BBTAG中級者向け:仕込みチェンジで低リスクに攻めよう

今回は挟み込み状況で用いられるアクティブチェンジ連携について、より深く学んでいきます。攻めを容赦ないものにしていくためにも、知識として入れておきましょう。

アクティブチェンジ連携の弱点

今回紹介するテクニックはアクティブチェンジ連携(以下チェンジ連携)の弱点を埋めるテクニックです。ではまずその弱点とは何かについてお話しましょう。挟み込み中のチェンジ連携はチェンジの有無で表裏択を迫る、見切ることがほぼ不可能であり、攻める側が非常に有利な崩しです。ただし表裏択の宿命としてガード方向が切り替わるとき、必ず相手が動ける瞬間が存在します。逆説的に連続ガードである場合はチェンジ連携は成立しません。相手が一瞬でも動ける時間が存在する以上、無敵技による割り込みが選択肢として入ってきます。せっかく挟み込んだのに割り込まれて状況が悪くなってしまった、なんてことがあるわけです。この割り込みへの対抗策はいくつかあるのですが、今回はそのうちの一つである「仕込みチェンジ(詐欺チェンジ)」についてお話ししようと思います。

攻撃キャンセルとチェンジ

皆さんがスマートコンボや通常技から通常技へ、またはスキルに繋ぐとき、知らず知らずのうちに攻撃の後隙をキャンセルしています。これは各技に設定されている条件を満たしている間に次の攻撃の入力をしているからなんですね。具体的には「相手に攻撃をヒット・ガードさせるといった条件を満たしたうえで数フレームの猶予時間中に次の攻撃を入力」といったものになります。ではこの仕様がチェンジとどう関わってくるのでしょうか。獣兵衛の2A>2Cを例に挙げましょう。獣兵衛2A>2Cは隙間のある連携です。ですからフレーム的には次の表のようになります。(表が細かいので一度拡大してみることをおススメします)ブロックストップ(ガード時に攻撃側と防御側が一定時間硬直する時間のこと。時間が同じでない場合もあります)中に2Cを入力すれば最速で繰り出してくれることも留意しておきましょう。

仕込みチェンジ1

ここでアクティブチェンジを2Aのブロックストップ中に発動します。今回はブロックストップ発生後6FでDボタンを離したものとして見てみましょう。

仕込みチェンジ2

先に述べたようにブロックストップ中に2Cを入力すればキャンセル条件を満たし2Cを繰り出してくれます。アクティブチェンジは硬直等に左右されず処理されるため、2Aのブロックストップ中に操作キャラが切り替わり、その後に2Cを繰り出せるというわけです。では2Aを入れない2C+Dの通常のチェンジ連携と何が異なるのでしょうか。最も明確に異なるのはアクティブチェンジの終了時間でしょう。2Aのブロックストップ中にアクティブチェンジを発動している関係で、2C+Dと比べてやや早くアクティブチェンジが終わります。表を見てみると、相手に行動できる隙間ができてから11F後に行動可能になりますね。これは相手が11F以上のリバーサル行動で割り込んできてもガードできることを意味します。チェンジ連携の弱点であった割り込みに対して耐性ができていることが分かるでしょうか。もう一つ上げられる利点として、早めにアクティブチェンジが終わるということは、パートナーが拾ってコンボにできる猶予が増えていることが挙げられます。獣兵衛の2Cは2段技であるためそこまで気にはなりませんが、明彦の2A>2Cのような連携だと2C+Dではパートナーの拾いが間に合いません。そこで仕込みチェンジを行うことでパートナーの行動可能タイミングを早め、拾いを可能にするわけです。

上の例では2A>2Cを挙げましたが、条件を考えれば別に5B>214Bだとか、5A>5Cなどでも可能です。5A>5Cは流石に実用性が薄すぎますが、通常技からスキルにキャンセルする場合に使うと非常に便利です。また挟み込みでない場合でも、「パートナーが早く動けるようになる」という点を使って通常のアクティブチェンジ連携に使っても効果を発揮するでしょう。スサノオやアカツキといったキャラで中下段ガード困難連携を行う際に使ってみてはいかがでしょうか。

仕込みチェンジの弱点

もちろん、仕込みチェンジにも弱点があります。表裏択で崩しに行く技の前にアクティブチェンジが行われるため、相手に「次に繰り出される技でチェンジ連携を使って崩しに行きます」と宣言しているものなのです。反応できない択一攻撃を仕掛けられるのが特徴であったチェンジ連携の長所を削ってしまうわけですね。仕込みチェンジを行うことで表裏択の発生が(実質的に)遅くなることは知っておくべきでしょう。

おわりに

今回はややマニアックなテクニックとして通常技・スキルキャンセルを用いたアクティブチェンジ連携を紹介しました。「通常技>スキル」の流れであれば対応キャラはぐっと増えますので、是非探してみてくださいね。

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