さくらシフォンケーキを食べながら、新聞記者の記事力に感動する
スタバに行ったら、美麗な黒板アートが。
そういえば、この間ネットのニュースで見たぞ。これって、各店舗で書いてて、指導する人がいるんだよね。えーと、確か「GAHAKU」って言うんですよ。
いい記事だったので、Facebookでもシェアしたのですが、GAHAKUの仕組みやスターバックスが考えるGAHAKUの位置づけを伝えながら1人の女性の職業感の変化を伝えています。
面白い面白くないは個人の好みによるでしょうが、しっかり取材をして技術力の高い文体で「伝えることのプロ」と思える記事。唸っちゃいます。
この良記事が掲載されているのは「ウィズニュース」というWEBメディア。朝日新聞が運営するインターネット媒体です。
WEBメディアはバズって(SNS等で拡散されて)なんぼ。よって、わかりやすく、何かを悪者にする記事を書くのが一番いい。政治家の発言が恣意的に切り取られるのも、そういうこと。
どの新聞記者も本音はゴシップなんて書きたくない。でも、ゴシップが一番バズるんです。みんな、見たがるんです。
そこに背を向けられるのが、実は紙のレガシカルな新聞です。朝日、読売、産経、毎日、そして日経でしょうか。アフィリエイト(ネット広告)に頼り切らない財政基盤があるので、バズることにとらわれない記事がかけるのです。
さらに、大手新聞社の記者は優秀です。入社時にふるいにかけられ、さらに社内で育てられる。今風に言うとブラックな環境でも、使命感で乗り越える人も多い。凡百なネットニュースのライターが検索だけで書いた文章とは、ものが違います。
こうやって生まれたいい記事は、今はSNSで拡散されます。多くの人はどこのメディアかを意識せず、記事を絶賛し配信。書き手としてはしてやったりでしょう。
冒頭で紹介したGAHAKUの記事を書いたのは「若松真平」さん。2014年11月に「ジャポニカ学習帳の表紙から虫が消える」という記事を書き、衝撃を与えました。
新聞社はニュース媒体です。「新しさ≒ニュース性」のない出来事は記事になりません。しかし若松記者は、みんなが知っていた事実から新たなニュースを生み出しています。編集長前田、若松記者の記事には「こんな仕事を書ける会社になりたいな」と憧れを感じます。
などと思いを馳せながら、もちろんいただきました。
さくらシフォンケーキ、おいしゅうございました。これからもいい絵、いいサービスをよろしくおねがいします。
ところで、この「GAHAKU」。日経が書くと、こんな記事になります。
これはこれで「自由経済」って感じがして面白いですよね。いい記事が無料で読める社会。いい世の中になりました。