ワンダフル通信<2021.07.07>
「Sundayカミデの淡々との話」
僕の身体は、今までで最もキレている。
17歳の頃よりも、22歳の頃よりも。35歳の頃よりも、多分、今の方がキレている。
計ってないけど、多分、足も速くなっている気がする。もしくは、そんなに落ちていない気がする。
ピアノも、ベースも。今が最も弾けている。
このコロナ禍で、そう言える身体を日々作ってきた。
ここで、腐ったり、諦めたり、辞めたり。
絶対的に、そう言う気持ちを作らないようにしなければならないと思ったからだ。
20年3月
恵比寿リキッドルームでのLove sofaを中止にした、その日から。
計り知れない借金をする事になる予定だった。
天才バンドでマネージャーをしてくれていたヤナイからクラウドファンディングの提案があった。
ヤナイは、カッコつけてる場合じゃないですよ、サンデーさん。
と、電話越しに珍しく強い語気だった。
みんなのおかげで、クラウドファンディングは成功した。
その成功は、Love sofaの存続に直結した。
音楽家であり、オーガナイザーでもある僕は、たくさんの決断をして来た。
このコロナ禍でも、イベントを中止にしない方法をずっと考えていた。それでも、開催する事に固執するのではなく、あくまで続けると言う事、状況に応じた方法で時には中止も、もちろん視野に入れて。
たくさんの事を失うなら、その前に。
たくさんの事を手に入れよう。
日々、そう自分に鼓舞して来た。今日もそう思っている。
1年と少し。
そうやって生活している。音楽家として。
何度もリミッターを解除しなければならない。
全てを乗り切る為に。
その根本的なパワーの源は、身体だ。
だから、身体を作り変える必要があった。この状況はどこまで続くか分からない。
どこかで、心が弱ってしまう可能性は充分に想定される。
その時に、冷静な判断が出来るように。
心を支えるのは、身体だ。
心が望む方へ連れて行ってくれるのは、いつだって自分の身体だ。
僕は、今、最も仕上がっている。だからこそ、これからも、もっと上手くなる可能性を秘めている。
天才バンドで見せていたベースのスラップも、今の方がもっと速く正確に出来る。
20年の3月に恵比寿リキッドルームで弾く予定だった、スラップは今が最も完成されている。
ワンダフルボーイズで歌う予定だった新しい曲も、今が最も完成されている。
僕の幸せは、僕が作る。
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