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アイマスPがみたタイプロ

アイドルマスターシャイニーカラーズ(シャニマス)に脳を焼かれ、男性アイドルであるsideMを含めアイドルマスターの全ブランド追っているアイマスPのたぬきです。
タイプロが非常に良かったのと、アイマス(特にシャニマス)と重なるところが多く、リアルのアイドルオーディションを見ることがとても学びになったので、自分の考えの整理のために書き記します。
ジャニーズを知らないアイマスPにも、アイマスをしらないジャニーズ好きな方にもわかるように書いてみるつもりです。
当然ながら、タイムレスプロジェクトのネタバレを含みます。


前提:ジャニーズについてどれくらい知っているか

STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所。以降わかりやすさ重視でジャニーズと記載します。)については、V6やSMAP、TOKIO、嵐の世代なので、KAT-TUNくらいまでしかメンバー全員把握しているユニットはいない。セクゾは風磨と勝利しか知らなかったし、曲に至っては1曲も知らない。今大人気のSnowManも7人くらいまでしか名前が出てこない。よにのを見てるのでジャニーズについて部分的な知識があるくらいです。
タイプロは同居人がハマっていたので第1話からずっと見続けてきました。


候補生と重なるアイマスのアイドルたち

候補生のメンバーを見ていて、シャニマス(アイドルマスターシャイニーカラーズ)のアイドルと重なる部分がたくさんあって、リアルアイドルを知ることは、シャニマスのアイドルの解像度をより上げてくれたと思います。
そんな共通点や違いから、両者の魅力や挫折も感じられたので書き起こします。

山根航海と緋田美琴

パフォーマンスで魅せるアイドルになりたい人。

緋田美琴は、ダンス、歌のレベルが非常に高く、おそらく事務所内でもTOP。パフォーマンスで魅せるアイドルになりたいと思い続け、14才で北海道から上京。養成所に通いながらアイドルを目指し、一度はデビューしますが、ユニットの相方の方が売れていき、解散となります。そこからなんやかんやあって、今の事務所で再デビューするのですが、そこでもバラエティ適正の高い相方の方が売れていきます。

彼女はダンスも歌もビジュアルもピカイチでも、アイドルとしては苦戦してきました。
歌やダンスが良くても、アイドルにはなれない。それはシャニマスの中でも書かれていましたが、今回のタイプロの候補生、山根くんにも同じことがあったように思ったのです。

候補生の山根航海くんは、3次審査・4次審査をTOPの成績で通過。ダンス経験もあり、歌も上手。2024年までは別グループですでにデビューしていたため、魅せ方も理解していて、パフォーマンスは他の候補生と比べても群を抜いていました。
それでも、5次審査で残る8人には選ばれませんでした。
個人的に、この落選には納得していました。このあたりは、一視聴者の個人の感想ですので、不快に思われたらごめんなさい。
パフォーマンスは素晴らしいけれど、記憶に残っていない。3次・4次では純粋にすごいと思っていましたが、5次審査の中で、同じ曲を踊ったメンバーと比べても存在感を示せていなかったように思います。

アイドルは、パフォーマンスだけじゃない

それを強く認識させられました。上手いだけでは、推したくならない。すでにデビューしているジャニーズのアイドルの皆さんも、パフォーマンスが一流な人ばかりではないと思います。時に、欠点も愛嬌に見えるような、好きになる魅力を感じられるのがアイドルなんだなと。
話をシャニマスに戻すと、緋田美琴にも同じことが言えます。プロデューサーの立場から見ると、彼女にはちょっと抜けている点や、パフォーマンスばかり磨いてきたからこその無知。そこからくるかわいらしさなどがすごく魅力的です。でもそれは、彼女の目指すパフォーマンスで魅せるアイドルには必要のない部分であり、そのギャップに彼女自身、今も苦しんでいるように思います。パフォーマンスだけで魅せるアイドルは、リアルでも難しいのかもしれないと思わせてくれました。

浜川路已と芹沢あさひ

天才肌、カリスマ。

芹沢あさひは、一言でいえばカリスマ。ダンスの才能にあふれ、破天荒に振る舞ってもアイドルとして人を惹きつける、文字通り目を引く存在。13歳にして、ストレイライトという3人ユニットの圧倒的センターです。(ほかの二人は18歳、19歳と、年上を差し置いてのセンターです。)

候補生の中で、そんなカリスマに近い圧倒的な華を感じたのが、浜川路已くん。最初から、オーラといってもいい魅力がある候補生でした。
実際、どんどんパフォーマンスにも磨きがかかり、5次審査で覚醒して1位通過。どの審査のパフォーマンスでも自然と目が行くのは、いつも路已くんでした。
私はちょうど先週実家に帰った時に母にタイプロを紹介して一気見させたのですが、母も2次審査で一目見て「この子は残るね」と言ったほど。
(最終的に篠塚くんと橋本くんの推しになってました)

今までリアルアイドルにそこまで興味がなかったので、初めて感じたカリスマ性。絶対的アイドル。多くの人の目を引く華だったと思います。感動でした。
そんな路已くんは、最終審査で落選。私は絶対に残ると思っていたので衝撃でした。佐藤勝利が「いつか路已のステージをプロデュースさせてほしい」というようなことを言っていました。それを聞いて思った個人の意見・感想ですが、路已くんはtimeleszのメンバーには適さなかったのだと思います。おそらく、眩しすぎる。年齢の差もありますし、「路已とその他timelesz」になりかねない存在だったのではないかと。1つのユニットとしてやっていくメンバーとしては、強すぎたのだと。
そうやって、突き放された路已くんの気持ちを考えると、つらいところがあります。シャニマスの芹沢あさひも、その特異性故に、孤独を感じてきた子です。今のストレイライトというユニットメンバーが、彼女の帰る場所になれたからこそユニットとしてやっていますが、それも奇跡のような出会いでした。
路已くんはきっと、どこかでデビューできる存在だと思います。ですが、timeleszが彼にとっての家族になれる未来も見たかった。
「死ぬほど売れてぇよ!」とオーディション中に言った菊池風磨なら、彼を抱え込んででもtimeleszとしてやっていける度量を見せてほしかったと、少しばかりの憤りを感じます。timeleszに路已くんがふさわしくないのではなく、路已くんにtimeleszがふさわしくなかったのかもしれませんが、それでも受け入れてより輝いてほしかった。
フィクションのアイドル界で見られた奇跡を、現実でも見せてほしかったと思います。

篠塚大輝と園田智代子

クラスに一人はいる普通の女の子(ホンマか?)

篠塚くんと智代子は、アイドルに必要なものを見せてくれた二人です。
園田智代子は、もともとアイドル志望でもなかった、普通の高校生。アイドルという仕事を素晴らしいとは思っていたものの、自分がなるなど考えもしていませんでした。ですが、友人がアイドルのオーディションを受ける際に付き添いで行き、理由あってオーディションのグループ審査を受けられなくなった友人に代わり、他のオーディションメンバーに迷惑をかけないための穴埋めとして参加。そこで、プロデューサーにアイドル性を見出されました。
彼女は「私を推したことを後悔させません」とファンに約束をしたり、「覚悟完了が早すぎる」と周りに言われる決断力と行動力、心の強さで人を魅了していきます。上記の代役オーディションでもすぐにメンバーに馴染み、パフォーマンスでは皆が必死な表情をする中、1人笑顔を見せます。当日参加なのに。

二人とも、アイドルは未経験。(シャニマスはほとんど全員未経験スタートですが)
篠塚くんは自分からエントリーしていますが、残り続けた候補生の中で唯一のダンス未経験。高校は男子校で、現在一橋大学の大学生で、いまだ母の選んだ服を着ている子。そんな彼が、timeleszとしてデビューすることになりました。
では何故選ばれたのか。
個人的には、審査の中でのパフォーマンスで見せる魅力、アドリブ力などは目を引きましたし、未経験ながら頑張る姿に推したいという気持ちは沸きました。
ですが、彼の一番の魅力は、その精神性だったように思います。そこが、園田智代子と共通する点でした。
篠塚くんは「努力が好きだ」と言い、オーディションに参加するまで「順風満帆な人生だった」といいます。他の候補生の多くが、アイドルを目指してこれまでにも挫折してきた中で、です。一橋大学なんて、頑張らないで入れる大学ではありません。人一倍勉強しなければたどり着けないような大学に通っておきながら「順風満帆」と言える。
努力が好き、努力しない自分が嫌いと言える彼にとって、努力しなければ届かない目標程度は、苦労にはならないんです。
そして、オーディションで初めての挫折を経験します。ダンス経験のあるメンバーと同じだけの時間で振り入れをして歌って踊らなければならない。
彼は、他の候補生が眠る中、朝五時まで一人で自主練をして一人の場でだけ弱音を吐きます。その朝には「よく寝た~」と言いながら、朝食の席のほかの候補生に混ざっていく。努力は好きだけど、見せないのが彼のすごいところです。
それでも思うようにダンスができないことが続きついに、「泣くのは弱い人間がすることだと思っているから嫌い」と言いつつ菊池風磨にだけ弱音を吐きました。弱音とともに見せた涙は、推したくなるだけの彼の強さ、精神性を感じられたと思います。
デビュー後の生配信でも、風磨がメンバーにオーディションについてのコメントを求めたとき、真っ先に発言して、しかもいい感じにまとめます。ついこないだまでただの大学生だったのに?メンタル強すぎない?
他にも、意気込みを語るときにまず応援してくれたファンへの言葉を述べたり、オーディションで残念ながら落ちたメンバーに「いっつも支えられてばっかりや」と、感謝を伝える。橋本くんがtimelesz1人目の新メンバーとして名前を呼ばれたとき、まず笑顔を見せて、そのあと泣いて喜んだ。(よく考えたらまた泣いてる・・・)そんな、他人想いなところも魅力的です。
アイドルは性格がいいに越したことはないのですが、それ以上に、あふれ出る内面の魅力が、歌やダンスに負けないくらい重要。シャニマスのステータスがダンス・ビジュアル・ボーカル・メンタルの4要素なのも、その表れだと理解できました。

俳優部の二人と、理由あってアイドルのsideM

一番右の信玄誠司は31歳、元自衛官。首に下げているドッグタグは、自衛隊時代に亡くなった「アイツ」のものだと言われている。

理由あってアイドル!はアイドルマスターsideMのキャッチコピー。文字通り、全員に前職(元生徒会長とか元高校軽音部みたいなのもありますが)があり、そこから理由(ワケ)あってアイドルになります。
この理由の部分が、アイドルのわかりやすい魅力の一部にもなっていて、画像のユニットFRAMEは、左から元消防士、警察官、自衛官です。
全員、やむにやまれぬ理由で前職を辞して、人々の笑顔を守りたいという前職での志をアイドルで叶えられると思ってデビューします。

アイドルにもよりますが、かなり重たい過去を持ったうえでデビューしている人もいて、その背景があるから応援できる。という部分もあります。

今回、背景を強く意識させられたのは、元ジャニーズjrで現在ジャニーズの俳優部に所属し、ミュージカルや舞台で活躍する寺西拓人と原嘉孝。
ジャニーズはデビューするまでにユニットを組んだり、組み替えたり、解散したりと、ジュニア時代でも様々な経験を積みます。
私もジュニアに詳しくないのでアレですが、ジュニアの時からDASH島に出ていたリチャードとか、アリーナツアーまでしているHiHi Jetsがいたりとか。ジュニアと言っても、本当に様々な活動があるようです。
そんな中で、寺西は一度もユニットを組んだことがないジュニア。俳優部として舞台方面での活躍に専念するまで、バックダンサーなどは経験しつつも、一度としてユニットとしてパフォーマンスをすることはなかったそうです。
オーディションでは候補生同士でユニットを組むのですが、そこでもポジション選びを「どこでも大丈夫」とほかのメンバーに譲ったり。「帰る場所がある」ということに感極まっているテラを見ると、こちらもその背景を想像して泣けてきちゃいます。
いつも誰かを優先して、自分は一歩遠慮してきた、テラの素敵なところであり、デビューにつながらなかった要因でもあるように思われるやさしさ。過去を知ることで今の彼の魅力がわかりやすく伝わりました。

もう一人、原嘉孝は、宇宙sixというユニットでジュニアとして活動していました。その時のメンバーの1人が、現SnowManの目黒連。目黒は宇宙Sixから引き抜かれるような形でSnowManへ行きデビューしました。
目黒は戦友で、今も原のことを応援してくれる存在で。それでも、デビューした目黒と、できなかった原。その対比を感じないわけはありません。
原は元ジュニアということで4次審査から参加するのですが、最初に仕事で1日遅れて合流した挙句、「顔だけはみんな俺に勝ってる」なんて言った時私は「なんだこのジャニーズっぽくない顔の偉そうなやつは」と思いました。
ですが、背景を知って2週目に見たときは「今まで何度『ジャニーズっぽい顔ではない』と言われたんだろう」と思いました。
あの発言も、顔にコンプレックスあっての自虐だと理解できました。顔が悪いわけではありません。めちゃくちゃかっこいいです。でも、いわゆるジャニーズっぽさは薄い。「自分がもしもう少しジャニーズ顔だったら・・・」目黒がデビューして自分ができなかったとき、そう感じたのだろうと思いを馳せて、1週目に偉そうなんて思った過去の自分をぶん殴りたくなっています。
それでも、他の候補生にはしっかりと指導し、まとめるところはまとめて、時におちゃらけて、風磨にいじられても空気を明るくして、目いっぱいの笑顔を見せる太陽のような存在で。過去だけではない、応援したい理由を見せてくれる存在でした。

寺西も原も、過去のエピソードから見えるのは、本人が本来持つ魅力です。理由あっての、理由の部分に惹かれるのではなく、理由を通して本人に惹かれる。二人ともオーディションの中でその魅力がしっかり伝わったから、選ばれたのだなと思いました。

sideMのアニメ主題歌、Reason!の歌詞にもある、「過去が未来を輝かせてく」というフレーズが、二人に重なって、より魅力的に思えたのです。



そんなわけで

オーディションを通してすっかりタイムレスの面々の魅力にはまり、まんまとファンクラブに加入しました。


推しは原くんです。
この記事を見たアイマスPの方は、リアルのオーディション番組も見てみてください。きっと面白いです。男性Pなら、日プでもいいかもしれません。高山も日プにハマったって言ってましたし。
この記事をみたsecondzの方は、もしかしたらライブにも行くかもしれませんので、よろしくお願いします。にわかですので、お手柔らかに。


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