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原付北海道一周11日目

     根室市→釧路市 総移動距離150km

 ネムロマンの快適なドミトリー個室で快適な睡眠を取り1日が始まる。

 まずは根室駅前の昔ながらの喫茶店に入る。

喫茶サテンドール
ドライカレーセット 900円
レトロな店内

 かなり風情のある昔ながらの喫茶店で、落ち着く空間の中でコーヒーを飲み、朝からリラックスさせることができた。

 続いて近くにある根室駅へ。こちらは日本最東端の有人駅である。入場券を購入し、駅のホームに入る。

根室駅
入場券 200円
時刻表

 あまりの電車の本数の少なさに驚いた。このような僻地に来ると、過疎化の問題を嫌でも考えさせられることになる。

最東端駅の証

 続いては日本最東端である納沙布岬を目指す。市街地を離れ、岬を目指す道が気温の低さと強風で本当に寒い。

 連日30℃越えの暑さの中熱中症に気をつけながらバイクを走らせていたが、今度は低体温症に気をつけなければならないくらいだ。

 あまりの寒さに、ホームセンターに寄り防寒用のカッパを購入して寒さを防ぐ。それだけでは足りないためコンビニで貼るカイロも購入し、身体に貼りまくる。

 凍えそうになる中、最東端の岬、納沙布岬へ到着。

休憩所 請望苑
鉄砲汁 500円

 冷え切った身体を蟹がふんだんに入った鉄砲汁で温める。

納沙布岬の記念碑

 帰りもまた根室市の方向へ極寒の中進まなければならない。帰りの道沿いは馬がいたり牛がいたり非日常を肌で感じることが多く、運転していて寒さを忘れるほどだった。

 根室市に戻り、根室で有名なグルメをいただく。

タイエー
うま辛弁当 大盛り
店内で注文後焼いてくれる

 このやきとり弁当は秘密のケンミンSHOWで紹介されたらしく、根室市の有名グルメとなっているらしい。

 白ごはんの上に海苔を乗せ、その上に焼き鳥を4本乗せる単純な作りではあるが、これが死ぬほど美味い。

 注文を受けてから作っているということで、温かみと炭火の香りを感じることができる。

 北海道内の他の地域にも出店していれば何度でも食べたい味だったが、根室市にしかないらしい。そのレア感もなお良い。

 また人生でもし根室市にくることがあれば絶対に食べようと思う。

 この時点で16時30分だが、今から隣町の釧路市に向けて120km近く走らなければならない。かつ小雨に近い濃い霧で身体が濡れる。15℃近い気温も相まってかなり寒い。

 寒すぎてすぐトイレに行きたくなるし、身体へのダメージも桁違いなため多めに休憩を取る。

 釧路市までは山道を抜けなければならず、日が暮れていくにつれて動物に衝突する恐怖やタイヤがスリップする恐怖が増していく。

 4人でインカムを繋ぎ、安全を頻繁に確認しながら前に進む。

休憩時間は揉めがち
夕暮れに間に合わず夜道でも運転になってしまった

 寒さと長距離ライドで身体がおかしくなり出した頃に山の奥から光が見え出した。

 ようやく釧路市街地の入り口が見えてきた。この時既に19時30分近くとなっていた。街の光が見えた時の安心感はハンパじゃない。4人で泣きそうになるくらいに喜んだ。

 久しぶりに現れたセブンイレブンで寒さゆえに溜まっていた尿欲を解消すべく4人でトイレの奪い合い。

 それが終わるとこの冷え切った身体を温めるために真っ先に銭湯へ。

さくら湯

 冷えた身体にかますサウナの気持ちよさったらない。身体を芯から温め、風呂上がりにオロナミンCをかまして完成。

 もう今日は熟睡間違いなしである。そのまま快活クラブ釧路木場店へ。

 2度目の快活クラブだが、前回の体調不良を1日で治してくれた最強の寝床というイメージが離れずテンションが上がりまくっていた。

 空いた時間で久しぶりにYoutubeなどを見て一瞬いつもの日常に戻った感覚を味わった。

 これにて最も過酷な1日が終わった。低温かつ雨かつ夜を乗り越えた僕達に怖いものはない(今後夜は絶対に走らない笑)。

 残りの旅もあとわずか。悪天候が多いが、それも楽しみながら記憶に残る日々にしていきたい。

11日目終わり


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