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私という小さな事。
この世にわからない事だらけで放り出され、やりたくない事を無理やりやらされ、それが人の生きる道と勝手に決められ、それに抗う私という小さな人間を良く育ててくれた。
自分は寂しい、自分は持っていないと勝手に傷つき反旗を振り翳し人を羨み人を妬む。そんな自分を慈しみ、愛する事を授けてくれた人の世に感謝しなければいけないと思い文を書いている。
私という愚かな生き物は、自分の事で精一杯だったのだ。与えられている事に背を向け、それをいらない事だと勘違いし、だから私は自由などと人の思いを踏みにじり襟を正せずにいた。
考えている方向も感覚も自分では正せなかった。
人の生きる道は険しい事だという事を肯定できなかった、命を繋ぐ事を軽んじていた、そんな私も人に人生を与え、自分がしてもらった事を必死で返している。目の前の事をただただ必死にやっている、その先にまた違う景色があると信じて。ただそれだけだ。思い描く道では決してない、自慢できる事など余りない、苦しみの方が多い、遥か上から笑われている気がする、それでもあり続けたいと願っている。
とりあえず今は。