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推せるうちに推せ

8/9。3期BiS解散発表。

私の原点がいよいよ散るようだ。


私が大好きで止まなかったアイドル事務所、WACK。昨年BiSHが解散し、他グループが楽曲制作者の開拓をはじめ、他グループでも脱退が続いた。そして、渡辺淳之介氏が7月末をもって代表取締役を退いた。


先日公開された渡辺氏のインタビュー「渡辺淳之介、WACK辞めるってよ」にて、

例えばiLiFE!とか、僕が理解できない範疇のグループが台頭してきてますしね。FRUITS ZIPPERもそうだし、ときめき♡宣伝部もそう。彼女たちのようなキラキラしたアイドルとは違う、いわゆる “サブカルアイドル”みたいな存在が非常に受け入れられ難いところに今、来ている。

音楽ナタリー「渡辺淳之介、WACKやめるってよ」
https://natalie.mu/music/column/584304


WACKのようなサブカルアイドル縮小の時代が到来していると指摘した。

これは私の中のサブカルアイドルオタクの終焉をも意味している。

薄々気づいていた。そしていよいよはっきりと自覚しなくてはいけない段階まできてしまった。
だってBiSの解散のみならず、15年続いたでんぱ組すらエンディングを迎え、地下アイドルシーンを支えてきた神宿やMIGMA SHELTERの実質的解散。私の知りうるアイドルは続々といなくなるから。

アイドルを知ってからの5年で散りゆくアイドルを1番見た年と言っても過言ではない。

だからなんだと思うかもしれない。


ただ先人(オタク)が遺していく「推しは推せる時に推せ」という言葉を一層感じざるを得ない現状に、今推しを推すオタクたちに警鐘の1つでも鳴らしておこうと思って筆を取ってみた。



前置きが長くなったが、私とBiSを例に「推せる時に推せ」を体現したい。

BiSHのMVやライブ映像を見てアイドルを好きになった時、ちょうど3期BiSが発足したところだった。

メンバーは5人。フォロワーが1.5kを超えるまで顔出しなし。
全員の顔が公開されたのは、初ステージTIF2019の数日前だった。
私はそのTIFのステージを画面越しで観て応援することを決めるわけだが、それから10日ほど経った初ワンマンには既に1人欠け4人体制になっていた。(5人体制を一目見ることが出来なかったのが悔しくて脱退したメンバーをしばらく追いかけていたのはここだけの話である。)



これがアイドルを追いかけはじめて初めての後悔。



その後、新メンバーの加入脱退を経て4人に落ち着くわけだが、ここら辺の詳細はこのアカウントの最初の記事を読んでいただければ分かるはずだ。

4人体制を追いつつ、他アイドルにも興味が向いてきて、渡辺氏のいうようなサブカルアイドルをあれこれ探したり観にいくようになる。
その時は、WACKもBiSも追い風でなんとなくずっと見てなくても続いてくれるだろうなとうつつを抜かしていた状態だった。
CDは買うけどライブは時々。バイト禁止学生の私には毎回のツアーに参戦することなどできなかった。情報だけ追う。その状態が合わせて1年はあったと思う。


加入と脱退で4人体制が良い意味でも悪い意味でも崩れた時。「しまった…」同じ過ちを繰り返してしまった。
それまでに行ける現場には行ったし、リリースや情報で応援しているつもりだったけれど、果たしてうつつを抜かしててよかったのか。悶々と考える日々を過ごしたものだ。

現体制になりそもそも追うことも半ば諦めている自分が介在していることに見て見ぬふりをしていた。その間も新しくアイドルを見つけたり、他現場に行きもした。

その中で発表された解散。


めちゃくちゃ寂しかった。でもしばらく離れていた私には、もう研究員を名乗る権利がない気がして、彼女たちに偉そうに言葉をかける筋合いがない気がして…もう何度目の後悔だろうか。それも解散に際して会わせる顔がないなんて。

というのが私のオタク遍歴の一部だ。語りたかっただけかもしれない。




とにかく、彼女たちに支えられてきたのにお返しも出来ずモヤモヤしてる今の感情を後世のオタクに抱いて欲しくない。

そこで遺していきたいのが「推せる時に推せ」なのだといよいよ気づくことができたからこそこうして発信するに至る。


自論を述べると、情報を追うだけでもCDを買うのもライブに赴くのも、その全てが「推す」ことだと思う。どんな推し方だって構わない。でも応援したいという気持ちがあるなら後悔しないでほしい。こんなに書いて伝えたいことはそれだけなのだ。

私が4ヶ月後のBiSの最期を見届けられるかは分からない。
ただ、こうして終わるアイドルと、そうしている間にも生まれ続けるアイドルの循環を認めて、サブカルアイドルオタクに終止符を打ちつつ、代わりに色んなジャンルのアイドルを推していくのだと思う。

「推せるうちに推せ」。自戒も込めて。

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