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買って初めて分かる放映権購入の気持ちよさと商品としての価値

昨年、我々週刊ひがしおおさかではラグビー・トップチャレンジリーグのライナーズホームゲームの放映権を購入し、Youtubeで無料配信しました。
画質など拙い点もありましたが、たくさんの皆さんにご支援・ご支持いただき好評のうちに終わることができました。
5試合あわせても軽自動車1台分くらいの額だったので、とてもお買い得でした。
営業回ってるときに「放映権を買ったんですけど」というとみんなひっくり返ってくれました。マウントとってましたよね(笑)
自分でもあの時期はドヤ顔してたと思います。ほんといろいろコスパ良かった。

実は味をしめていて、どこかでまたなんか買えないかなと思っていたのですが、全然規模の違うニュースが昨日流れてきました。
↓ABEMA、サッカーW杯の全試合を無料生中継↓

なんじゃこりゃー!!

11月に開幕するサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会の全64試合を無料生中継すると発表した。W杯はNHKと民放各社が一括で放送権を獲得してきたが、放送権料の高騰を背景に交渉が難航。NHK、テレビ朝日、フジテレビジョンの3社にアベマが加わることでまとまった。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD1402T0U2A310C2000000/

2022年サッカーワールドカップの放映権については、交渉が難航していると昨年から報道されていました。結局今回はNHK、テレビ朝日、フジテレビで獲得。今まではNHKと民放各社そして電通で共同購入して地上波中継してきました。しかし1つの大会で100億円を超える放映権料に一部民放が
いや、無理
と離脱。そして新たにネット放送局のABEMAが参加した形です。

記事内のABEMA藤田さんの話を抜粋すると
・テレビ朝日から誘われた
・技術的にも自信がついた
・ウマ娘のヒットで業績的に余裕ができた
とのこと。要因を並べてみると、タイミングがバッチリあったってこと。
これで僕たちは
サッカーワールドカップを全試合をネットで無料でみられる
というとんでもない幸運な時代を過ごすことができるのです。SNS的な取り組みも気になるし、今大会は積極的に視聴してみたいですね。

スポーツコンテンツとメディアは蜜月の関係と言われながら、一方でオリンピックでは一部競技でテレビ局の放映時間に合わせて不自然な実施時間になるなど問題も発生しています。オリンピックの水泳とか卓球とか、そもそも開始時間がおかしいですよね。

私見ですが、競技の実施にも制約ができてTVメディア側も放映権の高騰に不満があるという両方に不満がたまる現状は幸せではありません。
ABEMAのように「単体での黒字化は無理だと思っている。アベマの格や視聴数のベースを上げるのが一番の目的。」と思える企業が参入することは、競技側の負担も小さいでしょう。

週刊ひがしおおさかを始めた頃(15年前)とは比べもにならないくらい、映像に関する技術もネット環境もクオリティが上がり、しかも安価になりました。今まではコストと収益のバランス的に厳しかったコンテンツでも、映像商品として成り立つ可能性があるのです。さらに絶対に観る人が存在する「スポーツ」や「エンターテインメント」は商品としてアリ。

僕たちが愛するライナーズの試合は、新リーグ移行に伴い公式戦の放映権はすべてJスポーツが契約。週刊ひがしおおさかのような規模(5人)のメディアが手を出せる状況ではありません。
でも味をしめた僕たちは、次年度は昨年のライナーズ以上においしいコンテンツのライブ配信を実施していきたいと思います。
こちらをご覧の広告担当のみなさん。僕が営業に行ったら、優しく接してくださいね。直近の商品は↓みたいなこと。よろしく〜。


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前田寛文@週刊ひがしおおさかの編集長
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