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ライブ配信機材遍歴を晒す

このところ朝刊が夕刊になっていて申し訳ないです。
その原因の一つになっているのはスポーツのライブ配信業務です。新型コロナ禍のなかで、収益事業のシフトに迫られた弊社が藁をもすがる思いで実施しています。
今日も月曜日限定の草野球リーグの配信をして来ました。

大阪マンデーベースボールリーグ。ただの草野球なのにやたらとしっかりしていて、開会式をガチでやったり兵庫県のリーグと統一戦をやったり、オールスターも組む。

野球の実力の遥か上を行く(失礼)しっかりしたリーグ運営をする中の皆さんに共感し、週刊ひがしおおさかではたまに公式戦を配信させてもらっています。
もちろん貴重な実践の場としてもフルに活用させてもらいながら。

世界的なパンデミックの影響で追い風になったライブ配信事業。弊社も比較的早くより取り組んできましたが、日々新しいノウハウが登場する世界で、競技ごとに勝手が違うスポーツ分野においてとにかく経験が重要だと考えているからです。
成長産業においては、苦労を買ってでもするのは理にかなったライフハックでしょう。

苦労の主な向き先は、機材のテストです。今回はここ半年試している「YoloBox Pro」の使い勝手を確認していました。

ライブ配信ために必要な機能を凝縮させた、言わばごっついタブレット。映像入力が4つ、音声は2つ。使えれば便利ですが、LINE入力のレベルが小さかったりと癖がかなりあります。

似たような機材で、一昨年に購入したのはAtem mini。スイッチャーとビデオキャプチャがくっついた大ヒット商品です。

Atem miniの購入まで使っていたのはLive Shell X。本当にお世話になりました。そして成長もさせてもらいました。

一世を風靡したLive Shellシリーズはよく「なぜかネットにつながらない」というクセを持った機材。結局有線LANも使えるWi-Fiルーターとセットで使って安定性を担保していました。そのあたりが「ノウハウ」ってことでしょう。

Atem miniはネットに接続し配信する機能はパソコンに委ねるものの、4つのカメラをスイッチングできてキャプチャまでしてくれる多機能さが受けました。みんな雪崩のようにLive ShellからAtem miniに乗り換えていきました。
僕もそのひとりです。

そんな覇権を手放してしまったLive Shellが、なんとなんと新商品を今春に出すと。

ニュース内容を見る限り、2カメのスイッチングができるようです。価格は10万円以下になる予定。
…それなら僕は、Atem miniを使い続けるかな。

あと苦労したのは音声関連でした。3.5mmの製品じゃ音の調整もなにもあったもんじゃない。そこでクラシックプロのPM08を購入。

本当は購入に抵抗があったジャンルなんですが、元プロの音響さんに「せめて文化祭レベルの機材は買いなよ」と促されて。一緒に定番のゴッパーと呼ばれるマイクも4本揃えてなんとか不快でないレベルに到達…したと思いたい。

飛び道具として購入したつもりだったワイヤレスマイクが使い勝手が良くて普段遣いに昇格なんてこともありました。みんな大好きWirelessGO。

パワーがあるので、小さな音でも拾うところがお気に入りです。
おもえばいっぱい買って、失敗したと思った機材はたくさんメルカリで売却しました。

そして今試してみたいのはこれ。

Hollylandのワイヤレス映像伝送システム。これがまともに動いたら、2カメ増やすのに配線の心配が要らなくなる。
野球の中継で、センター方向からのカメラが実現するかも。
乞うご期待。


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前田寛文@週刊ひがしおおさかの編集長
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