原付北海道一周7日目
遠別町→枝幸郡枝幸町 総走行距離213km
遠別海浜公園での睡眠は一応取れたが、やはり布団で寝るよりははるかに疲れが取れにくい。
6時半を過ぎ、太陽が登ってくるとテント内がサウナばりに蒸し暑くなってくる。テント泊をすると自動的に朝早くには起きられるようになり、生活習慣が嫌でも直される。
太陽の暑さに起こされ、7時に起床。テントなどの道具を片付け、出発の準備をする。
昨晩セコマで買った朝のパンを食べ、睡眠不足ではあるが念願の宗谷岬やオトンルイ風力発電所に向けて出発。
まず最初に辿り着いたのがオトンルイ風力発電所。
この場所は高校生の時に知り、ずっと行きたかったが、本来ならば今年の3月に撤去予定であった。
その工事が延期になり、奇跡的に見ることができた北海道の名所である。再び、撤去工事の予定は立っているため、おそらく人生の中で見れたのはこれで最後。
しっかりと雄大な景色にお礼を言って次の名所へ。
次に向かった先はサロベツ原野である。
おそらく本土にはこの規模では存在しないのではないかと思われる原野。とにかく広大で、走っている時には鹿4匹が原野を走り回っている光景も見られた。
この辺りは常に本土では見られない規模の自然が続く。自分が作った夏曲のプレイリストをインカムから流しながら進むのは最高だった。
その60km先にある北海道最大のロマンに向けてその後走り出す。
その前に稚内の市場にて新鮮な海鮮料理をいただく。
その後、ついに到着したのがもちらん
流石にテンションが上がってしまうこの位置。天気が良ければ、千島列島が見えるらしいが、曇天の空で見えていない。正直、曇天の空こそが宗谷岬というまである。
宗谷岬を離れてからは数日後から始まる雨に備えて少しでも東に進めるように距離を稼ぐ。
1日の走行距離213kmは原付にしては頑張った方だと自画自賛したい。
日が暮れた後に走るのは鹿や熊の関係上危ないのでギリギリで見つかったキャンプ場で宿泊することに。
また昨日と似たような海が見えるキャンプ場だ。だが、違うのは今回はオホーツク海沿いであるということ。
そのためかとんでもなく風が強い。立てているテントが吹き飛ばされてしまいそうになるくらいだ。
油井のテントも無惨にも薙ぎ倒されてしまった。
ただえさえ病み上がりのメンバーが多く疲弊しているのにまた眠れるか分からない。
今回の旅はもしかしたら旅でも旅行でもなくサバイバルかもしれないと思うほど身の危険を感じることが多い。
明日は久しぶりにホテルでしっかりした布団で寝れる予定だ。
それだけを楽しみに明日も一日頑張っていきたい。
7日目終わり
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