され、上記のツイートを見た福田さんからお声掛けをいただきました。仕事の都合で僕がどうしても11月24-27に休みをとれず、それなら台本を書いてみませんか、とお声掛けをいただいたのが3月のことでした。たしか虹の黄昏とダウ90000が大阪に来ていた日だったと思います。なんばの星野珈琲店で打ち合わせました。

4月に設定の走り書きを十数個持って行って、その中にあった「迷子センターに勤める主人公は、ある日同じ服を着た子供たちばかりが迷子になっていることに気づく……」みたいな一文から台本を作ることになりました。福田さんからもたくさんアイデアを出して頂き、5月に台本の最初10枚くらいを書きました。僕は落語とコントの出身で、音響や照明、演劇関係のことが全くわからないため、演出として大沢さんに入っていただくことになりました。顔合わせは6月のトライアル1次審査を観に行ったときで、餃子の王将で色々と話をしました。

キングオブコントやコロナ感染や二回目の単独をやりながら、稽古場にも何度か立ち会わせていただきました。人の、それも相当すごい人の練習を観れる贅沢な時間でした。たくさんのアイデアと議論が飛び交っていて、どんどん形が変わっていくのが面白かったです。福田さん、大沢さん共に一人芝居と並行してご自身の公演も行っており、多忙な中お時間いただけて有難い限りでした。また、小道具や衣装についても最大限の拘りを以て作成していただき、本当に嬉しかったです。台本上の一個のギャグとして書いた物体が現実に現れてぶったまげました。

稽古総見とリハーサルにもそれぞれ立ち会わせていただきました。非常に貴重な経験でした。普段コントをやっているとき場当たりの時間は殆どなくて、だいたい一組5分くらい、きっかけセリフを確認して終了という感じです。演劇は照明と音響それぞれをたくさんの人がとことん時間をかけて調整していて、本当に大変な作業だし凄いプロ意識を感じました。リハーサルの日、僕はバトルライブで最下位を取り、かなり荒んでいたのですが、大沢さんが細部まで調整して下さったおかげで全体の雰囲気が素晴らしいものになっていくのを目の当たりにして、背筋が伸びる思いでした。

本番3公演のうち2回を観に行きました。まず、ウケていました。本当によかったです。僕は今回ウケを狙いにいくために招聘された人間で、出演が福田さん演出が大沢さんという恵まれた条件で、これでウケなかったら完全に台本のせいなので、本当にウケてよかったです。台本で狙った部分は概ねウケていたし、隙間の部分でも福田さんが果敢に笑いを取りにいっていました。めちゃくちゃ笑いました。めちゃくちゃ笑っていて周囲に驚かれました。終演後にどうやったらもっとウケるか相談しました。他のチームの公演と並べて観た時に、うちのチームだけ(というか僕の台本だけ)メッセージ性が無くて驚きました。アプローチの仕方が全然違いました。めちゃくちゃ「マイゴ」でTwitterを検索しました。オイ!!!!!長いコントじゃねえか!!!!!どこに感情の動きがあるんだよ!!!!!みたいな批評を想定していたのですが、概ね好評でホッとしました。嬉しかった感想はスクショをとりました。ご意見ご感想は今なおメチャクチャ募集中です。

それにしても福田さんが面白すぎました。いま思い返してもパフォーマーとしての能力に圧倒されます。表情とか動きはもちろんなのですが、間を操る能力が抜群で、わかっていても笑ってしまう箇所がいくつもありました。どういう訓練を積んでいったらああなれるのでしょうか。

僕は普段ひとりで落語やコントをやっていて、人と何かをつくることをあまりやってきませんでした。今年、この一人芝居に関わることができて、初めは不安だったけれど、得られたものがとても多かったです。福田さんと大沢さん、スタッフの皆さん、観に来て下さった方、INDEPENDENTに心から感謝いたします。
本当にありがとうございました。


追伸
どくさいスイッチ企画は普段、下記映像のようなコントをしています。
「Bar舞台袖」「楽屋A」「なんば紅鶴」などに出ています。
ご興味を持ってくださった方、よろしければお笑いライブにもぜひお越しください。演劇よりだいぶ安くて、たいていドリンクがついてきます。

どくさいスイッチ企画「三者面談」

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