車で犬をひき殺しそうになった話
こんにちは! 猿田信司です。
私は、交通事故を起こしたことはありますが、
生き物をひき殺したことはありません。
しかし、過去に一度だけ、野良犬を
ひき殺しそうになったことがあります。
あの時は、本当に焦りました。
夏の夜
私がまだ、離婚した直後くらい、
20年ほど前の夏の夜のことです。
なぜ、出かけていたのかは覚えていないのですが、
日曜日の夜10時ころでした。
当時住んでいた家に帰るため、
片側一車線の狭い裏道を、
車で走っていました。
車線自体は普通なのですが、
なぜか車道に食い込む感じで、
電柱が立っていて、ちょっと狭く感じるんです。
その裏道は、ショッピングセンターの駐車場に繋がっているので、
昼間は結構車の量が多いのですが、その時は、
日曜日の夜だったせいか、後ろも、対向車線も
全く車が通っていませんでした。
いつも通ってる慣れた道なので、
あまり気にせず走っていました。
爆走している犬
フッと左側を見ると、一本となりの狭い歩道を、
犬が私に並走するように爆走していました。
「なんで犬が走ってるの?」
不思議には思いましたが、建物に隠れて、
犬は見えなくなりました。
その時、なぜか、なんとなくイヤな予感がしました。
虫の知らせ、というやつだったのかもしれません。
信号で・・
そのまま車で走っていると、
横断歩道がある信号がありました。
信号は「青」だったので、
私は止まることなく走っていました。
そこに、左側の建物の影から、突然さっきの犬が、
目の前に飛び出してきたのです!!
その刹那、私はタイヤがロックする勢いの急ブレーキと
ハンドルを、犬が出てきた反対の右に切りました。
車は中央線を越え、対向車線に飛び出して停まりました。
何かにぶつかった感触はなかったのですが、
目の前に出てきたので「ひき殺したかもしれない」
と思い、あわてて車を降りました。
すると、茶色で大き目の野良犬が、私を見て
威嚇するように何度か「ワンワン」吠えたあと、
どこかへ走り去りました。
「死んでなかった~」
見たところ血も出てなかったようですし、
なんとか車が止まって、ぶつからなかったようです。
たまたま、他の車が来てなかったので、
対向車線まで避けられましたが、他の車が来ていたら
事故になってもおかしくなかったですし、
ブレーキだけならひいていたかもしれない。
安心とともに、その場にへたり込みました。
家に帰って
こういった事故を起こしそうになると、
震えるというか、普通に運転しているつもりが、
さらに事故を起こしたりします。
そのため、細心の注意を払って、
家まで車を走らせました。
無事、家に到着し、一応車を確認しました。
さっき、もしかしたら、ぶつかっていて、
どこかが壊れているかもしれないからです。
元々、左前のプラスチックのバンパーに
ヒビが入っていたのですが、
その左前のバンパーのヒビに、
茶色の毛が数本はさまっていました。
おそらく、さっきの野良犬の毛です。
なんとかギリギリで、車を止めたつもりでしたが、
毛がはさまるくらいには接触していたようです。
その後、その犬を見ることはなかったのですが、
あの時走っていたので、きっと大丈夫でしょう。
このことがあってから、急な飛び出しに
気を付けるようになりました。
犬ならまだいいですけど、
自転車に乗った子供とかだったら危険すぎます。
実際に、自転車に乗った子供が、
横から急に飛び出してきたりもしました。
私には、この経験があったので止まれましたが
ヒヤッとしました。
私も、車の運転に慣れ過ぎていますが、
やはり車は凶器だと感じたことでした。
最後までお読みくださり、
ありがとうございました。