UIUXデザイナーの幅広キャリアQ&A
こんにちは。UIUXデザイナーのふじむらです。
デザインチーム始動の記事で既にご紹介した通り、私のキャリアはDTPオペレーターからUIUXデザイナーまで幅広いことが特徴です。今回は、Wcatのメンバーから質問を頂いたので、それに答えていきたいと思います!
Q.これまでのキャリアで楽しかったことと苦労話
【楽しかったこと】
楽しかったことという過去形ではなく、今も変わらない話にはなるのですが、思い描いた世界が具現化されることが楽しいです。
自分の頭の中にあるイメージをビジュアル化する過程にワクワクします。
【苦労話】
辛いと感じた経験は少ないですが、Webデザイナーとしての初年度でECサイトのフルリニューアルを任された時が一番辛かったと思います。
初めての経験で、教えてくれる人がいなかったこと、どう作るべきかわからない状態であったことが大変でした。数ヶ月間、仕事に没頭し、四苦八苦したことを覚えています。
この時の辛い体験がUIUXをやりたいと思ったきっかけになっているので、なんだかんだ楽しかったのかも知れませんが笑 当時は辛かったです。
Q.職種ごとのメリットデメリット
あくまで個人的主観になります。メリットデメリットになっているのかわかりませんが…
※DTPオペレーター/デザイナーは省きます
グラフィックデザイナー
【職種説明】パッケージデザインなども含む広義の平面印刷物をデザイン
メリット:人目につく広告や大企業、TV業界などの仕事もあり華やか
デメリット:クオリティ重視のためプレッシャーがある
グラフィックデザインは非常に華やかな職種ではないでしょうか。自分が作ったポスターやパンフレット、ロゴが街で見られるのはやりがいがありますよね。
また、デザイン成果物がそのまま評価になるのもわかりやすくて良い点かなと思います。
一方で、個人プレイでクオリティ重視のため、プレッシャーは他の業種より多いです。
エディトリアルデザイナー
【職種説明】書籍をレイアウト・印刷物の編集
メリット:チームプレイが出来る安心感
デメリット:忙しさに波があり、毎月夜通し作業があることも
編集さんやDTPデザイナー、他のエディトリアルデザイナーなど、関わる人が多いのでチームで1つのものを作り上げていくことが出来ます。UIUXも似たようなチームワークがありますね。
デメリットは、関わる編集さんによっては徹夜がデフォになることでしょうか。
Webデザイナー
【職種説明】Webサイトのデザイン、バナーやLPのデザイン
メリット:情報掲載が楽。動きのあるデザインを作ることが出来る。
デメリット:スケジュールがタイト
紙は必要な情報を1枚に収める必要がある為どうにかして情報を圧縮するのですが、Webだとそれがないのが楽でした。伝えたいまま伝えられるという点はメリットなのではないでしょうか。アニメーションを考えられるのも楽しいですね。動きがあることでアプローチの幅が広がります。
デメリットとして感じたのは、スケジュールが非常にタイトである点です。掲載期間が短いため、クリエイティブの消費が激しく、こだわりをある程度捨ててとにかく作る、という印象があります。
UIUXデザイナー
【職種説明】アプリやウェブページなどの使い勝手や経験をデザイン
メリット:理論が重要
デメリット:新しいデザインに挑戦できない
UIUXはデザインセンスだけでなく、理論が重要だと思っているのですが、個人的にこの点がメリットに感じます。学べばできるようになる!という希望が常にあるというところは良いなぁと思います。
デメリットは新規デザインを作成する機会があまりないことではないでしょうか。他サイトを見ながら「こんなのデザインしてみたいなぁ」と思ってもなかなか業務で経験することが出来ません。
Q.それぞれの職種で得たスキルがどのようにUIUXで役立つのか
UIUXデザイナーとして役立っているなぁと思うことはこんな感じです。
改めて言語化すると、それぞれ特性がありますね。
DTPオペレーター/デザイン
ミスに対する意識の高さが役立っています。ミスが多い箇所や、ミスが問題を引き起こす可能性のある箇所を認識できるので、重要な部分ではミスが少ない(と思います)。
きれいなデータ作成スキルが得られました。グラフィックデザイナーにはないスキルだと思うので、フロントエンジニアとのコミュニケーションで役立つのではないでしょうか。
グラフィック
言わずもがな・・・ビジュアル作りに役立ちます。クオリティの上げ方やデザインに対する精神力が付くのもグラフィックならではな気がします。
グラフィックデザイナーであれば、デザインが何も思い浮かばない時の引き出しを持っているはず…どうすれば良いアイデアが浮かぶのか、ゴールに近づけるのか、迷うことが少なくなるのはUIUXにも役立ちます。
エディトリアル
書籍や雑誌は様々な方と様々なフローを経て完成するので、混雑している環境でもどのように動けば良いかだいたい察知できるスキルが身につきます。UIUXでも慌てず自分がすべき行動を取れるのは役立っています。
1冊の本をすべてデザインするということもあったので、どう変化を付けていくか、どうまとめていくかを考え解決していくスキルが身につきました。デザインの統一感を出すのにも役立っていると思います。
Webデザイン
とにかくはやく作る!というのを常に行ってきたので、作業スピードとスケジュール管理の能力が役立っています。
コーディングも少しやっていたので、エンジニアさんとの会話がしやすいです。
Webの基本知識はUIUXにも重要なので、非常に役立っています。
Q.何が一番楽しい職種か
人によって違うと思いますし、得意不得意もあるかと思います。
私は文字が好きなのでエディトリアルデザイナーですね。美しい写真と文字を組み合わせてどう世界観を作っていくのか考えるのが楽しいです。
最近はUIUXにも魅力を感じます。まだまだ勉強することが多いですが、緻密な設計と仕上がった時の達成感はワクワクします。
Q.常に新しいことへステップを登っていける原動力的なもの
私のこれまでのキャリアは全く異なる職種ではなく、同じデザイナーの仕事だったので、大きな変化は感じていません。
日々のデザインの中で、面白そう、ユーザーが喜びそう、使いやすくなりそう、と追い求めていたらたどり着いた感じです。
なので、原動力的なものはあまりないかもですが・・・大きな目標を追い求めるのではなく、日々の小さな気付づきや新しいことを試そうという気持ちを大切にしています。
最後に
お読み頂きありがとうございました!
いろいろな職種がありますが、すべてのデザイナーに称賛を!