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選手がスポンサー企業で働く意義

僕は今の仕事柄色々な競技のチームのホームページなどをよく見ます。

その中で社会人クラブのホームページを見ると、「うちのチームに入ってくれれば働き先はスポンサー企業を斡旋するよ」というチームがものすごく増えてきていると感じます。

これは社会人になってもスポーツを続ける上でものすごくありがたいことです。

なぜならチームによって活動時間などは様々だと思いますが、僕が所属しているSHIBUYACITYでは平日は午前中に練習を行っています。その場合練習に全て参加するとなると、一般企業に正社員として入社してフルタイムで働くのは難しくなります。
そんな中で新しいチームに入って更に就職先も自分で探すとなると選手としては相当な労力が必要になります。働き先はもちろんどこでもいいという訳ではなく、クラブの活動に支障が出ないかつ生活もできるくらい稼がなければいけない。
そういった点から考えるとクラブとも既に関係性がある企業に就職させていただくのは選手からするとものすごくありがたいことだと僕は思います。

そんな中で僕がふと思ったのは「選手が企業側にもたらすメリット」でした。

選手側からすると、スポンサー企業で働かせてもらうのは正直僕はメリットしかないと言っても過言ではないと思っています。

これは僕自身が体験してみて感じたことではありますが、チームの活動を優先して働かせていただきかつ、生活出来るだけの収入も得ることができる。
このような環境があるのは選手にとってものすごく大切なことです。それにプラスして働き先で社会人としてどうあるべきかなども学ぶことができる。

これ以外にも挙げればまだまだたくさんありますが、これらのことが全て整った環境をチームから斡旋してもらえるのだからそれはメリットしかないのではないでしょうか。

ただ、これだけ有難い環境で働くことに大して選手側にはスポンサー企業で働く責任はついてきます。

それは自分自身の企業での評価やイメージがクラブへの評価やイメージに繋がりかねないということです。

言わば選手はクラブを代表して企業で働いているわけなので、もし選手が適当に働いたり、良い加減なことをすればその選手への評価だけでなく、その選手を送り出したクラブへの評価につながる可能性があるということです。もしかしたらそれが原因で来シーズン以降のスポンサー契約に影響が出てくるかもしれない。

少し大袈裟かもしれませんが、選手がスポンサー企業で働くことに関して僕はそれくらい責任感が伴うものだと思っています。


次に企業側の目線に立って考えると中々チャレンジングなの事なのではないかと思います。
そう思う理由は2つあります。

1つ目はフルタイムで働けないこと

これが一番大きいところなのではないかと思います。働く時間が短いということはそれだけ仕事を覚えることであったり習得するまで時間がかかるということ。また、一人では覚えれないのでそれを教えてくれる社員の方がいます。もしかしたらその教えてくれている時間は、普通に働くことに時間を使ったほうが企業にとってはいいかもしれません。それでも普通の採用ではなく選手を雇用するというのは企業側にとってはそれ相応のリスクも生じると僕は思います。

2つ目は何も持ち合わせていないこと

これは僕の個人的な見解になりますが、ほとんどの選手がこれまでサッカーに時間を費やしてきて社会で必要になってくるスキルを持ち合わせていないと思っています。
例を挙げるなら、正しい敬語やパソコンの操作、メールの送付なども含めてわからない事だらけだと思います。
もちろん僕もそうでした。コミュニケーションはある程度できる自信はあったものの、いざ話してみると正しい敬語で話せなければ、タイピングも出来ない。終いには日報するらまともに書けなかった時は、本当に働けるのか不安になるレベルでした。ただこれは僕だけの話ではなくそう思っている人は他にもいるのではないでしょうか。
これで働く時間も他の社員と比べるとなると、もちろん企業側としてはリスクがあります。

ここまで書いていて改めて選手側にメリットはあっても、企業側にはほとんどメリットはないのではないかと思ってしまいます。
そして僕の考えとしては今でも正直あまりメリットはないと思っています。
それでも僕たち選手がその企業で働くことで何か少しでももたらせるとしたらそれは、
「サッカーにも仕事にも一生懸命取り組んでチャレンジしている姿」
を社員の方が見て、そこから少しでも活気や勇気を貰って仕事や日々の生活に活かしてもらう事ではないでしょうか。
もちろん仕事の実用的な面で企業の力になる事がベスト。でもそれが全てではなく、そういった姿勢のようなものが僕たち選手ができる事ではないかと思っています。

これは僕自身が考えるものなのでもしかしたらそれは全然違うよという方もいるかも知れません。
ただ、僕はそう感じていて、烏滸がましいかもしれないけど少しでも何か違った刺激を社員の方々に与えればと思い日々働いています。


僕はこのNOTEを書きながら改めて素晴らしい環境で働かせてもらっていると感じました。
だからこそ、自分に出来ることは精一杯やって少しでも力にならなければいけないと身が引き締まりました。
明日から始まる8月も1日1日を大切にして日々生活していきたいと思います。


少しサッカーのことに触れると、、
8月13日は駒沢GIOCO世田谷と試合もあります。
僕にとって仕事も大事ですが一番大切なのはサッカー。そこがブレることは絶対にありません。
チームは前節東京蹴球団に敗戦。連勝が10で止まりました。
ただ、僕たちが目指しているのは関東昇格なのでそこに一喜一憂せず切り替えて次節必ず勝利を掴みたいと思います。

引き続き応援よろしくお願いします!


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