ワンダフル通信<2021.02.10>
「Sundayカミデのブルゾンの話」
上にいる奴等は、下が見える。
でも、下にいる俺らは、上が見えへん。
小学5年生の頃の、僕らの仲間で最も、狂犬と言われていた友達の名言だ。
大人になっても、尚、通じるこの名言を狂犬が言い放った時、僕らは確かに坂道の下の方に居た。
そして、どこかの中学生から逃げている所だった。逃げていると言うか、一旦逃げて、大勢を立て直している所だった。
僕らは、当時、街でカツアゲをしている中学生に、片っ端から喧嘩を仕掛ける活動をしていた。
その発端は、この狂犬と僕が、10歳の頃に何度かカツアゲに遭っていたからだ。
何度も喧嘩に負けた。
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