BBTAG初中級者向け:詐欺飛びを覚えよう
詐欺って言葉が出てきてなんだか物騒な感じがしますが、その実詐欺みたいに強いテクニックであるためこのような名前が付けられています。やり方は全く難しくないため、覚えてしまいましょう。
やることは重ね。でも…
見出しにあるように、詐欺飛びの本質は重ねです。重ねの目的は、相手の起き上がりに攻撃判定を重ねることによって相手の起き上がりの選択肢を制限すること、でした。では通常の重ねと何が違うのでしょうか。
答えは相手の無敵切り返しに対する耐性です。重ねの弱点として、無敵技による割り込みに弱いというものがありました。攻撃判定を重ねている以上技を出しているわけですから、切り返されるのも当然といえます。しかし今回解説する詐欺飛びは、技を出して起き上がりに攻撃を重ねているにも関わらず相手の無敵技による割り込みを無力化できるのです。存在するはずの重ねの弱点が消えて『詐欺』のようにずるいですね。(これが名前の由来でもあります)
やってみよう
では実際に詐欺飛びを体験してみましょう。操作キャラをジン、相手キャラをラグナにして、相手を画面端に持って行きましょう。その状態で次のようにします。
214Bでダウンを取る→最速で前ジャンプ→相手に重なるようにJB(できればJ2B)→入力したらすぐに後ろ入力
これでOKです。ラグナが最速攻撃を選択した場合は重ねているのでこちらの攻撃が通り、リバーサルアクションの場合はガードできているはずです。重ねと同じ効果を持ちながら無敵技による切り返しにはガードで対応できる。これが詐欺飛びです。
どうしてこうなるの?
詐欺飛びの原理を説明するには、無敵技の特徴について話す必要があります。といっても単純な話で、無敵技の「無敵の発生」と「攻撃判定の発生」には時間差がある、というものです。次の表を見てください。
ラグナのリバーサルアクションであるインフェルノディバイダ―は攻撃発生10F,無敵は1F~16Fです。これを見ればわかるように無敵は最初から付いているものの、攻撃はやや遅れて出ることが分かりますね。この時間差がポイントです。つまり、ジャンプ攻撃で相手の起き上がりに攻撃を重ねつつも相手の無敵切り返しの攻撃の発生までに着地すればよいわけです。これはリバーサルアクションに限らず、基本的に発動直後から無敵が付与されるディストーションスキルについても同様です。攻撃を重ねられるが無敵技にはガードできる、という詐欺飛びはこのようなからくりで出来ていたわけですね。(これは空中攻撃途中に着地しても隙が発生しないことを前提に成り立つものです。着地隙が発生する攻撃や、システムとして空中攻撃に着地隙が設定されているゲームではほぼ成立しません)
ちなみにこの詐欺飛び、海外ではSafe Jump=安全飛び込みと言われているんですね。無敵切り返しによる反撃を受けない飛び込み攻撃だからです。こちらの方が意味合いとしては分かりやすいかもしれません。
もっと深く知る
しかしながら詐欺飛びにも弱点があります。重ねと同様に受け身方向のケアまでは自動でできません。先ほどのジンの詐欺飛びも、前方に受け身を取られると詐欺飛びが成立しなくなります。受け身全方向に対応した詐欺飛びも存在しますが、端限定であったり、キャラ限定であったりと制約がかかる場合が大半です。ただし使える状況下であるならば使うべきです。リスクがほぼなく攻めを展開できるのですから…(受け身方向全対応の詐欺飛びを持つことはそのキャラの強みの一つとして挙げてもいいくらいです!)
また一口に詐欺飛びだからといって安直に飛んでいいわけではありません。キャラによっては空中攻撃の着地前に無敵技の攻撃判定が出てしまい、通常の重ねと同じことになる場合があるためです。「〇F対応詐欺飛び」と言われている場合、それ未満の攻撃発生を持つ無敵技には負けることを意味しています。相手キャラの無敵技の攻撃発生を把握しておくことは重要です。
おわりに
今回は詐欺飛びについてお話ししました。攻めの展開方法としては非常に強力なツールであるため、使える場面ではどんどん使っていきたいですね。詐欺飛び後、攻撃が通ってコンボをした後の起き攻めがもう一度詐欺飛びになるような、ループする攻め方を探してもいいかもしれませんね。