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泣き寝入りさせる?

被害の内容は、どこまで、どう書いていいのか躊躇するところがあるので、また別で書こうと思います。
すでにテレビやYahoo!ニュース、文春オンラインなどで報道されたのですが、短い時間や文字数の中で、たくさんある問題点のどこにフォーカスして報道するのか?
被害者の立場なので、ここをもっとクローズアップしてほしい、と思うところもありますが、オブラートに包みながらも、「最大限に伝わるように!」という気持ちが伝わってきて、ジャーナリスト魂の気迫に、感謝と尊敬の思いです。
いろんな配慮、バランスを取りながら報道していることを知り、社会勉強にもなりました。

娘が被害に遭い始めた頃の様子、被害を打ち明けられ、助けを求められた日の前後や、そこから半年ぐらいのことは、思い出そうとするのもつらくて、今、家族が無事でいることは奇跡です。
公的機関や弁護士は誰も助けてくれなかったけど、支えてくれた友人たちが、私たち家族、命を救ってくれました。

これまで、警察、弁護士、高校、県私学課、性被害者支援センター、県犯罪被害者総合支援センター、市と県の教育委員会、児童相談所、市役所、市長、YouTubeで発信している活動家の方、
個人情報保護に関する機関にも相談したことがあったな…

思いつく限り、藁をもすがる思いであちこち奔走して、奇跡的に支援者の方と出会うことができました。
この出会いがなければ泣き寝入りせざるを得なかった、と断言できます。
私は娘を道連れに自死を選んだかもしれません。

心のケアはもちろん大切ですが、それだけでは被害者や被害者家族の本当の救いにはならない、と思っています。

なにをもって解決と言うかは難しいですが、早期解決することが、すごくすごく重要だな、と。

もしもし相談窓口ではなくて、解決窓口が必要です。

根負け、という言葉がありますが、時間がかかることで心身ともに弱ってきますし、経済的にもダメージが大きい。
私は事件解決に専念するために、あの日から仕事を休んでいます。

最初は応援してくれていた人も「まだやってるんだ?大変だね」「無理しないでね」とか、「かえって娘さんを苦しめているんじゃない?もうやめたら?」と言われたこともあります。

「あなたが同じ立場に立った時、同じことが言えますか?」
「あなたは自分の息子や娘に、泣き寝入りしなさいと言いますか?」

そんなふうに言い返したいけど、言えません。
あなたやあなたの子どもが同じ立場になったら、なんて、想像するだけで恐ろしいです。

PTSDを抱えながら、事件と向き合うことがつらいのは当然ですし、早く事件のことを忘れて未来を見たいと思います。
私たちだって、やりたくてやっているのではないのです。
やめれるものならやめたい。

でも、今、泣き寝入りしたら、きっと娘の自己肯定感の本当の回復は難しいと思うから。
あの時、両親が必死に戦ってくれた、助けてくれる人たちがいた、理不尽な目に遭ったら声をあげていいんだ、とブレない軸を持ってほしいし、
やれるだけのことをやった!と、後悔を残してほしくないのです。

いつか娘に子どもができる日が来るかもしれない。
その時、自己存在に自信をもって子育てできる母になってほしいし、いざとなったら子どもを護れる母になってほしい。

私は、未来を取り戻すためにやっているのです。




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