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【早稲田Prismile密着】vol.6 汗と涙の深夜練

8月17日。UNIDOL(ユニドル)決勝まであと10日間を切り、練習は佳境に入った。今回は21時から6時にかけて行われた深夜練習に密着していく。実のところ、Prismileは昼の練習より深夜のほうが頻度が高い。深夜練習を行うチームはUNIDOL(ユニドル)出場チームの中でも稀だそうだ。

眠気に耐えながら、フォーメーションの修正を行っていく。決勝まで残り僅かだが、最高のパフォーマンスを見せるためのブラッシュアップは怠らない。ヒールがついた靴を履き、足を慣らしていく。


フォーメーションの修正を体に叩き込んだあとは早速通し練習。この日は特別に、決勝戦には出場しない6期生のあいりょんさんが練習を見にきていた。現状のPrismileを見て彼女は語る。


夏休み返上で、みんなすごいお金と時間かけてるじゃん。だからこそ、一旦ここで、勝ちたいって気持ちをちゃんと考えないと。あと10日だけど、まだフォーメーション変えなきゃいけなくて、本当は曲の解釈とか表情とかの微調整をやらなきゃいけない時期なのに、これやってるっていうのは遅れてるなと思いました。他のチーム見て、今のプリスマのこのパフォーマンスがどうかっていうのを一回ちゃんと考えなきゃいけないなって思った。

決勝まで残り10日間という状況に厳しいアドバイスが。メンバーから、パフォーマンスを初めて見て感動した曲は何曲目かと問われると1曲目の「願いごとの持ち腐れ」と答える。

【MV】願いごとの持ち腐れ Short ver. / AKB48[公式]

予想外の回答に一同は困惑。セットリストでは2曲目の「シンクロニシティ」と3曲目の「High Jump!!」を感動のポイントとするつもりだったが、どうやら伝わっていなかったらしい。理由を問うと、


「シンクロニシティ」は今のままだと、ただ大人数のチームが大人数を生かしたいからという安直な理由でやっているように見えた。それで、「願いごとの持ち腐れ」は考えたなって思った。言い方悪いけど、下手なチームにはできない楽曲。こんな難しい曲をここまで完成させてきたんだなってすごい感じるし、表情も上手いし、変な振りだけど変に見えない。インパクト残るのは1曲目だった。

乃木坂46 『シンクロニシティ』

この回答からメンバー間で、各楽曲の方向性への話し合いが始まった。


「1曲目でどんどん下がっちゃうなら、2曲目でもっと迫力出した方がいいのかな」
「でも、3曲目の方で迫力出したいんでしょ?」
「私は2曲目で迫力出した方がいいと思ってたけど、何なら3曲目を上げるためにあえて落とした方がいいのか」
「えー何だろ。3曲目ってすごいごちゃごちゃしてる」
「やっぱり? みんな言うんだよね」
「ごちゃごちゃしてるのは正解じゃないよね。切り替えとしてアオリを入れるのはアリだと思う」
「アオリ?」
「3曲目はもっと前に!感。もっと前に前にってやると2曲目との差が出ると思う」

【愛乙女★DOLL】「High Jump!!」MV short ver.

「3曲目ってどういう役割なの?」
「1曲目は感情が無い、2曲目で葛藤から私たちには仲間がいるんだって気づく、3曲目でどポジティブ」
「どポジティブかあ」
「3曲目は感情が上がってるか上がってないで言ったら、もっと上がれるはずなんですよ。だから、3曲目が上がってるように見せるために2曲目を下げるのは違う。3曲目を上げた上で2曲目を下げた方がいいと思う」
「下げるっていうのは感情を下げるだよね」

このミーティングから2曲目の「シンクロニシティ」の表情の練習に入ることになった。

「泣くまでやるよ!!!!」

ペア・トリオを組み、お互いの表情を見合う。見ている側のアドバイスが飛び交う。地下一階のレッスンルームは熱気に包まれた。
「もっと必死に!!!」
「目見開く!!!」
「歯食いしばって!!!」


9期生のまりんさんは6期生のちぃまるさんとはるはるさんに見てもらうことに。
「本気の泣き顔すぎるから怒りをこめた方がいいんじゃない?」
「なんで伝わらないの!?って気持ちをお客さんにぶつけるように!」
何度やってもしっくりこないため、みんなから表情が上手いと言われる8期生のもあさんに指導をもらうことに。


もあさんの表情は適度に力を抜いており、悲しみと葛藤が同時に伝わってくる。指導を参考に、同期のなるさんと一緒に自主練を始めた。

また、6期生の2人は9期生のみみさんとうららさんにもアドバイスを与えた。はるはるさんは声をあげて言った。
「ユニドルはブスになればなるほど勝てる! 見せられないような表情をして!」
写りを気にして表情に遠慮するなという彼女なりのメッセージなのだろう。

一方で8期生は同期間でお互いを見合っていた。
グループ加入時から現在までずっと一緒だったからこそ、多少厳しめの言葉を使いながらも表情をブラッシュアップしていく。


「シンクロニシティ」のダンスリーダーを務めるすずかさんは表情に苦戦していた。振りは完璧なものの曲を伝えるための表情が中々上手くいかない。そんなときに全体リーダーのかなえさんからこんな一言が。
「単純に振りが雑になっているのが見てられない」
みんなの前でずっとダンスを指導している姿を見ていたからこそ出てしまった言葉なのだろう。

すずかさんを気にかけたちぃまるさんが、一緒に鏡を見て練習しようと声をかけた。


「シンクロニシティ」の練習に区切りをつけ、3曲目の「High Jump!!」の表情練習に入った。

「みんなが思ってる10倍はやってください」

この曲では、自分が幸せであることを観客に伝えなければいけない。全員、幸せの表現とは何なのかを模索する。


8期生さわ


右から8期生みき、りょう、9期生まりん


9期生うらら


右から9期生みみ、なる


6期生ちぃまる


右から9期生なる、8期生もあ、りょう

いつの間にか日は昇り、濃密な深夜練は終わりを迎えた。彼女たちのUNIDOL(ユニドル)に掛ける情熱は計り知れない。次回はメンバーの想いを受け止め続け、まとめ上げてきたリーダーのかなえさんにフォーカスする。リーダーが抱える責任と熱情とは......? お楽しみに!

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