ワンダフル通信<2021.03.17>
「Sundayカミデの計り知れない話」
1988年。バブルの頃、フランスやイタリアを席巻した日本語の看板やビル、そして大きな日本出資の商業施設。
シャンゼリゼ通りや、スペイン広場に圧倒的な人数で押し寄せる日本人。
ブランド品を買い漁り、高級レストランを占領し、豪の限りを尽くしたと言われていたとしても何らおかしくない。
ヨーロッパは、経済状況がなかなか好転しなかった、そんな時、日本人の持ってくるお金のパワーを享受しながらも、世界を牽引するブランド力と言うプライドを保ち、経済を少しずつ立て直しにかかっていたのだと思う。
それでも、以前ヨーロッパは厳しい状況に置かれる。
チェルノブイリや、ベルリンの壁の崩壊と米ソ冷戦下に、様々な事故や、出来事が起こる。
ゴルバチョフからエリツィンに変わり、ソ連からロシアに変わる。全てが崩壊、内紛、紛争、そして独立するスクランブルの時代をロシアは迎える。
一方、中国は天安門事件を全て無かった事にすると言う強制をしき、一党独裁を極めて行く。
その後、日本は、バブル経済の矛盾を整理する事なく、バブル崩壊を迎える。
その頃、アメリカは、正義を振りかざす。
1990年。中東を分断し、尚干渉すると言う、アメリカの常套手段で、湾岸戦争が勃発。初めてカラーの動画でミサイルの飛び交う戦争の様子が、お茶の間に流れると言う新しい時代に突入する。
日本は、バブル崩壊、不景気、就職氷河期、そして、阪神大震災などが次々と襲いかかる。
この頃に、日本の自殺者数が、前年を1万人以上も上回ると言うショッキングな年がある。
僕の友達も、家が事業をしている事が多く、この頃、何人か知り合いのお父さんが亡くなった。
タカくん!タカくん!あいつと違う高校でも応援しに来たで!
ラグビースクールの頃から、タカくんはもっと出来るって思ってんねや!今日絶対勝てよ!相手は強豪やけどな、おっちゃん、ここでタカくん応援してるからな!
僕の大好きなおじさんも、その1人だった。
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