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毒
2019年10月5日 17:40
砂煙が立ち、人が混雑する市場の隙間をくぐり抜け前へ前へと走る。足を休めては行けない。彼らはもうすぐそこまで迫ってきているから。後ろから数十人、市場の後ろ立つニ、三階建ての建物の上からナイフを持って数十人、こちらを見ながら走っている。僕が彼らに追われてるのはこの魔法の壺を奪ったから。噂では壺をこすると魔神が出てきて願い事を何でも叶えてくれるらしい。彼らもきっと誰かから奪ったのであろうから、僕も彼ら