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いよいよクライマックス!両親が立て続けに死んだ話②
こんにちは! 猿田信司です。
お世話になっていた、老人ホームで
通夜・葬式ができることになって、一安心でした。
自宅に戻って
私は、一旦自宅に戻って、泥のように眠りました。
翌日、喪服を準備し、老人ホームに向かう準備をしていました。
そこで、フッと気づきました。
「数珠がない!」
正直、全く信心深さのなかった私は、
数珠なんて持っていませんでした。
というか、数珠ってどこで買うんだろ?
仏壇屋さん?
そんなこともわからない私ですが、
とりあえず喪服をもって、
老人ホームに向かいました。
途中、コンビニで、泊まり込みのため、
おにぎりをたくさん買っていきました。
老人ホームに着いて
お昼少し前に、老人ホームに着きました。
父が安置されている部屋で待っていると、
老人ホームで手配してくれた、
葬儀屋さんが来ました。
葬儀屋さんに、これからの流れを聞き、
何にいくらくらいかかるのか
を教えてもらいました。
基本的に、仏事に関することは、
値段がきまっておらず、
自分で気持ちを包む「お布施」をします。
とはいえ、それなりの常識の範囲があるのですが、
私にはさっぱりわかりませんでした。
そのだいたいの目安を、葬儀屋さんに
教えてもらえたのは、ラッキーでした。
ついでに、葬儀屋さんに、
「お数珠」もお願いしました。
この「お数珠」は今でも使っています。
お通夜が始まりました
夜になり、いよいよお通夜です。
連絡した親戚も来てくれましたし、
老人ホームに入ってる皆さんも来てくれて、
すごくにぎやかでした。
お通夜が始まり、お経が始まると、
もう我慢できませんでした。
私はボロボロに泣いてしまいました。
お経を聞くと、「本当に父が死んでしまった」
という実感みたいなものがわいてきて、
涙が止まりませんでした。
喪主なのに、来ていただいた皆さんに、
挨拶することもできないくらい、
ボロボロに泣いてしまいました。
通夜の夜に起きたこと
通夜が終わり、参列していただいた皆さんもいなくなって、
ここから一晩、私が父に付き添うことになります。
老人ホームの方が、布団も用意してくれていました。
ろうそくや線香を絶やさないようにしないといけなくて、
付き添わないといけないのですが、
今は長時間持つ蚊取り線香みたいな線香もあって、
少しは寝ることもできました。
そこで、ちょっと寝ようかなと、
布団を敷き、横になりました。
そこで、不思議なことが起こりました。
横になって、うつらうつらして、寝そうになると、
なぜか天井から、水滴がピチョーンと
私に落ちてきて、起こされるんです。
なぜか、私の身体に、水滴が当たるんです。
少し寝る場所を変えたりしても、
なぜか私の身体を狙うかのように、
水滴がピチョーンと落ちてくるんです。
別に、雨で湿気が多いとかでもなく、
天気も良かったのに、なぜか
私の身体を狙って水滴が落ちてきます。
今思うと、「通夜なのに寝るんじゃない」
という父からのメッセージだったのかもしれません。
おかげで、通夜の夜は、一睡もできませんでした。
告別式
翌朝、告別式が行われました。
告別式と言っても、特別なことはなく、
火葬場に父の遺体を運びます。
霊柩車まで、父の遺体を運び、
火葬場まで、親戚に運転してもらい、
自分の車でついていきました。
ここでも、私は泣いてばかりでした。
ついに、父が荼毘に付される。
運転してもらってよかったです。
とても、自分では運転できないくらい、
ボロボロに泣いていました。
火葬場に着いて
火葬場に着き、父がゲート
のようなところに入れられました。
今でも覚えていますが、
一番右のゲートでした。
ここから火葬されるのですが、
もちろん火葬にもお金がかかります。
父は住民票を移していなかったので、
ちょっと割高でした。
火葬するにも、結構時間がかかるので、
別室で待機になりました。
昔に比べると、かなり
早くなったらしいんですけどね。
そこで、来てくれていた親戚と、
いろんな話をしました。
父と父方の親戚の名字が違う理由や、
私のおじいさんの話も、
初めて聞くことができました。
その日は、雲一つないくらいいい天気で、
青空に父が焼かれているであろう煙が
昇っていた風景を今でも覚えています。
火葬が終わり
火葬が終わり、火葬場の方から呼ばれ、
父の骨を、骨壺に入れることになりました。
不思議なんですが、肉があったころは、
父を見ると泣けてきて仕方なかったのに、
骨になってしまうと、悲しみが
スッと消えてしまいました。
なんというか、別ものという感じです。
ものすごく冷静になりました。
足の方から、少しづつ骨壺に骨を入れていきます。
ここで私が思ったのは、「めっちゃ熱い」です。
焼かれた直後なので、めちゃめちゃ熱い。
親戚と一緒に、父を小さな骨壺におさめました。
父の骨を一旦自宅へ
火葬も終わり、みんなで老人ホームに帰ってきました。
ここで、できるなら父の遺骨を、
お寺に持っていきたかったのですが、
ゴールデンウィーク中なのもあって、
「持ってくるのは明日にしてくれ」と言われていました。
ですから、その日は一旦、
父の遺骨を持って帰り、
一晩自宅に置いておかない
といけなくなっていました。
ですが、遺骨です。
私の自宅には、仏壇とか無いし、
どこに置いとけばいいのか、
さっぱりでした。
親戚に聞いてみると、
「絶対、床に置いてはいけない」
「できるだけ高い場所に置いて」
と言われました。
一つだけいい場所を思いつきました。
自宅へ戻り
仏事で使った、遺影ももらい、
親戚とも別れ、自宅に戻りました。
この時は、通夜・葬式をしてもらった、
老人ホームにお礼をしないといけない、
という考えには、混乱していたせいか、
いたりませんでした。
お昼前に、自宅に戻りました。
当時、結婚祝いでもらった、
大き目のたん笥を使っていたので、
その上を片付け、仏壇代わりにしました。
骨壺と遺影を置き、とりあえず一安心です。
ですが、線香もないし、ろうそくも置けません。
ろうそくなんて置いたら、火事になりかねません。
「一日だけ勘弁してくれ」と父に祈り、
昨晩寝ていなかったのもあって、爆睡しました。
「父が夢に出てくるかな」とか思っていましたが、
全く出てきませんでした。
しかし、私は、あまりの忙しさで、
とあることを忘れていました。
翌日、否が応でも思い出さされます。
長くなってしまったので、
今日はこれくらいにしておきます。
最後までお読みくださり、
ありがとうございました。
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