宗教について
とんでもないタイトルに見えるけど
別に勧誘したいわけではないので安心して欲しい。
私はちょくちょく宗教についての本を読む。
「はじめての〜」みたいな初心者向けばかりだけど。
何冊か読んだけど、正直わからない。
私には理解ができないのだ。
隣人を愛せというのに異教徒の命を奪う。
同じ宗教でも分派の違いで命を奪う。
別の宗教だけど聖地がダブる。(というかトリプル)
某漫画の言葉を借りると、
善悪じゃなくて正義同士だ。
昔から人が争うには宗教が絡んでることが多い。
そしてキリスト教には、
神様が生き物を造り出したという創造神話がある。
つまり進化論は認められない。
令和のこの時代でも真剣にそれを語る人が
たくさんいるらしい。(ネットの情報だが)
幼い頃から宗教に親しんでいたら
こういう時はどう感じるのか。
矛盾だと思わないのか、受け入れるのか。
自分の理解を超えるからこそ気になってしまう。
そもそも私は特定の宗教に属していない。
子どもの頃はお腹が痛ければ
「どうか治りますように」と
存在もハッキリしない神様に祈り、
神社に行けば賽銭を入れて
「犬が飼えますように」と祈った。
家族の健康を願うと
おばあちゃんは喜んでくれたけど、
犬が欲しいと願うと叱られた。
そして高校と大学はキリスト系の学校だった。
高校では週に一度、学校の敷地内にある
ステンドグラスに囲まれた講堂で
聖書の時間があった。
眠かったので正直よく覚えていない。
聖歌だけはなんとなく聴いたことがあるな
と思いながら歌っていた。気がする。
大学では衣装を着て聖歌を歌う催しがあった。
1年目で充分だったので残り3年は辞退した。
卒業はハリーポッターのように
四角い帽子を被って投げた。
これはキリスト系とか関係ないかも?
昔から聖書に出てくる
「右の頬を打たれたら左の頬も差し出さなさい」は
なかなか理解することができない。
やり返してはよくないのはわかる。
でもだからといって2度も頬をぶたれるのは嫌だ。
どうしても左の頬をぶたれるのであれば
録画して証拠を押さえて訴えるくらいはしたい。
心の狭い私には寛容さが難しいのかもしれない。
社会人になってから宗教を感じるといえば
映画である。
邦画にはなかなかないけど
洋画でたまに出てくる「他の宗教いじり」
キリスト教徒の人がイスラム教徒の人に
食事についてどストレートな疑問をぶつけたりする。
見てるこっちがざわざわしてしまうので苦手かも。
最近は宗教をテーマにした作品も多い。
pkという映画では軽口として言われた
「神様に聞いてみたら」の一言から
神様はどこにいるのかと探しに行く。
人それぞれ神様が異なり、
神の居場所という話も面白かった。
こんな風に今まで宗教について
ちょくちょく考えていた。
最近は特によく考える。
それは今見ているドラマの影響である。
IQが高く、飛び級で高校生になった男の子のお話。
この主人公のお母さんが信仰深いキリスト教徒なので
信仰についての話題がよく出てくる。
熱心が故に息子がゲームをしていて
悪魔が出てきたら教会に相談するほど。
教会で仕事をしていて、悩める人達が
前を向いて生きていけるようにしたいと
ひたすら願っている。
主人公シェルドンは科学と事実を愛し、
人の感情など曖昧なものを嫌う。
だからこそ信仰を理解できず、
日曜の礼拝では牧師を言い負かしたりする。
それでも大好きな母が大切にしているので
母の信仰を妨げることはない。
母も息子に押し付けるのではなく
自分自身で様々な宗教から選んで欲しいと願う。
そんな信仰深くて愛情深い母だが
近所の子どもが交通事故で亡くなってしまい
そのことにとても心を痛める。
子どもを亡くした夫婦を慰めようと
手紙を書こうとするが
「よりよいところ(天国)に行ったんだよ」
と書いてから何も書けなくなる。
家族のそばより良い所なんてない。
これからも自分は神様を信じられるのだろうか。
信仰心がどんどん揺らいでいく。
シェルドン自身は神様を信じていないけど
傷ついた母を見て
地球上の50億人の中で
僕に合うママは一人だけ。
奇跡的だよ。
と伝える。
私はこのシーズン2の3話「信仰の危機」が
めちゃくちゃ好きすぎて3回は見た。
今まで宗教に不明瞭なイメージが強かったけど
心の支えとなることで
誰かの気持ちを明るくしたり
軽くしたりするのかもしれない。
完全なことなんてないし
人間も完全ではない。
だからこそ何かを信じることができるのかも。
もしかしたらいつか私も
何かを信仰するかもしれない。
そんな時、違うものを大切にしている人を
否定せずに生きていけたらいいなと思う。
私に遠い国の争いを止めることはできない。
それでも周りの人と互いの大切なものを
大切にし合うことはできる。
それは小さいけど
平和ってことなのかもしれない。
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