ワンダフル通信<2021.04.28>
「Sundayカミデの鮮明な話」
新しい時代も、前時代も、関係ない。
全部、つながってる物だから。
小学生の頃、女の子になると言う意思を持つ、友達がいた。
彼が、そう宣言した訳じゃなく、その意思を何となく感じとって、僕達は一緒に、時にバラバラに過ごしていた。
それだけの事だ。
違う中学に行ったので、噂でしか、その後の事は分からないけど、スカートを短くはいて、凄くお洒落だと聞いた。
僕の通った小学校は、多種多様な環境の友達が、たくさん居たので、特に誰も目立たなかった。みんな、それぞれに必死で、それぞれにドラマがあった。
組長の父を持つ友達は、ある日、誰かのお金が無くなった時、先生達から疑われた。
彼は、窓ガラスを自分の拳で何枚も割って、無言の抗議をした。
中途半端に残った、割れていない窓ガラスが気になったので、廊下の区切りのいい所まで、僕と幼馴染とで、全て割っておいた。
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