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【1Kから2LDKに進化】女二人の物件探し
前回はパートナーが転がり込んできたアパートが狭すぎて情緒不安定になり引越しをすることになったとこまででした。
パートナーと二人で物件探しの条件を話し合う
他人と物件を探しに行くのはこの時が初めてでした。今でこそ同性のお友達と一緒に暮らすのは珍しくありませんが、当時はLGBTQ+などマイノリティな関係性を公にしにくい時代でした。やっぱり変な緊張感はありました。
私ら二人は権利とか差別とか認めてほしいとか声高に叫ぶ主義ではありませんし、自らを差別しませんし図々しくヘテロセクシュアルの人たちと同じ人間だと思って「フツウの」人間社会に生きてる派です。派ってなんだ?
セクシュアリティなんてご飯が好きか、パンが好きかくらいの違いだと思って生きてます。それ以上でもそれ以下でもない。気にせざるを得ない場面は当然ありますよ。それはそれ。(あくまで私の価値観で他のLGBT+の人たちがみんなそうと言うわけではありません。)
今もセクシュアリティのカミングアウトはごく一部の人にしかしていません。説明が難しいしめんどくさいし、理解できるとは思えないし、セクシャリティが重要視されるような人付き合いをしないからです。
こんな条件で部屋を探しました。
駅から10分以内風呂トイレ別、日当たりまあまあ良い、リビング以外の個室がある、水回りが快適なことを条件に探しました。
駅から10分以内
風呂トイレ別
日当たりまあまあ
個室がある
水回りが快適
あっさり系の話がわかる女性担当さんに出会う
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早速私の職場近くの不動産屋さんに行き、担当さんに出会いました。竹を割ったようにさっぱりしていて特別愛想がいいわけでないけどとにかく合理的でユーザー目線でテキパキと部屋探しを手伝ってくれました。
私たちは開口一番、「二人で入居できる物件探してるんですよね。」
それしか伝えてません。
すると担当さんは「あー、そうなんですね。大丈夫ですよ!」と淡々と答え、それ以上何も詮索されませんでした。何度も見てきてるんでしょう、謎の二人を。
私たちは彼女の「大丈夫ですよ!」に心底救われ二人でアイコンタクトをし、「この人イイ!」と心の中で呟きました。
昔地方から出てきたとき何もわからず紹介で探してもらった物件がブラック管理会社で怖くて悔しい出来事があり不安でしたが、今度はうまく行く予感がしました。
3件の候補物件を見に行く
3つの物件を見に行きましたが、空気感とかなんか嫌な感じとかもあり、2つは除外しました。一番間取りが広々していて、駅から徒歩5分と言う好条件が決定打となり築古賃貸マンションに決めました。おまけにスーパーまで徒歩1分。
物件を決めて契約
二人で入居しましたが、こめぱん一人の名前で契約しました。この頃二人とも会社員だったので割とすんなり審査が通りました。この時お世話になった担当さんには本当に感謝していて今でもお茶の間の話題に登場します。
家賃は折半して月々支払っていきました。
1Kから2LDKに進化した二人暮らし
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最大のポイントである個室も確保し、お互いの空間を持てる間取りになりました。
一つだけ困ったのは、奥の部屋が湿気やすく窓側の壁紙が冬になるとカビて剥がれることでした。除湿器でなんとか凌ぎましたが持病の喘息やアレルギー性鼻炎がちょっと悪化しました。
夏に探した物件だったので、冬の寒い時の状態を確認することはできませんでした。でもまあ、駅から徒歩5分と場所がめちゃ良かったのでヨシとしました。
引っ越して一番変わったこと
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前はあまり料理しなかったのだけど、キッチンにゆとりができて積極的に料理ができるようになったのがいちばんの変化でした。
とはいえ毎日丁寧な暮らしをしていたわけでなく仕事もお互い忙しいので作りたいものがある時にガーっとやる感じでした。私は料理が気分転換やストレス解消になるので苦ではない方です。
この頃はまあ、仕事も遅くまでだったので飲み食べに行ったりもしてましたね。楽しかったけど今思えばもっと貯蓄しとけば良かったなと思うこともありますが、二人でいろんな美味しいもの食べて話して、それで良かったと思います。
部屋が広くなるとこんなに心に余裕ができるんだと思い知らされた引越しでした。おかげでやっと同棲らしい同棲をスタートできました。
マジで引っ越して良かった〜。二人の勇気とやる気で乗り切れた。