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電圧源に見える負荷の話

電験の問題などで複数電源の回路が出てくることがあり、重ねの理などで計算すると電流が電圧源に逆流していることがあります。
このような回路を電池や電源装置で再現すると、故障や事故の原因となってしまうのにどう考えれば良いでしょうか?
実はこれは電圧源ではなく、電位差と電流の積の電力を消費する負荷と見れば辻褄が合います。
例えば、よくあるLED点灯回路がそうです。
LEDは定格電流$${I_F}$$を流した時、順方向電圧$${V_F}$$だけ電圧が下がり、その消費エネルギーの一部を光に変えてくれる素子です。
そのため、LEDを定格電流$${I_F}$$の定電流回路に接続して使用することがあります。
下の図は$${I_F = }$$ 10 [mA] ,  $${V_F = }$$ 3 [v] の場合の回路例です。

定電流回路によるLED点灯の等価回路

右の電圧源の記号は電源ではなく、電圧降下 3 [v] の負荷(LED)なのです。
電圧源の記号が電圧降下を起こす負荷かもしれないという話でした。

実際のLED点灯回路

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