見出し画像

君が誰かの彼女になりくさっても

この曲は、29歳の夏に出来ました。たくさんの経験をしました。それなりにA.S.Pと言うバンドが売れたので、全国ツアーや、TV出演、雑誌のスポットモデル、その後、ラジオDJや、J:COM音楽番組の司会、フリーマガジンのライターなど、多種多様に人生を過ごして来た20代が、終わろうとした夏に、失恋する事になりました。


これから、やっぱり音楽家として生きて行こうと思った矢先だったので、ある意味で彼女のおかげで、次の人生をスタートさせる事に迷いが無くなりました。


そして、この曲を作りました。


これからは、遠くで彼女を応援出来るような人になろう。と言う思いが、"なりくさっても"と言う表現になったのかも知れません。


とにかくお互い人生の挽歌を歌って生きよう。


そう言う思いを込めて作詞しました。もはや、遠い記憶になってしまったこの曲ですが、歌う度に、音楽家になって良かったと実感しています。


因みに、この曲の彼女が結婚式をした時、僕は司会をしていました。


そう言う所が、彼女のにくい所です。


そして、今でも、大切に歌える曲となりました。