近鉄ライナーズにしかできない多くのこと
3月9日に近鉄ラグビーOB戦とレセプションがありました。
ラグビーのようなコンタクトのあるスポーツは、野球とは違ってOB戦やオールスター戦の開催は難しく、やっても花試合的にゆるいものになってしまいます。もちろん、近鉄ラグビーOB戦もそうなりました。
先日のnoteで近鉄ラグビー部と生駒山上遊園地が同い年だと話題にしていましたが、90年ですよ。90年っちゃスターリンが…
今振り返ると、大正デモクラシーって日本の大衆文化を形作ったってことが、よくわかります。
競馬が開始されたり、鉄道が施設されたり、カレーライスが広まったり…。もうすぐ平成が終わるわけですが、後の世の人たちから「起源は平成時代」と言ってもらえるような、そんな30年間だったと信じたいです。
閑話休題。
50代から30代までの元プレーヤーが、花園の芝の上を所狭しと駆け巡る。走る姿を見てつくづく感じるのは
この人ら、やっぱり運動神経めっちゃええわ!
ということ。少なくとも僕は、人生であんなに体が動いたことはありません。異次元です、異次元。
地元で異次元なフィジカルを見せた子どもたちは、普通は野球やサッカーの選手を目指します。これは露出の差だから仕方がない。
でも、東大阪ではそこにラグビーも入る。地域でラグビー選手たちを育ててる。だから、ライナーズの選手のなかにも「昔からみんなに知られてたあの子」がいるのだ。
豊田大樹は、お父さんが近鉄で元日本代表。本人も東大阪市立英田中学校出身で、近鉄の選手たちに可愛がられて大きくなりました。
「今何歳なん?31歳?!こないだ小学生やったと思ってたのに…」
と多くのOBと談笑する様は、まるで親戚の集まり。
野口大輔は枚岡中学校出身。河内一之宮枚岡神社の氏子さんで、レセプションに来ていた枚岡神社の皆さんとジモトークを繰り広げます。
その他、OBにも地元出身者が多く、そうでなくても近畿圏(近鉄沿線)に住む人が多い。地元から育ったヒーローを地元が見守る構図ができている。多分トップリーグレベルのスポーツチームで、こんな光景はなかなか見られない。他にはない。
世界中に誇っていいい空間だと強く感じました。
もちろんそんな世界の狭さが、選手にとって息苦しいこともあるでしょう。その辺は、先に歩む僕たちがいい叱咤激励をして、ただただライナーズを応援する。そんな気遣いが必要なんだろうなと思いました。
地域のインフラ企業が持つラグビーチームの底力。近鉄ライナーズにしかできない多くのこと。
一人でも多くの人に、伝えたいですね。
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