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韓国ワーホリ|ソウル王宮見学は解説付きがおすすめ!

こんにちは。

韓国・ソウルの観光地といえば、有名なのが景福宮ではないでしょうか。

景福宮を筆頭に、ソウルには五大宮と呼ばれる5つの故宮があります。それぞれの特徴は下のVISITKOREAのサイトに簡単にまとめられています。

韓服を着て綺麗な背景で写真を撮りたい、有名だからとりあえず見てみたい、腹ごなしに散歩も兼ねて散策したい…

楽しみ方は自由ですし、何となく見て回っても楽しめるかとは思いますが、私はせっかくなら解説を聞くことをおすすめしたいです!

解説を聞きながら回ることで、ただ見るだけでは気づけないことに気づけ、知ることができる。
聞いたことを後々覚えていなかったとしても、ただ見るよりも楽しい見学になるのではないかと思います。

また、日本との歴史的関係も勉強できます。学校で学んだ日本目線の歴史と、韓国目線の歴史両方学ぶとより理解が深まります。

今回は各王宮の解説実施状況や、王宮に行った感想などをまとめていこうと思います。



◆景福宮 경복궁

まずは景福宮。やはり一番有名なだけあって見所も満載ですし、観光客の数も多いです。

解説①定時開催の解説プログラム

私は景福宮が開催している解説に参加しました。
事前予約は不要で、時間に合わせて入場し、所定の位置で待っていればOKです。
(集合場所:興礼門に入って右目の前。案内看板あり。)

日本語は現時点で1日2回、10:00と14:30で行われているようです。入場料を支払えば、解説自体は無料です。
入場料や観覧時間を含め、最新情報はホームページから確認いただくのが確実かと思います。

こちらは私が韓国語で書いた解説のレビューブログです。
ちょこちょこ誤字脱字がありますが、お時間のある方は見てみてください。

解説②ソウル徒歩解説観光

こちらも市が行っている無料サービスです。
事前予約が必要ですが、その時間に予約した人のみで回るので、①より少しプライベート感があります。また、解説してくださる方の個性が出ます(笑)
①は決められたことだけを説明していく感じですが、こちらは会話を楽しみながら、柔軟に進めていく雰囲気です。

ただ1点注意点が。暑すぎたり寒すぎたりして注意報が出ると予約がキャンセルになりますので、真夏はご注意を。


その他、景福宮では朝の交代式夜間観覧(例年春と秋)、慶会楼公開(例年春~秋)、生果房のティータイム(例年春と秋)などの期間限定イベントもあります。

イベント内容や予約方法は毎年変わるようなので、時期が近づいたら情報収集するのがよいかと思います。

2024年秋の場合は以下の通りでした。

夜間観覧
韓国内インターパーク・国外は現地で先着。なお韓服着用者は無料入場でチケット不要。
慶会楼
専用サイトでの予約、残席があれば当日現地待機順で案内。
生果房
チケットリンクにて抽選。

特別観覧 慶会楼

2024年春に見学した際の様子です。
ゴールデンウィーク頃に外国人向けの特別観覧もありましたが、そちらではありません。韓国語での解説付きの見学でした。
専用サイトから予約しましたが、意外と人気なので早めの予約が安心です。

集合場所は慶会楼右脇です。看板が立っているので迷いはしないかと。名前を確認されます。
順番に入場です。
全員入場し、定刻になるまでは一階を自由に見てOKです。
こちらの柱には戦争時の銃弾の跡も残されています。
青空と緑がとても綺麗で癒されます。天気の良い日にいけてよかった。
右側が船着場、左側が人工島です。王様が好きな人とこの短い距離を船で行ったりきたりして楽しんだそう。
奥にある六角亭は当時の大統領?が釣りを楽しんだ場所とのことでした。
一階で色々な説明を聞いた後はスリッパに履き替え二階に上がります。
この建物で色々な人達が色々な感情をもって生きていたんだと思うと不思議な気持ちです。
三段になっているのが分かりますか?
部屋の中央部に行くほど偉い人しか入れないゾーンになるそうです。
天井の色も緑、赤、青でランク付けされています。
階段はなかなか急で段が狭く、スリッパが滑りやすいので注意です。
解放感があり、風が気持ち良かったです🍃
丹靑が素敵
慶会楼は当時王様達が今で言うパーティーを楽しんだ場所。元々は慶会楼を囲う壁があり、外からは見えなかったそうです。


夜間特別観覧 星明かり夜行

2023年秋に夜間観覧に入った際の様子です。韓国の方にチケットを取ってもらいました。チケット売り場に並んで予約情報等を確認後、チケット受領→入場でした。チケットをもらうのに結構並びました。

こちらは解説がなかったため、ただ【綺麗だな~】と見る形になりましたが、昼間と全く違う顔をした景福宮はとても素敵でした。

ライトアップされた正殿、かっこ良いです。混雑具合も参考になるかと。
メインとも言える慶会楼のライトアップ。水面に反射する慶会楼が綺麗です。
他、いくつかの建物もライトアップされていました。
過去と現在

夜間観覧では規制線が張られており、敷地の一部のみ解放されていました。
人が多く足元が暗いので歩く際には要注意です。

2024年春はご飯が出たり、公演があったりするイベントだったと記憶しています。下で紹介する昌徳宮の夜間観覧みたいな感じだったのかなと。それも行ってみたい…!



◆昌徳宮 창덕궁

昌徳宮は手前の部分の宮殿観覧と、奥の後苑(秘苑)の2ヵ所に分かれます。

解説①定時開催の解説プログラム

事前予約不要で、入場料を払えば解説利用は無料です。
入場してすぐ、敷地内案内看板の前で待っていればOKです。
時間になると解説員さんが現れ集合をかけてくれます。
景福宮と同じような流れで、見所を丁寧に解説してくれます。

ただこちらは水金日の11:00からのみと利用できる時間が限られています(HP参照)。
日本語解説を利用し後苑まで行きたい方は後苑も同じく水金日のみなので良いかもしれませんが、それ以外だとちょっと不便に感じます。

青瓦も昌徳宮の見所のひとつ

解説②ソウル徒歩解説観光

景福宮と同じように、こちらもソウル徒歩解説観光のコースがあります。利用方法等は景福宮同上です。
こちらは昌徳宮の休館日を除いて毎日・午前午後の開催があります。
後苑は見ない(もしくは別言語の解説に参加する)という方には良いのではないかと思います。

後苑は解説付きのみでの入場

後苑については解説付きのみでの入場となり、別途チケットの購入が必要です。
チケット購入方法は、事前のネット予約か当日チケットカウンターでの購入です。
解説は多言語で行われていますが、日本語開催は割と早く売り切れる印象です。私は現地で購入しましたが、日本語開催時間の1~2時間前に行って既に売りきれていました。

日本語解説は毎日開催ではないので、詳しくはホームページでの確認をお願いします。

不老門。大きな一枚の岩で作られたそうです。
アオコ?がいなければもっと綺麗だと思います。
暑さにやられた外国人観光客の皆さん


夜間特別観覧 月明かり紀行

こちらは予約制です。
2024年秋は、韓国内ではチケットリンク(抽選)、国外はクリエイトリップでの販売でした。

私も2024年春に参加しました。価格が普通の入場券よりだいぶ高かったので不信感があったのですが(笑)特別な公演やお茶等の提供もあり、大満足でした🙂

受付待ちの時間に現れた当時の人々(?)
受付で予約バウチャーを見せて名前を伝えました。
スタッフさんがたくさん配置されていて困ることはありませんでした。スタッフさんは皆韓服を着ているので、雰囲気も出て良い感じです🌟
解説を聞くためのイヤホンとそれを首から下げる入れ物を渡されます。回毎に整列して待ちます。
解説スタート。イヤホンで解説を聞くので、遠くて聞きにくいなんてことはありませんでした。ただ服の擦れる音が入るのでそこは改善されると良いなあと。
正殿。ここから撮ると屋根の角が上がっているところが良く見えてかっこ良く撮れるんだそう。
月明かり紀行ではアートとのコラボもしているらしく、正殿の床も鏡貼りされ、黄金に輝いて素敵でした。
南山タワーと王宮。素敵。
皆さんに続いて次の場所へ。時間が割とタイトで、のんびり記念撮影していると置いていかれます(笑)
こちらにもアート作品が。真ん中にゆらゆら揺れる扇が展示されていたのですが…見えませんね。
最後の皇太子と日本からとついだお嫁さんが住んでいた場所。
丸窓や障子の襖も凝っていて素敵でした。
この階段を上って待っていたのは
韓国の伝統笛の演奏。静かな夜に音楽だけが聞こえる空間がとても気持ち良かったです。音と一緒にお伝えできないのが残念🥲
部屋の中に灯りがあるので、人々が宮殿を使用していた時期にタイムスリップしたかのようでした。

ここから後苑に続きます。

芙蓉池。水面に映る建物や植物が綺麗。大きい方の建物は宙合楼という今で言う図書館です。
ここでしばらく自由時間がありました。
韓国の筝の演奏を聞いたり…
結婚式を再現したモデルさんと写真撮影をしたり…
水面に映る景色を眺めたり…

自由時間がおわり、不老門を通って演慶堂に向かいます。

月明かり紀行にかけてなのか、月の照明もありました。
お茶とお菓子が1つずつ配られ、公演会場(演慶堂)に案内されます。
五味子茶とお茶菓子4種

他のグループの方達と一緒に公演を楽しみました。

踊りがあったり
楽器演奏があったり
ゲームがあったり。
こちらは玉入れをして、玉が入ったらお花を貰え、入らなかったら墨で落書きをされるゲームです🖌️

公演を楽しんだら出口に向かいます。

階段が急なので注意です。砂利道や階段なので、歩けない人は別ルートを案内されていました。
イヤホン等貸与品を返却し、参加者プレゼントをもらって終了。

とても満足度の高いプログラムだったので、まだ行ったことのない方は是非一度体験してほしいです。


◆昌慶宮 창경궁

昌慶宮は昌徳宮の隣にある王宮で、入場料は別ですが、繋がっています。
また、昌慶宮と徳寿宮は常時夜間開場をしています。
夜の王宮を見たいけど、景福宮や昌徳宮の夜間特別観覧に行けないという方はこちらもお勧めです!知名度も下がるので、人が多すぎないところも良いです🙂

解説①定時開催の解説プログラム

火~日、10:00と14:00に他の王宮と同じく定時の解説をしています。(HP参照
ただ、これはどの王宮にも言えるのですが、開始時間に誰も集合場所にいないと開催されません。

昌徳宮や景福宮は観光客が多く、誰かしら聞く人がいるため少し遅刻してもそれっぽい集団を探してさらっと途中合流できますが(本来はだめ)、昌慶宮は比較的マイナーなので誰もいない回もあります。
実際私も解説を聞く予定で向かったものの数分遅れてしまい、淡い期待を抱いてスタッフさんに聞いてみましたが、参加者がいなくキャンセルになったと…

早め早めの行動が大事ですね。

平日の昼間だったとはいえ、景福宮や昌徳宮とは比べ物にならない空き具合。
期間限定イベントを行っていました。
祭事の様子を再現した動画を見ました。こういうのを見ると、その時代にタイムスリップしてみたいなあと思いませんか?
参加賞のメモ帳とお米🌾
こういった観光イベントは日本より韓国(ソウル)が力をいれている気がします。
植物園(温室)も中に入れます
とても素敵でした。写真を撮るもよし、色々な植物を観察するも良し。
王宮は広い空が見られる点も好きです


解説②ソウル徒歩解説観光

こちらの昌慶宮もソウル徒歩解説観光のコースがあります。現在は火曜~日曜の10:00、14:00、15:00(土日のみ)開催のようです。
私が参加した時には18:00か19:00かの夜コースもあったので、夜にこちらのプログラムを利用しました。

韓国語ですが、ブログレビューも良かったら見てみてください。



◆徳寿宮 덕수궁

徳寿宮も昌慶宮と同じく常時夜間開場を行っています。
また、最寄りが市庁駅なので2号線も通っていて、ソウル駅・明洞からも近く、この辺りに宿を取る方も多いのではないでしょうか。

解説①定時開催の解説プログラム

火曜~土曜(日曜休止中)の9:30と16:00に開催しています。(HP参照

また別で石造殿の解説もあります。石造殿は入ったことがないのですが、西洋風の建物で展示物もあり、博物館のようになっているようです。

解説②ソウル徒歩解説観光

他の王宮と同じく徳寿宮もコースがあります。
現在は火曜~日曜の10:00、14:00、15:00(土日のみ)開催のようです
私が参加した時には昌慶宮同様夜コースがあったので、夜に解説を聞きました。
日本からの攻撃から王が逃げた場所。元々はもっと大きかった。高宗がコーヒー好きだった等が記憶に残っています。

ここで高宗がコーヒーを楽しんだとか。

夜間特別観覧 夜の石造殿

石造殿も春と秋に特別観覧があります。
解説を聞きながら建物内部を見学したり、テラスで楽器演奏を聴きながらお茶をしたり、ミュージカルを楽しんだり…
こちらは韓国語開催のみです。
私が次に狙っているのもこのイベントです。


◆慶熙宮  경희궁

最後は慶熙宮。こちらは私知らなかったのですが、皆さんご存じでしたか?

西大門駅と光化門駅の間にありますが、他の王宮ほど建物が残っておらず観光客も少ないです。
管轄も他の王宮とは違うとか。

でも正殿に入るところがかなり高く作られていたり、裏に湧水…?が出るところがあったり。他の王宮とは違う作りが面白いです。

高く作られた正殿の入口
正殿
湧水

慶熙宮の歴史も日本が関わっているので、せっかくなら是非行ってみてほしいです。

解説①ソウル徒歩解説観光

慶熙宮は定期で開催される日本語の無料解説がありません🥲

ソウル徒歩解説観光では現在は火曜~日曜の10:00、14:00、15:00(土日のみ)開催がある上、周辺の観光スポットも案内してくれるので満足度が高いです。
3時間ほどのコースなので、じっくり歴史に触れられます。

こちらも韓国語のブログレビューですが、よろしければご参考まで。日本語で書き直せば良いとは思いつつ、そこまでの気力がないもので…


解説②各団体の正規解説(韓国語)

韓国語での解説で問題ない方は、各団体による定期解説を利用してもよいかと思います。
こちらは私も利用したことがありませんが、事前予約不要で、時間に待ち合わせ場所にいれば良いそうです!

これらの団体は他の王宮でも韓国語解説を開催しています。

https://museum.seoul.go.kr/www/intro/annexIntro/annex_20/annex_20_01.jsp?sso=ok




いかがでしたか。
それぞれの特徴や歴史を知ると、似たように見えていたそれぞれの王宮の違いが見えてきます。

また、日本との歴史的関係が強いことも感じることが出来ます。

複雑な気持ちになる部分もありつつ、美しい建物に心打たれる良い経験になると思います。

廟や陵でも解説を聞きながら見学して勉強になったので、そちらもそのうち…


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